第82話 このリア充のエネルギーを皆さんにシェアします。
新・梅沢家の朝はスフィンクスの鳴き声で始まる。
「いえーい。ぱらりらぱらりらー(*ฅ́˘ฅ̀*)」
「朝ご飯!夕ちゃっ!(⁎˃ᴗ˂⁎)」
完全に喋ってる、ゆるキャラペット風の古代兵器疑惑のあるスフィンクス。桃子と夕の寝室に飛び込んでくると、夕が起きるまでベッドで飛び跳ねる。
「!!!ちょ、まって、、もうっ!朝はもう少し静かに起してって言ったでしょ?」
スフィンクスのママである夕。耳を塞いで起き上がると、ため息をつきながら交互に頭を撫でてやる。
「あぎょーはチョココンフレーク!(*ฅ́˘ฅ̀*)」
「うんぎょーはモロヘイヤー!!(⁎˃ᴗ˂⁎)」
「はいはい。待っててね?先にキッチンに行ってて?」ハーイ‼
「ううっ・・・毎朝この騒ぎが心臓に悪い・・・。」
目が覚めてもそもそと上半身を起す桃子。
「ごめんね?今日こそちゃんと躾るから、、。おはよ。ちゅっ♡」
「おはよう。もうちょっといちゃいちゃしてから起きようよぉ。」
「うん。でもドアの鍵をかけるとあの子達が破壊しようとするから、、5分だけね?」
「あの口からビームだすやつでしょ、、メジェ君にやめさせてもらおうね・・・。」
「うん。はい、いちゃいちゃしましょ。」
「(*˘³(˘ ˘๑)うん、、♡」
スフィンクス達が夕に朝食をもらってガツガツしていると、朝7時。バイク通勤の草村さんが出勤してくる。ちなみに、引っ越して豪邸になった梅沢家。あまりの広さに草村さん1人では家事が追いつかず、、双子の妹と早番・遅番で勤務することになっていた。なので、今後どちらの草村さんなのかは読者にはわからないのである。
「おはようございます。ああ、ハーレーダビッドソンを経費で買い与えて頂きありがとうございます。大変心地よい通勤でございます。。」
朝からハーレーでドライブ。走りながら荒井由実の中央フリーウェイを鼻歌する。そんな裏家業は草の者、表向きは家政婦の謎が多い草村さん。ご機嫌であった。
「おはよう、草村さん。桃子はそろそろ起きてくると思います。私はこの子達と散歩に行ってきますね。」
「「うぇーーーい!おさんぽぉーー!(*ฅ́˘ฅ̀*)(⁎˃ᴗ˂⁎)ホワイトデザート行くんだぁ!!」」
「あら。ようございますね。お気をつけて行ってらっしゃいませ。1時間後に朝食を準備致しますね。」
「じゃ、行ってきます!」
そう言って、夕は地下にあるブラウンさんのラボへ向かう。メジェ君がエジプトに繋げたゲートがあるのだ。ブラウンさんの仕事用の机の引き出しを開けると乗り物があって、世界中にも異次元にも行けるらしい。未来の猫型のロボットから安く譲り受けたものだそうだ。だけどメジェ君はあまりよくわかっていないのでエジプトニしか繋げていないと思い込んでいる。
ほぼ毎日、早朝の人気のない砂漠でスフィンクス達とお散歩をするのが夕の日課となった。
「おはよう、草村さん。あ、もう夕は行っちゃったんだね。」
「桃子様、おはようございます。はい、1時間後に朝食をとお伝えしてあります。」
「そっか。じゃあ、私はプールで目を覚まそうかな。」
桃子は夕が散歩に出かけている間、ヨガをしたり庭にあるプールで泳ぐのが日課だ。お互いに好きなことをして離れている時間も心地よく過ごせるようになった2人であった。
「あ、ピーチさん、おはよっす!」
「ピーチ先生、我が輩達も共に泳ぐであるー!」
「ロクサーヌ、マチルド。おはよ!いいよ、おいで!」
フランスからやってきた漫画家志望の美人アシスタントカップルである。梅沢家を寮代わりに居候している。ガチのオールラウンドオタクなので、サザエさんの初期から最新の百合までとにかく詳しい。
夕が戻ると、桃子と夕、マチロクカップル、メジェ君、草村さんとで朝食を取る。今日は天気が良いのでプールサイドで食べることにした。
「頂きます。今日はエックスベネディクトだね。美味しそうだ。」
「絞りたてのオレンジジュースもございます。」
なんて優雅な朝なの、桃子。
桃子「今日の予定は?」
マチルド「今日は午前中は私たちと漫画を執筆してください。午後から晴真央さんたちがくるのでゲーム配信を。夜はラジオの収録っす。ロクサーヌがお供しまっす!」
桃子「ありがとう。今日は忙しそうだね。夕は?」
夕「私は昨日仕上げた漫画があるから、妙さんと打ち合わせ。その後、美容室でカラーカットして、宣材写真を撮ることになってるわ。」
桃子「がんばってね。」
夕「うん。ありがとう!」
な、なんてリア充なの、、桃子。・・・と夕。。
草村「今日は私、早上がりさせてもらいますので、妹の草村が午後から参ります。ちょっと、ハーレーで富士山を走ろうかと。」
草村さんも、、充実しまくりなんだね。。
桃子「あれ?今日はブラウンさんが見えないね?」
メジェ君「アア。誰ニモ言ウナト口止メサレテイルンダガ・・・アイツハ今日、デートダ。」
夕「だからか。昨日、新しいキャミソール買ったって嬉しそうに言ってた。」
メジェ君「アイツ、本当ハスゲー乙女ダカラナ・・・。」
あと、実はブラウンが一番かわいいことを、まだ誰も知らない。。
続く。
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