第54話 ただの美人、桃子。発動。
夕がシャワーを浴びているとき、実は桃子には救世主が、、じゃなくて、請求しにきたブラウンさんが来ていた。コンコン。ドアが叩かれる。
「だーれだ?」
「あ、ブラウンさんだ。今開けますね。」ガチャ。
「あ、ももたん。もう最後までいった?」
「え、なにがですか??( °∀° )」
「え、してないの?まぁいいか。あ、そっかこどもの記憶が強いんだな。」
「え、なに?( °∀° )」
「えっと、これ今回のホテルとかの請求書。あとで振り込んでね。」
「あ、いろいろありがとうございました。」
「ところで。えーと。ガサゴソ。ももたんは、ブラウンちゃんが持ってる、あーかい飴とあーおい飴、しってーる?」
「そ、それは、、あ、飴ですね。( °∀° )」
ブラウンがローブのポケットから出したのは、赤い包み紙の飴と青い包み紙の飴だった。
「ひひひっ。上顧客さんだからね、、1個上げるよ。これはね、大人になる飴とこどもになる飴だよ。キミは図体は大人だけど中身がちょっと幼いからね、、このアダルトォな感じになる、赤い飴をあげよう。」
「え!?それを舐めると、、、お、お?おばあちゃんになる??」
「ばーかちげーよ。精神だけ大人になるっつってんだろ!おっといけない。つい9歳レベルにムキムキになってしまった。だいじょぶ、舐めて2時間くらいしたら元に戻るから。はい、あーん。」
「え、あーん。ぱく。あ、なめちゃったつい。。え、梅味だ。。酸っぱくてあ、あ、あ、あ?なんか、、心が熱い・・・」
「フフ、効いてきたようだね。この飴が欲しかったらまたいつでも連絡してくれ!ではっ!ぶあっさぁ!ブラウン氏はかっこ良くローブを羽ばたかせるとその場から消えた!のだった!えい!」タッタッタッタッタ‼ハシレー‼
お前は青い飴を舐めたのか?っと言いたくなるブラウン氏。ホテルの廊下を走って消え、、ずに、他の宿泊客に走るなと怒られていた。
「ハァ、、行っちゃった。ちょっと恋愛相談したかったんだけどな。ガリガリガリ。」
*桃子は飴を、特に龍角散をゴリゴリ噛む癖があった。とくん。。その時、桃子の脳に異変が。。
説明しよう。江戸時代、9歳だった桃次郎は、盗賊に殺されかけていた。そこで、異世界のゲートを操るメジェ君が桃次郎を27歳の桃子に転生させた。それを現世で監視するのがブラウンさんの役目だ。実際は桃子は桃次郎の生まれ変わりである。だけど転生したのは27歳だ。その辺は異世界のややこしい複雑な言葉では説明できないことがあります。
そして、27歳の転生する前の桃子は、実はただの性欲旺盛なモテ女だった。今ある過去の記憶の恋愛はちょっと桃次郎レベルに改ざんされていたのだった。
お待たせ致しました。橘さん。ただの27歳の美人。性欲盛んなただの桃子が今。覚醒致しました。さぁ、でておいで!お風呂からっ!!ゆうーちゃーん!
ガチャ。
「ふぅ。桃子~。シャワー気持ちいいよ~?桃子も浴びてきたら~?」
湯気の立つ、バスローブに包まれたただのかわいこちゃん、25歳の夕。
「・・・・・・。」
「どうした?昨日、お風呂入ってないでしょ?シャワー浴びておい、でっぇ!!??!」
勇者桃子。何も言わずに目の前のバスローブかわいこちゃんに近寄ると、シャルウィーダンスの姿勢からの、熱烈なキスを、、かましたぁぁぁぁ!!
「夕・・・。好きだよ!」がばっ!ぶっちゅぅぅぅぅ!
「ふぐぅっっっっ!!??」(え、なにごと?キスしとる!?)
「ふはっ。なんてかわいいの、夕。もう我慢できない。。」
「え、も、ももこっ!あっ!もしかしてこの流れはっ!!!お、お楽しみですかぁぁぁ!!??」
「さぁ、ベッドに行こう!夕!恋人達の土俵へ!」
がぶり寄る横綱。突然のことに後ずさる小結。ザザッ‼シュザザッ‼
「あ、えっと、しゃ、シャワー。。浴びてきて??」
「そうね、二人の記念すべき日だもの。身を清めてくるわ。ベッドで待ってて・・・。」
「は、はい…♡」
妖艶な笑みをたたえて、桃子はシャワーを浴びに行ってしまった。
「ゑ…。ど、どうしたんだろう、、桃子。だ、だけど、、たまにああいうかっこいいときあるし、、。ついに、覚悟してくれたのかな。。え、えへ、えへへへへ・・・♡」
さぁ。夕はその気だ。桃子、忘れてないよな?飴の効果は2時間だ。あとお前、ちょっとかみ砕いてたから、、2時間ないかもしれないよ??
急げ、桃子。飛べ、桃子。早く出てこい桃子~!!!
続く。
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