第70話 5万冊百合漫画読んだら人生観変わりそう
夕が突然いなくなった桃子。実はめちゃくちゃヘコんでいた。
「寂しい…(இдஇ; )」
と、そこへ現れたブラウン。
「ももたーん、草村がふわふわパンケーキ作ってくれたよ!一緒に食べよ?」
「いらない…。夕がいないから食欲ない。」
「チッ、チッ、チッ!甘いな!ももたん!よく聞きたまえ?夕はももたんがあまりに忙しくて倒れたら困ると心配して、ももたんのために修業に出たのだぞ?」
「そ、そーなの?(இдஇ; )」
「そうとも。しかも、ももたんにとって夕がいないのはたった3日。しかし、夕が神の世界で過ごすのは3ヶ月だ。夕のほうがさみしいのだぞ!」
「え!ホントに!?」
「ああ。神の世界は時間の進みが違うからな。3ヶ月の間に、夕は漫画をかけるようになって、ももたんの負担を減らそうと…。良い彼女じゃないか!ブラウンちょっと涙出ちゃうな!」
「そ、そうなんだ…。それで夕は…。ん?でも待って?ねぇ、ブラウンさん?」
「なに?パンケーキ食べる?」
「いや…、それなら、私が神の世界に一緒に行って仕事したら締切に間に合うと思うんだけど…。」
「……え。ももたん、頭良いな!?」
「だよね…?」
「えーと。お前、それ夕に言うなよ?せっかくの好意が無駄になるから…。」
「あ、確かに。でも、大丈夫なのかな、3ヶ月も…。」
「あとでメジェ君から報告くるであろう…。」
そうか。。夕は私のために・・・。だけど3ヶ月も離れていて、夕は寂しくないのだろうか。。そうだ!ブラウンさんに頼んで迎えに行こう!夕が頑張っている隣で仕事をしよう!
頭の良い桃子であった。(恋愛だけはへっぽこだが。)
そのころ、夕は約1ヶ月の修行を終えようとしていた。
「メジェ君~!そろそろ読み終わるよ~?」
「オオ‼オツカレダッタナ‼5万冊読ンダカ‼」
ふかふかの雲で出来たベッドの上で、漫画を読んではメジェ君と豪華な食事とワインを飲んでいた夕。ちなみに3キロ太っていた。そして、桃子に会えない寂しさなど感じる暇がないほど、百合漫画で頭がいっぱいだった。。
「やっぱり、やが君は名作ね・・・。素敵。」
「ヨシ‼次ハ漫画ヲ描クゾ‼インスピレーションヲモエチラカスノダ‼‼」
「はーい。あ、そういえば桃子はどうしてるかしら、、寂しがってないと良いけど。」
「アトデミテキテヤルヨ‼」
「ねぇ、その前に太った気がするんだけどちょっと走って良い?」
「モトノ姿ニ戻シテヤルヨ‼クルリンチョー‼」
「わ、わぁ!急に体がすっきりした!すごい、メジェ君。。」
メジェ君がいれば、実はなんでも解決することに気づかない夕であった。そしてメジェ君もイマイチ気づいていなかったのだった。。
そして、桃子はと言うと、、
「え!なんでダメなの!!??゚(゚`ω´ ゚)゚」
「だから、言ったであろう?ももたんと夕が一番幸せになる未来に行くためには、夕が独りで行ったほうがいいの!ブラウン、見てきたんだから!」
「だって、2人でいるほうが幸せじゃん!!˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚」
草村さんがそっと桃子の背中を撫でた。
「桃子様、、会えない時間が愛を育てると申します。夕様はもっと桃子様と二人きりの時間が欲しかったのです。桃子様は少し鈍いところがございますから、少し離れて夕様の気持ちをわかるようになる必要があると、草村は思いますよ?っていうか3日だけじゃんって感じだし。」
「ううっ・・・わかったよ。。しばらく部屋でなまこになるからこないでね・・・。゚(´つω•`。)゚。」
やっと夕がいないとものすごく寂しいのだと気づいた桃子。夜になると草村さんとブラウンは帰ってしまう。誰もいないベッドの上、静かに涙を流しながらあと2日、堪えるのだった。打たれ弱いのね、、桃子。
続く。
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