第43話 あなたを見ていたら言葉より先に…節
ついにキスをした二人。
ちゅっと唇を奪ったのは夕だった。もう、ちょっと前のただのかわいこちゃんじゃなかった。強くなったよ!そして、奪われた方の桃子はと言うと・・・
「・・・( º﹃º )」固まっていた。
「えっと、桃子?おーい?」
「・・・( º﹃º )え?」
「何か、言ってよ・・・。結構勇気出したのに。」
「え?あ、切腹したんだっけ・・・」
「え、違うよ。。接吻?したんだけど。。ダメだった?」
「あ?( º﹃º )」
「固まっちゃった、、ねぇ?もう一回しちゃうよ??いいの?」
「あ、うん。え?」
「じゃ、しちゃうけど、、」
ちゅ。
「え?( º﹃º )」
「もうっ!これでわかったでしょ!でも返事はいつでも良いからっ!お風呂入ってくる!!」
「オフロード・・・??( º﹃º )」ポンコツ
お風呂に逃げ込んだ夕。
(やっちゃったっ!もう隠せない!でも後悔しないっ!!あああっ!!キスしちゃったぁぁぁぁぁ!!って、あ。会社辞めたとかちゃんと話してないや。。出たら話さないと。。あーん!桃子ぉ・・・。彼女にしてくれるかな・・・。)
そして、桃子。
(切腹したんだった。せめてベッドで寝よう。。)
あまりの衝撃に寝た。
そして、お風呂から出た夕。
「でたよー、桃子・・・って。いない。。」
あたりを見渡してもいない桃子。そっと寝室のドアを開くと寝ていた。
「え、うそ。寝てる・・・。あ、泣き疲れちゃったかな。あと驚かしちゃったのもあるか。。」
え、どうしよう。。いつもみたいに隣で寝てもいいものかな・・・。まだ返事もらってないし。。うーん。って言うか恥ずかしい!!
今日は仕方ない、、一人で寝よう。あーん、明日起きたらなんて言われるかなっ!
きゃーゴロゴロゴロゴロゴロゴロ~!!
ベッドに飛びこんでのたうち回る夕だった。
翌朝。
「う、ん、、?朝でござるな。うーん、なんか夢を見た気がするけど、、思い出せないな。」
ベッドから起き上がるとまずはキッチンへ飲み物を取りに。
「ふあぁぁぁぁ。さってと。んーと。なんだっけ。なんか、記憶が曖昧~!かわいこちゃんと二人暮らしでもしてた気がするけど、そんなわけなかったかぁ。。夢も大概にしろってなっ☆」
ガチャ。
「ん、音がした。。な、何者だっ!?」
「あ、おはよ。桃子。」
「あ、夕だ。おはよ。ん?」
「どうしたの?」
「え?夢が夢でなくてなんか夢みたいな夢をみた?」
「なんて?」
「あ、えーと。朝ご飯食べようね!」
「う、うん。あ、あの、、桃子?」
「はい、こちら桃子。なんかしらんけど非常事態な気がしてます桃子。」
「えっと、昨日の返事は、いつでもいいから。考えてね?」
「あ、はい。え?」
えーと。トースターってどれだっけ。これ?これはジューサーミキサー。。んっと、昨日?なんか言われたっけ??叶さんのエジプト行きを準備してくれてありがとうって言われたね♪それだけじゃね??何も言われてなくね??
あ、そうだよ。ちょっと、ちゅってされただけ・・・はい?
桃子、虚ろにトースターにパンを入れてスイッチを押した。
1分、1分半、、トーストが焼き上がり、ポンッと飛び出す頃、、
「え、ちゅーした?( º﹃º )」
桃子、トースターと共に。チーン。
恐竜かってくらい、気づくのが遅かった。
(あんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)モモコザウルスの絶叫。
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます