第42話 鈍感系主人公桃子。゚(゚இωஇ゚)゚。
電話を終えると、桃子は夕と叶が待つリビングへと戻った。
シュンシュンシュンシュンシュンシュンシュン・・・‼←スーパー桃子のままな音。
「ふぅ。久しぶりに本気を出してしまったようね・・・。」シュイン。オワリ‼
「も、桃子さんっ・・・!それで、、」
「大丈夫。全てはすでに実行されています。貴方は樹里さんと時を同じくしてエジプトに行けるわっ!!」ババーン‼
「ほ、本当に、、そんなことがっ・・・!!」
「ええ。大丈夫よ。ここに【すごすぎて草の者】と言う組織の連絡先を書いておいたわ。あとのことはここに連絡して聞いてちょうだい。この組織のことは決して人に話してはいけないわ。」
「ほ、本当に、、ありがとうございますっ!!なんとお礼を言って良いか・・・。ぐすっ。」
「だ、ダメよ、、、泣かないで、、また私も涙腺が崩壊してしまうわぁぁぁぁぁぁぁぁんんっ!!!。゚(゚இωஇ゚)゚。」
「ああっ、、泣かないで、、2人とも。。それにしても良かった。ありがとう、桃子。おおちゃん、、良かったね。」
思わず叶を抱きしめる夕。結局小一時間3人で泣いた。ビェェェェェ‼
泣き止むと、深々と頭を下げて叶は帰っていった。
「ああ、たくさん泣いたね。。今、コーヒーでも入れるね?桃子、、大丈夫?」
「・・・。」
「桃子?どうしたの?」
「・・・ゴメンナサイ・・・」
「え?」
「ヤッテシマッタ・・・。」
「なに?」
「今、、気がついたことが・・・アリマス・・・」
「声ちっさ!どうしたのってば?」
桃子、スーパー桃子になった後は、副作用で超ビビりになるのだった。そして、肝心なことを忘れ、重大なミスを犯していたことに気づいていた。
「ご、ごめんなさい、、夕・・・。私、とんでもないことをっ!夕の敵に塩を送ってしまった!!あまりにかわいそうでっ!気づかなかったの!!樹里さんとあの子を一緒に居られるようにしてしまったぁぁぁぁぁ!!!!!なんてことをーーーっ!!切腹しても許されはしないーーーーっ!!!うわぁぁぁぁ!!」
元はと言えば、夕が樹里と付き合えるように2人で計画していた。なのに桃子はうっかり叶が樹里のそばにいられるように取り計らってしまったのである。
「あ、そうか。。」
夕は今、桃子に言われるまでそんなことは気づいていなかった。むしろ桃子に感謝していた。あの二人がそばにいられるようにしてくれたことを。
しかし、夕はまだ言ってないことが沢山あったんだ。
「あ、あの、、桃子?えっと、これでいいの。本当に、ありがとう。」
「え、だって!だって!。゚(゚இωஇ゚)゚。ダメじゃん!やっちゃダメだったじゃん!」
床に頭をつけて泣きながら後悔する桃子。もう、夕は言わないといけないね。
「あの、桃子。お願い、話を聞いて?」
「う、うん。嫌いになっちゃった?ここから出てっちゃう?(゚இωஇ゚)゚。」
「違うの、、そんなことない。あのね、私・・・樹里さんのことはもう良いの。諦めたの。」
「え、・・・それは、辛すぎて?」
「違うの。私、、私、、他に好きな人が・・・。」
「え。。゚(゚இωஇ゚)゚。え、好きな人できたの??その人と付き合うの??」
なんかもう、なんかもう、、のパニック状態の桃子。
「もう、、なんて顔してるのよ、、桃子。かわいい。。」
夕は、はっきりと告白する前に、桃子の泣き顔に切なさと愛しさと萌えとキュンとを感じて、、してしまったんだ。。
ちゅ。
ついに、夕は桃子にキスをした。
「これで、、わかった?」
「へ?え、全然?」ナニ?
以後、しばらく放心した桃子だった。
続く。
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