「いはゐつら 〜女官・福益売〜 」について

「いはゐつら 〜女官・福益売ふくますめhttps://kakuyomu.jp/works/16817330657025571745


 話数───9話

 総文字数───23,215文字

 公開日───2023年5月11日


 これも、書かなきゃな、と思っていた、古志加こじかの友人、福益売ふくますめの話です。


 彼女は、ずっと古志加こじかの良き姉(のようなもの)、良き友人として、傍にいて支えてくれました。

 幸せにしてあげねばなりません。

 そう思って書いたら、予想以上の出来栄えとなりました。


 福益売のおかげです。


 彼女は、大豪族の屋敷の女官として、親に売られました。

 そうでないと、家族の生活が立ち行かなかったからです。

 悲しみを秘め、それでも、彼女は、笑顔を浮かべます。


 鬱々として毎日を過ごすなんて嫌だ。

 あたしは、笑顔で毎日を過ごしたい。


 そうやって、前を向いて笑顔を浮かべる事ができる、強い女性だからです。

 明るく、恋バナが大好きで、恋バナになると、きゃあきゃあ叫んじゃう、女の子らしい女の子。


 自分でも不思議なんですが、福益売を主人公にすえた「いはゐつら」は、私の書いた他のどの物語とも違う、ひときわ綺麗な光を放っています。

 彼女の持つ優しさ、健気さが、磨りガラスや七色のカットグラスを通したような柔らかな光となり、物語の隅から隅まで、明るく照らします。






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