第5話 種族を決めよう


「では、この世界についてサラッとご説明したところで今度は貴方様のステータスそのものについてご説明させていただきます。こちらは実際に操作していただきながらでお願いいたします」

「あ、はい。いまいち呑み込めていないのですがお願いします」

「では先ほどの画面からご説明しますね」


 名前:ミワン(●族)

 所属:〖〗

 レベル:0 SP:100

 職業:

 HP:

 MP:

 STR:

 VIT:

 AGI:

 DEX:

 INT:


 AP:10

 スキル

 ・言語理解1


 称号

 ・来訪者


 オプション


「まず、種族を選択できます。特定の種族にて選択されると初期ステータスも多少なりとも変更されていきます。ミワン様の目標に沿って選択されることをお勧めいたします。

 また、こちらから職業を選択できます。職業選択後初期ステータスが反映され、その後ミワン様ご自身でSP(ステータスポイント)を割り振っていただきます。また職業選択後に必須スキルが付与され、そこからさらにスキルをAP(アビリティポイント)を用いて選択することができます。ですが、スキルに関しましては職業の関係上とれないもの存在しておりますのでご了承ください。ちなみに、いわゆるチートスキルというのは初期段階で搭載されておりません。ミワン様の行動次第にて獲得可能なスキルなどもございます。あらかじめご了承くださいませ。

 以上のことを踏まえ、ミワン様のお好きなようにステータスを反映させてください。

 なお、質問等は随時対応いたしますのでごゆっくり長考してくださいませ」

「な、なるほど。わかりました」


 ......。うん、めちゃくちゃつくられてますよね。普通のMMO要素まで作りこまれているし、俺TUEE状態を簡単に作られないように考えられているっていうのもしっかりしているよね......。

 さすがというべきなんだろうか?


 ま、まぁレシーさんに質問することもできるっていうのでしっかり考えていこうかな?......面倒くさかったらおすすめでもいいかもね?



 っと、まずは種族からだよね。

 えっとなになに


 人類種

 ・人族

 人口数が一番多い種族。平均的なステータスであり、何者にでもなれる大器晩成型。


 ・獣人族

 獣の特性を持った種族。身体能力に秀でており、戦闘技術に特化している。

 また、獣の種類によって身体能力の差がある。ちなみにランダムである。


 ・森人族

 通称エルフ。魔法技術に特化した種族。身体能力があまり高くないかわりに知識豊富であり、様々な魔法や魔道具に精通している。また人によっては調薬技術に特化した者も存在する。


 ・鉱人族

 通称ドワーフ。身体能力等に一部制限があるものの、生産技術等に特化した種族。人によっては獣人族よりも強い力をもっており、鉱人族専用の魔法、スキルも存在する。


 ・魔人族

 魔族とは別の種族。魔法、戦闘技術により特化した種族。種族専用の魔法スキルも存在するが一部弱体スキルも存在する。(ベースはランダム)


 ・機人族

 機械化された種族。ロボットやサイボーグ、アンドロイドなどの様々な形状が存在している。魔法技術が乏しい分化学技術に大きく特化している。(どのような形状化はランダム)


 例外種

 ・魔獣

 人ですらない、いわゆるモンスターである。かなりの制限があるものの特筆すべき点もある。人類種と比較して成長速度が速く、分岐も未知数存在する。(どの魔獣になるかはランダム)


 ・精霊

 世界を構成する一部的存在。成長速度は一番遅いものの成長したらかなりの力を保有する稀有な種族。(ランダムセレクト限定種族)



 うん、種族多すぎませんかね?

 8つの選択肢から1つしか選べないっていうのも悩みでしかないんですけど......。


「あの、数があまりにも多すぎて選ぶのがめんど......大変なのですが」

「最初の一言については無視させていただきますが、基本的には人類種を選択される来訪者の方が多いです。ですが集落作成にはどの種族でも問題ないので一定数のかたは魔獣を選択される方もいます」

「へぇ、なるほど。ちなみに魔獣を選択するメリットは確認できましたけど、デメリットは何かありますか?」

「はい、来訪者とはいっても魔獣は狩りの対象となってしまいます。来訪者の方を倒すもしくは現地人の殺害、魔獣討伐で経験値を獲得することができますが、倒されることもございます。また集落に関しましても魔獣同士で作ることがメインになると想定されておりますので、討伐の恐れもあります。また職業につきましても場合によっては進化ご選択することがございます」


 いやほんとに癖しかねぇ。

 絶対PK目的の人が選んでるよね?それかランダムセレクトの人だろ。


「では精霊は?」

「精霊はランダムセレクトのみ超低確率で出現します。レベルアップに必要な経験値もかなり多いのも一つですが、スキルやステータスが特筆すべき点であります。また現地人からは崇められたりする種族ですので集落を形成するにあたっては非情に特殊なものとなることが想定されております」

「なるほど、例外種はメリットも強いものの癖しかないんですね」

「まぁ、そうですね。ただ現在でも魔獣や精霊をピックされた方も少なくありません」


 それにしても、どれも気になるんだよなぁ。魔法だって面白そうだし、化学だって気になる。

 どれになってもいいかもしれないよね......。いっそのことランダムでも......いやこれランダムでいいな。


「じゃあ、すみませんランダムセレクトでお願いします」

「よろしいですか?一度選択されますと変更することが現状不可能となりますが?」

「はい、もう決めきれませんので」

「では、ランダムセレクトとなります。こちらをどうぞ」


 目の前に現れたのはダーツ?




 いや、ダーツだね。



 うん。


「あのこれは?」

「......ダーツです」

「もしかして、これで決めるんですか」

「はい」

「はぁ」





 そこはアナログなんだね......。





 まぁ、いいか投げますか。

 僕は気が抜けっちゃった状態で投げた。



 そうして決まった種族がこれだ。





 名前:ミワン(機人族・アモルファス★)

 所属:〖〗

 レベル:0 SP:100

 職業:

 HP:100/100

 MP:50/50

 STR:15

 VIT:15

 AGI:15

 DEX:20

 INT:10


 AP:10

 スキル

 ・形状操作1・形状維持1

 ・脆弱:水20

 ・言語理解1


 称号

 ・不定形

 ・来訪者・ユニーク


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