第34話 ひやひや武士、桃子。SKB!SKB!

 夕が桃子の熱を測ろうとして思わず食らわせたヘッドバットと、パンツを脱がされそうになって思わず叫んだ「お代官様ぁぁぁ!」の辺りで前世の記憶が覚醒気味の桃子。

 夕に後ろから抱きしめられながら、微熱もあってか悪夢にうなされていた。


 桃子の夢の中。

 うううっ・・・は、母上が、、こんなに悲しそうに泣いているっ!それもこれも、父上が他の女に現を抜かしたからだ!道場はあの隣の顔が良いだけの弱小道場に押されてもはや廃業せざる得ないのか、、!

 男は嫌だ!僕は次に生まれ変わったら女になる!そして、女の人を守るんだ!!強くなってやる!やられたらやり返すんだっ!!


(ラッキースケベもやり返せ!)

 ん?なんだ?おかしな言葉が聞こえてきたぞ?でもそうだ!やられたらやり返すんだ!武士たるものっ、勝利は自らの手で掴んでみせるっ!!ぎゅうっ!!


 ん?何かを掴んだ・・・。これは??な、なつかしい感触。。そう、小さい頃に、、母上の、、母上の、、おっ・・・


 パチ。目を覚ました桃子。

 目の前の光景を約3秒で認識すると、青ざめて一度心臓が止まりかけた。


 前日、知らない間にラッキースケベされていた桃子。意図せず、夕にやり返してしまっていた。


 強運チート持ちの桃子、目覚めたら夕の服の中に手を入れて神秘を掴んでいた。神秘をもみの木。。強運とかでもない気がするが。


ニャンダコレハー‼━━Σค(°ㅅ°ค(°ㅅ°ค(°ㅅ°;)ค━━!!


(にょっ、にょにょっ??!!にょわーーーーーーーっっ!!!な、なぜに揉みがっ!たわわわわ!?やわら!!??神秘がっ!我が手にぃぃぃぃ!!!!)


 慌てる桃子、、すぐに手を離そうとするも、すぐに離せない。

(ゑ?・・・離せない、、っていうか、私の手首、、夕の手に掴まれてるのはなぜ・・・?)


 少し前、夕は同じく夢を見ていた。

 昨日、自分が桃子の神秘をもみの木してしまったことを頭の中で思い出していた。


桃子の寝言「やられたらやり返す!!!」


夕の夢の中「ご、ごめん。さわったこと黙っててごめん、、。うん、、やり返していいから、、許して、、!」


 そうして夕は、桃子の手を掴み、自分の胸へと導いていたのだった。無意識である。


 桃子。この幸せを約5分ほど享受すると、夕の手の力が弱まった瞬間に離脱。


(ぜぇぜぇっ・・・す、すごかった。。な、なんてことを私は・・・。)


 このことは、夕には決して言えないと桃子も自分の心に秘めた。


 なんて相性の良い2人なの、あんたたち。。


 続く。

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