第71話 神の世界は次元が違うの

 夕が修行にでて桃子にとっては2日目。

 あまりに落ち込んでなまこ化していた桃子。見かねた草村さんが桃子を励ますために真央と晴を呼んでいた。


真央「桃子さーん、元気出して、一緒にゲーム配信しようよー?」

桃子「ううん。夕がいないときに真央氏たちと遊んでたらまた浮気だと思われるから・・・。」

晴「大丈夫だよ~。浮気じゃないし。っていうかとりあえず出てきてよ?」

桃子「わかった、、行くからリビングで待ってて。。」


 真央と晴は、こんなにしょげている桃子を初めて見て驚いていた。

真央「ね、ねぇ、草村さん、、桃子さんあんなになっちゃって、、恋って人をダメにするのね。。」

草村「いいえ。恋は人を幸せにする魔法のようなものですよ。桃子様がちょっとダメ人間なだけでございます。お二人はあれを悪い見本と思って良い恋愛をなさってくださいまし。」

晴「ははは、家政婦さんにひどい言われようだね、桃子さん。。」


 しばらくすると、ノーメイク、髪の毛ボサボサのやつれた桃子が寝室からやっと現れた。


桃子「お待たせ・・・。(›´ω`‹ ) ゲッソリ あ、真央氏と晴氏。幸せそうで何よりですね・・・。」

真央「うわっ、なんかいつもの桃子さんと別人っ!」

晴「ちょ、ちょっと、、とりあえずシャワーでも浴びてきたら??」

桃子「わかった。。そうする、、(›´ω`‹ ) ゲッソリ」

草村「まったく。。こんなになるくらいなら、初めから夕様を不安にさせなければ良いものを、、。」


 まったく、その通りである。では、その頃の夕はどうしているだろうか。見てみよう。


 夕にとって、メジェ君と修行2ヶ月目に突入していた。

「ぎゃーーーーー!!!インスピレーションがとまらないぃぃぃぃ!!!」

「ハーッハハッハ‼ナニシロ5万冊モ漫画ヲ読ンダカラナ‼」


 神様の世界で5万冊の百合漫画を高速で読み漁った夕。異次元の働きによって、漫画を描くインスピレーションの泉が湧き上がっていた。


「なぜなの~!!なぜか描けてしまう!!漫画が描けてしまう~!!!」

「ワーッハッハハハ‼コレナラハヤク帰ッテモ大丈夫ソウダ‼」ワインゴクゴク‼


 良く考えたら、桃子は転生の力で才能に満ちあふれていた。そして同じくメジェ君とブラウンによって修行されている夕。もはや、桃子に匹敵する漫画家になる素質を与えられていたミラクル。さすが神、メジェ君。。


「素敵っ!素敵よ!!主人公たちが命を吹き込まれて、、考えなくても勝手に動いているわ!!新しい物語の完成よーーー!!!」


 桃子と会えなくて寂しいとか考える暇もなかった夕。


 神の世界での2ヶ月間で、最高傑作とも言える百合漫画を実に10作、作り上げていた。


「あーはっはっはっは!創作が止まらないーーー!!!」



 続く。

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