第6話 迷うおじさん



トカレフを拾った徳島だが、よく考えてみると最初の外国人や今、倒した相手(顔を見ていないのでどんな容貌か分からない)の武器はハンドガンであった。


そう思えば、out of BATTLE ARENAでも、NPCはハンドガンやショットガンやなどの交戦距離が短い銃や、ボルトアクションライフルなどの単発の武器が多い傾向にあった。


過信するのはよくないが、この状況でもその可能性が高いとすれば、徳島の持っているUMP45はNPC相手に限って言えば、相手に近づくことができれば、有利な立場で事を進めることができるだろう。


何せハンドガンやショットガンよりは交戦距離が長く、サブマシンガンなので、連射力に優れているのだ。欠点とすれば弾の消費が激しいぐらいだろう。


かと言って、先に撃たれてしまうのも不利になってしまうので、徳島は慎重に歩を進める。


マップを再度確認すると、近傍に館と厩舎があるらしい。

徳島はこのまま無視をして脱出地点を目指すか、どちらかあるいは、両方に行き物資を集めるか迷う。


何があるか分からないのだ。リスクは侵さない方が良いに決まっている。しかし、物資を集めないと今後、弾薬や食料不足になるかもしれない。


そういえば、ゲームでもそうだった。

手持ちの物資や武器で、満足するのか、更に物資を集めて儲けを増やすのか、自分の状況を鑑みて、どのような方向で構築するのかが今後の自分の行く末を、徳島は思う。

しかし、死んでしまったら元も子もないので、徳島は死なないようにゆっくりとかつ慎重に進んで行く。

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