第88話 どんどんハーレムを作りたガール、メジェ君。

「ふぅ。完成でござる。。燃え尽きた、、、ペンを置いて、普通の美女に戻ります。。」

「ピーチ先生!ようやく一本描き終わりましたね!おめでとうっす!徹夜明けで顔が泥に似てますよ!」

「(›´÷`‹ )ありがとう、ロクサーヌ。そしてマチルド。お主達がいたからここまでこれた…。感謝。」

「水くさいっす!どこまでもついていくっす!この屋敷の中だけっすけど!」


 出版社との契約で、過去に描いた同人誌を描き下ろし付きで修正するという作業を延々とこなしている桃子。そしてそのアシスタントのパリジェンヌガチオタク2人。意外と過酷な作業であった。


「よしっ。妙ちゃんが来たら原稿渡して、、がっつり寝よっと。2人も連休あげるからしっかりいちゃいちゃしてね(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧」


「わーい!思い切りいちゃいちゃしよー!ロクサーヌ行こー!♡」 

「いよいよこの時が来たのである!高鳴るーっ!」


 ლ⁠(⁠◕⁠ω⁠◕⁠ლ⁠)ლ⁠(⁠◕⁠ω⁠◕⁠ლ⁠)ワーイ!!


「はっはっは。にてこれ一件落着。でござるな。さてとー、夕のところに行って添い寝してって言おー♪」


 広い屋敷である。桃子は移動用のキックボードに乗って夕のいる執筆部屋へ向かった。スイ〜♪


 ムギュっ。

「わっ!なんか踏んだ!あ、布が落ちてる。あっぶないなー。」

「オイ!痛イジャナイカッ!気ヲツケロ!」

「あ!ごめん、メジェ君だったんだ!でも、廊下で寝てたら轢かれるよ?」

「寝テナイヤイ!!スフィンクス達トカクレンボシテタンダイ!!」

「だから、、隠れてたら轢かれるって、、、。」

「ネェ、モウ飽キタカラ遊ウゼ?」

「え、すまんが徹夜明けなのでござるよ。ほら見て?顔が抽象画みたいになってるでしょ?(›´÷`‹ )」

「ホントダ。モンジャ焼キミタイ!」

「では、さらば。拙者は姫君に会いに行ってくる。キックボード貸してあげるね。」


 眠くて朦朧としている桃子は、優しさでメジェ君をキックボートに寝かせると、思い切りアクセルを捻った。ブゥーーーーーンッ!!


「アーーーーーッ!イヤァーーーーー!!!!!」

「あはは。楽しそうでなにより。さてと、、」


 桃子は夕の執筆部屋に着くと、静かにノックをしてドアを開けた。

「夕たーん!原稿終わったよー!添い寝して〜??」

「(›´-`‹ )あ、ああ、桃子。。ぜひ。。」

「うわぁっ!夕が!夕の顔がっ!明太餅もんじゃになってる〜!!」

「桃子が、、徹夜してたから、私もと思って、、作業してたの、、」

「そ、そうだったんだ。。もしかして、、っていうかもしかしなくても、、夕もアシスタントが必要だね。。」

「うん、、。そうみたい、、、、でもとりあえず、、寝よう??」

「うん(›´÷`‹ )」



 この時、キックボードを返しに来たメジェドは、この話を聞いていた。そして、またキックボードに乗ると、お気に入りのワイン配達員、友美の元へと一目散に走って行ったのだった。その光景は後日、無人のキックボードにぬいぐるみが乗せられて暴走していたと、、新聞に載った。


 続く。


  

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