第87話 ハーレムはハーレムだけど桃子のじゃないから

「カ◯ヤスでーす。赤ワインをお届けに参りましたー!」

「アア。君か。イツモスマナイネ。」*いつもよりおしゃれなメジェ君。

「いえー!仕事ですからー!」*メジェ君のご指名で担当になったかわいこちゃん、大学生アルバイトの友美(20)。

「良カッタラ、上ガッテイカナイ?二人ノ今後ノ話ヲ…」


「こらーっ!口説くんじゃないっすよー!」

 バチコーンっ!神様を叩くロクサーヌ。


「イターイ!」*神様なので痛くないからかまってちゃんの嘘。


「Désolé、ゴメンネ、友美ちゃん。変なところを触られなかった?例えばこのへん…」


 バチコーンっ!ドゴッ!浮気しかけたロクサーヌのみぞおちに入れたフランス柔術のアマチュアチャンピオン、マチルド。

「ウゴォゥッ!!!お…お…おぅ…Désolé…オェッ」


「ちょっとちょっとー?メジェ氏〜?梅沢家をメジェ氏のハーレムにしようとしているのはお見通しっすよー?」


「フン。ナニガ悪イノ?アッカンベ!(ー"ー;)」*目と足しかないのにあっかんべーができる本当に不思議なメジェド氏。


「あ、あの、では配達終わりましたので私はこれで失礼します…。」*バイクにまたがり足にしがみつく布神様を振り払う友美。


「あ、待って!友美ちゃん!この際、この屋敷で1番タイプなのは誰か言って!そしたらこいつらも諦めるっす。云うてもこのマチルドっすよね?巨乳だし。」


「あ、いえ。桃子さんがダントツです…♡あの人にならなにをされてもいい♡ではっ!」キャー!イッチャッター!!


「な、なっ!全てにおいて勝てないというのかっ!?ピ、ピーチめっ!!」


「モ、桃子メ…クッコロ…。友美ィ…。」


 神もフランス美女も勝てない美貌、桃子。理不尽に神に恨まれているとも知らずに、今日の桃子はなにをしているかというと、恋人サービスに勤しんでいた。


「あ~~~~~、、幸せぇ〜〜〜〜♡」

「気持ちいい?」

「うん、、最高♡(´∀`*)」

「良かった。してほしいところ、言ってね?」

「どこもかしこも…気持ちいい〜♡」


 夕は至福の声をあげていた。まだお昼だよ?ねぇ大丈夫?なにしてたの?二人でなにしてたの?!


「あ~~~~~、すごーい♡全身アロマオイルリンパケアマッサージ!」

「この後は岩盤浴できるからね!」

「このまま時を止めて〜〜〜〜♡」


 桃子の恋人サービスは、女子がとにかく喜ぶであろう、高級エステフルコースであった。


「桃子〜!幸せ〜!(´∀`*)」

「良かったよ♡好きなときにいつでも来れるからね!」


 会員制のプライベートエステのプラチナ会員であった桃子。気に入ったので株主にもなっていた抜かりない桃子。なんなの、桃子…。


 そして、、さらに抜かりのない桃子は、岩盤浴に移動して2人で汗をかくなか、衝撃の話を切り出した。


「あのねー、夕たん。夕たんの漫画に出てくるエステのシーンあるじゃん?」

「うん。それがどうしたの?」

「ここのエステのね、新しく出店するカフェを、夕が監修してヘルシーなカフェにしようって提案しておいたから。そしたらこのエステも聖地巡礼で活気が出るし一石三丁~(´∀`*)」

「えー!すごいっ!わ、私が監修して良いの!?」

「うん。私も草村さんも手伝えるし、大丈夫でしょ♪」

「わぁ!すごい!ありがとう桃子~!」

「夕が前に見せてくれた、ヘルシーなレシピのアイデアノート。あれすごく美味しそうだったからさ。世に出すべきだよ!」

「う、うれしい・・・。そんな風に思ってくれてたのね・・・?」

「うん。だって私は、夕の一番のファンだからね!」

「桃子・・・。ねぇ、ここからまっすぐ家に帰るの?」

「( ゚д゚)ハッ! ・・・これはもしや、、、お誘い・・・!!」

「そろそろ、、でましょう?♡」

「あい・・・(´∀`*)」



 なんて楽しそうなの、、桃子。



 続く。


 



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