第78話 リスペクトなの・・・

 さて。エジプト散歩から戻ってきた一行。


 桃子、夕、ブラウンさんに草村さん。そしてメジェドとスフィンクス2頭。そこに桃子の出版社の担当である妙が加わり、草村さんが作ってくれた麦飯卵かけご飯とおかずをお昼ごはんに食べていた。


妙「ラッキー!ここに来ると美味しいご飯が食べられて幸せですー!」


草村「あら、妙様。わざとこの時間にお越しになっているのでは?」


妙「それを言わないでくださいよー!」


草村「ブラウンさまも妙様も、全く困ったものでございますね。おかわりなさいますか?」*母性を刺激されてまんざらではない草村さん。


ブラウン「もぐぱくもぐぱくもぐぱく。」*頷くブラウン

妙「お願いしまーす!」*ただすげーかわいい妙


メジェ「俺、眠イカラ異空間漂ッテクル〜。」

夕「行ってらっしゃい。晩ごはんまでには帰るのよ?」

メジェ「約束ハイラナイワ。果セナイコトナド。」

夕「わかったわよ。。いつか帰ってきてね。」

メジェ「ワカッタ。女ノ約束ダナ!」←!!!??


妙「ふぅー!お腹いっぱい!さて、ピーチ先生。原稿下さい!」


桃子「あ、うん。えーと、モジモジ(。_。*)))」

夕「その前に、妙さん!私の原稿を見て!!」

妙「な、なんですと!?ゆ、夕さんの…漫画!?」

夕「ええ。密かに描き溜めた10作品。私的には最高傑作です!映画化も確実かと。」


 ガタッ!!椅子から立ち上がる妙。

「見せてくださいっ!ああ!なんてことだ、ときめきが止まらないっ!!」


 夕が原稿の束を妙に差し出す。その間に桃子はスーッと作業部屋に残りの原稿を描きに行った。震える手で夕の原稿を丁寧に読み進めていく妙。その眼光は鷹のごとくするどい。


妙「こっ、これはっ!面白い!面白すぎる!!!!」


夕「そ、それじゃあ!出版は決まりね!?」


妙「面白すぎる!だって、だってだってなんだもん!・・・ほとんどが過去の人気作のパクリだっ!!」ガチョーン!!


夕「パクリじゃない!リスペクトなの!」


妙「このレベルは贋作です!しかし、それぞれの作品のクライマックスを見事にまとめている!!歴史上最高傑作なのは認めます!!でも出版できるわけねーだろ!レベルです!!」


夕「がーん!私は一体、なんのために…3ヶ月も修業を…。」


ブラウン「元々は桃子のアシスタントするためだからいーじゃん。おかわりもぐぱく。」*実はこいつが一番かわいいブラウンさん。


夕「まだ食べてたの…?でも、、私はやっと夢を見つけて…」


草村「夕さまのオリジナルを今から描けば宜しいだけでは?」


夕「そ、そうね…。わかったわ!すぐに、、すぐに描いてみせる!だから待ってて!妙さんっ!」


妙「わかりました。この不肖妙、いつまでもお待ちしています!!」


夕「そうとなれば、、桃子っ!手伝うわーー!!」アナターアナター‼



 こうして、しばらくの間は、ピーチA@顔バレごめんなすってと、ピーチ@顔バレごめんなすってFの共同制作は続くのだった。



 なんやねん。by ブラウンさん。



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