第45話 JKに誘導されまくりの素直権現、桃子
「ねぇねぇ!キスの返事ってなに!?」
「え?お返しにキスするとかじゃない?」
10辛じゃないと辛いと感じませんレベルで鈍感だった桃子。JK真央に恋の相談をしたコンビニバイト中。
「え!?そうか!そうなの?え、無理っ!」
「え?桃子さん、キスされたの?誰に誰に?」
「ちちちちちがいます!祖父がちょっとっ!あ、違う。知り合いの遠縁の隣に住んでる人の話ですっ!!」
「そ、そんな見ず知らずの人の相談にまで乗ってるの・・・?」
「そ、そうなの。漫画家ってカウンセラーみたいなものだから!」
「そうなんだ。。大変だね。」
真央は気づいていた。
(ははーん。。さては夕さんと進展があったな??是非聞き出したい♡)
「それで?どういう話?真央もその人の相談に乗りたいな!」
「あ、えーと。急にキスされて、返事は後で良いって言われた。んだって!」
「付き合ってって言われたんじゃないの?」
「言われてないよぉっ!٩(๑`^´๑)۶」
「なんだろね?聞いてみれば?」
「なんの返事?って聞くの?それってなんか鈍感系主人公っぽくて嫌だヾ(≧へ≦)〃」
「うーん、こじれてんなぁ。。その人のこと好きなの?」
「うん!それはもうっ!大好きですっ!!っっっっと、知り合いの遠縁のおじいちゃんの親友が言ってた!」
「その人がオッケーなら、付き合いたい?」
「ええええっ!!?だ、だって、好きな人がいるって言ってたから、、そんなこと考えたことなくって。。あ、でも、好きな人のことは諦めたって言って、それでキスを・・・。」
「え、それって、桃子さんに乗り換えたってこと?」
「えっ!?なんでそうなるの!あ、好きな人が出来たって言ってた!その後にキスされて!返事は後で良いって言われたんだよ!」
「あーなるほどね。鈍感な人にその言い回しは伝わらなかったって話ね。うんうん。よくわかりました。」
「えっ!すごい!わかるの!!?なんでもご馳走するから教えて欲しいですっ!真央先生っ!!(´•̥ ω •̥` )」
「簡単なことですよ。もう細かいことを気にしないで、夕さんに告白したら良いんですよ。好きです、付き合ってくださいって。」
「あ、私が夕に告白するってこと?え、でもダメだったら一緒に住みづらくなるじゃん。。」
「あー、それってさ、夕さんも同じように思ってるかもしれないよ?桃子さんの方が大人なんだから、いつもみたいに漫画の筋書きだと思って完璧にやりなよ!」
「そ、そうかっ!漫画の筋書きだと思えばっ!(灬ºωº灬)♡」
「両片思い、同じ家で暮らす友達同士。ハッピーエンドの筋書き!桃子さんなら簡単でしょ!?」
「わ、わかった!!この命に代えてその任務を遂行してみせるっ!!」
「帰り、パフェ奢ってね♡筋書き書いたら採点してあげる!」
「さすが真央氏!心強い援軍である!٩(๑`^´๑)۶」
桃子はこのまま、真央に夕が好きだとバレてしまったことに気づかなかった。
バイトが終わると、2人はファミレスでパフェを頼み、桃子は真央によって暗示をかけられた。
「いい?物語はハッピーエンドよ?主役は筋子(27)で、同じ家に住んでいるなま子(25)にキスをされるの。2人は両片思い。筋子はついになま子に告白をする。」
「わ、わかった。」
「告白は最高に幸せな形で決まりよ!」
「はいっ!書きますっ!」メラメラ
「制限時間は真央がこのパフェを食べ終わるまで~♡よーいスタート!」
「うぉぉぉぉ!!萌えてきたぁぁぁぁ!!!!
スーーーーパァァァァァァーーーー!!桃子ぉぉぉぉ!!!!!!!」
ドォォォォンッ!!!ᕙ(´◉ᾥ◉`)ᕗ ムキッ
桃子、脚本を持って挑む、初めての告白。
がんばれ桃子。エラー起すなよ?
続く。
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