第79話 やはりただ者ではない桃子。実は超玉の輿だった夕。
数日後。
「おはようございまーす!よろしくお願いしますー!」
梅沢家には、午前中から2人の女性が訪問していた。
「夕。紹介するね。私が同人誌を描いてコミケに出ているときに知り合った友人の、マチルドとロクサーヌだよ。2人ともフランスから来てるんだ!」
マチルド「うわ。美少女っす。ぱねぇ!酸素うすっ!」
ロクサーヌ「え、この人、ピーチ先生のカノジョっすか?まるで江口先生の絵が飛び出してきたみたいにかわゆいじゃないっすか!!」
夕「ええ・・・。日本語の癖、つよ。。」
桃子「2人とも日本に来て長いし、漫画で日本語覚えたからね、、笑」
今日からこの2人は、桃子のアシスタントとしてアルバイトをしながら、自作の作品がブレイクすることを目標にするのだ。
桃子「ちなみに、この2人はカップルです。だから、夕が心配するようなことはないからね?」
夕「大丈夫よ。もうヤキモチは卒業したの♪じゃあ、2人とも、よろしくお願いします!」
マチルド「もちろんである!我が輩、頑張るである!」
ロクサーヌ「オラもやるぞ!」
夕「癖、強いなぁ。。笑 顔も綺麗だしスタイルもよいのに、、」
マチルドのTシャツには、「オラは人気者」、ロクサーヌのTシャツには「脳内百合畑」と描いてあった。
桃子「というわけで。この2人は仕事はスゴイできるから、これで私の方は安心。で、夕だけど、今後のことを考えようよ。」
夕「そうね。。私、やっぱり百合漫画が描きたいの!桃子に見てもらいながら、1人で頑張ってみても良いかな?」
桃子「もちろんだよ。それが夕のやりたいことなら。草村さんもいるし、家のことは心配いらないよ!」
夕「となると、、部屋の配置を考え直さないとね。。」
桃子「そうだね、、でもどう考えても部屋数が足りない。こうなったら引っ越しを検討しなきゃいけないかな。。」
ブラウン「ふふふ。一軒家はいかがかな?」ババーン‼
桃子「うわ。またベランダから現れた!
ブラウン「鍵あげて~!」バンバンバンっ!
夕「普通に玄関から来てくださいよ。。」ガラ。
ブラウン「ブラウンは普通の登場するような器ではないのだ。ごほん。それで、引っ越しを検討しているのであろう?ブラウン、良い一軒家見つけたんだ。そこにしなよ。」
桃子「本当ですか!是非見せてください!ちなみにエジプトとかは勘弁してくださいよ?」
ブラウン「え、うそ。じゃあ、この話はなし。また来る。」ガララ。*またベランダに戻って消えるブラウンさん。
夕「エジプトだったんだ。。さすがに移住は考えちゃうね。。」
桃子「・・・そうだ!夕!近くに2人のプライベート用の部屋を借りよう!」
夕「そ、それいいね!若い2人、、畳一畳あればなんとでもなるわ!」
桃子「いや、普通の広さのところにしようよ。。確かに畳一畳あればいいんだけどさ。。」
夕「やん♡恥ずかしいから皆の前であんまり言わないで?♡」クネクネ
マチルド「タタミイチジョってなんすか?」
ロクサーヌ「たたみいわしなら知ってるっす!」
ブラウン「おい!戻ってきたぞ!鍵を開けろ!」バンバンバンっ!
夕「わっ!だ、だから玄関から来てくださいってば、、」ガラっ。
ブラウン「ブラウンの知り合いの大御所芸能人が自宅を売りに出してたんだ!この界隈で一番の豪邸である!今から契約しに行くぞ!」
夕「ええ!さ、さすがにそんな豪邸買えないよ!!」
草村「ブラウン様、、それならエジプトの方が現実的ですが、、」
とそこへ。メジェ君登場!
メジェ「ナニ言ッテンダ?買エルダロ?桃子。」
桃子「あ、うん。まぁ買えるけど。」
夕「え。買えるの?」
桃子「うん。買える。いくらか知らないけど多分。とりあえず見に行こうか。」
夕「え?マジで言ってる?」
桃子「うん。行こ♪」
一体、、いくら稼いだの、、桃子。
続く。
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