第14話 デレデレだけど桃子のヒロイン育成計画はじまるよ

 翌日から、夕は仕事が終わると桃子の家に向かうようになった。


「こんばんはっ!桃子さーん!」

「おかえり~!さぁ、一緒にご飯作ろ?♡」デレ

「はい!よろしくお願いします!!」

「今日はね、玄米についてしっかり勉強しましょう。炊き方、栄養素、かくかくしかじかを♡」

「わぁ、うれしい~!どうしよ、すっごく楽しい!」

「えへへ、、かわいい・・・。尊すぎて震える・・・。」デレデレ


 桃子の知識はオールラウンドである。夕が知りたいことをしっかり聞き出して、心から楽しめる知識を披露した。


「さ、今日のご飯はこんな感じね!ひじきも上手に炊けたね!100点だよ!」

「ほんと?うれしいな!」

「じゃ、二人で食べましょう?」

「はい!」


 桃子は女性の自己肯定感を上げ、承認欲求を満たす才能があった。*重要素


桃子(アアアアア・・・めちゃくちゃ尊い・・・。好きな人のために、そして自分のために一生懸命になれる子、、一生従事して乳母でもいいからこの子のそばにいたい・・・。)


夕(ああ、すっごく楽しい!桃子さん、楽しいし、沢山褒めてくれるし、一緒に居るとこないだまでずっと病んでたのが嘘のよう。。)


「ふふふ(*ノωノ)キャ」

「あはは!♡」


 食後は二人で上等な紅茶を楽しむ。


「それじゃあ、おさらいね?夕ちゃんはこれから、その好きな人の会社に入ります。そして、その人の部下として学ぶ。そうよね?」

「はい。半年したら、店舗に配属されるって感じです。半年だけがその人といられる期間です。」

「わかった。貴方は今までのことは全て忘れて欲しいの。なぜなら、貴方は今まで、ヒロインじゃなくてフラれる女だったから。」

「わかりました。一からってことですね。」


「うん。これからの貴方のストーリーは、上司と部下。素敵な上司。だけど恋人がいるの。そして健気な部下が貴方。この恋が叶うとしたら、その上司が貴方の一生懸命なところとか、信頼できるところ、頼れるところ、そして頼られること。そう言った近しい時間から離れたくなくなる。。そういう流れよ。」


「なるほど、、確かに、今までの私のままではダメってことですね。。危なかった・・・。」

「うん。夕ちゃんは飲み込みが早いから大丈夫。完璧だよ?」

「えへへ。桃子さんが優しいし丁寧に教えてくれるから、、。」

「それだけでは伸びない人は伸びないの。貴方が素直に人の言葉を聞けるからこそ。」

「桃子さんって、そうやってまっすぐ褒めてくれるから、、すごく嬉しくてやる気が出ます。」

「敬語なんて使わないで?もう友達だし、お互いに利益のある関係だもの。そうだ、夕って呼ぶから、貴方も桃子って呼んで?」

「え、じゃ、じゃあ、も、ももこ??」

「(どっひゃぁ!!もう死んでもいいです!)か、かわいいわね、、ゆ、ゆ、ゆゆゆ、ゆう・・・。」ドロドロデレデレ


「じゃ、今日はこのくらいにしましょうか・・・。明日も仕事だものね、」

「あ、うん、、だけど、、楽しくって、、もう少しだけ話してても?」


なーーーーーーーがえっrぎあ0ぺtegma:ea !!!!!!!!どわ^--^^^!!!ガタンバリン!!


「え、だ、大丈夫??」


「あ、すまんでござ、、ごめん!なんでもないっ!」

(な、なんで破壊力・・・!!これならどんな女もイチコロだろうに、、心臓動いてるかな、、あ、動いてる、位置ズレたかもだけど・・・。)

「えっと、いくらでもいていいよ?泊まったっていいし。」


「うん、嬉しいな。一人の夜は苦しかったから、、。今度お泊まりの用意してくる。」


「ご、ごめん、、ちょっと叫びたいことが出来たからベランダ行ってくる。。」

「え、?」


 桃子はクッションを持ってベランダへ。

「ふごごごっごごおぉぉっっごごごごごご!!!!」

*訳 だめだーーーー!!かわいすぎてつらいーーーーー!!!!


 カラカラ、パタン。

「おまたせ。じゃあ、二人で百合アニメでも観ながらのんびり話しましょう♪」

「うん!それ最高!」


二人の心の声は同じだった。


(楽しい!楽しい楽しい楽しい楽しいーーーー!!)

(*ノωノ)キャ・・(*ノω゚)ノ・・(*ノωノ)キャ・・(*ノ゚ω゚)ノ・・(*ノωノ)キャー


 桃子は夕が帰ったあと、念のためにだけど。念のためだけど?

 一部屋空けた。

 翌日には泊まれる素敵な客間になっていた。

 


 次回、桃子の新しいラッキースケベのご提案。笑



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