「あらたまの恋 ぬばたまの夢」について

 ここからは、特に語りたいことのある作品に限り、一作品ずつピックアップし、私がこめた思いを語ります。

 あらすじは省きます。




    *   *   *




「あらたまの恋 ぬばたまの夢 〜未玉之戀あらたまのこひ 烏玉乃夢ぬばたまのいめ〜」

https://kakuyomu.jp/works/16817330650489219115


 話数───147話

 総文字数───382,397文字

 公開日───2022年12月9日


 処女作。

 代表作にするぞ! と意気込んで書きました。

 ヒロイン、古志加こじかは、男みたいに強い戦士……、戰場を描くわけではないので、大豪族の屋敷を警備する、衛士えじです。

 とても可愛くて、男みたいにサバサバしつつ、優しい。

 若くしなやかな仔鹿のように、躍動する生命感を持つ女性です。

 同時に、すこし人見知りで、女としての自分に自信がなく、内側に大きな悲しみを抱え、ふわふわと根無し草のように、どこかに流れていって己が消えてしまいそうな不安も抱えています。

 生まれ、育ちのせいです。


 それを読者さまに知っていただき、彼女を応援したい! という気になっていただくために、物語は、ヒロインの幼少時代からはじまります。


 彼女は、ひたすら、一人の男を愛します。

 ヒーロー、三虎は、深い愛情や優しさを秘めながらも、女ウケなどまったく考えない、ムスッとした仏頂面の男。

 彼の目線は、常に、仕える主君のほうを向いています。


 でも、部下である古志加こじかのことも気にかけていて、時々、あふれ出るように優しいです。

 古志加は幼少時、三虎の見返りを求めない深い優しさに触れたことがあるので、三虎に、ど───んなにそっけなくされても、三虎が、三虎ひとりだけが、ずっと好きです。


 ヒロインが、どんなに追い求めても、落ちそうで落ちない、手に入れる事が叶わない男。


 かといって、男は、女をなんとも思ってないわけじゃない。

 心の奥では古志加を大切に思っていて。

 雛鳥ひなどりを手のひらでくるむように───。

 紅珊瑚べにさんごしゃ(薄い布)で包むように───。

 大切に思っている。


 時々、それがあふれて、古志加に向かいます。


 だから古志加は、いつまでも三虎を追い求めてしまう。

 そんな恋です。


 三虎がなぜ、踏み出せないかは、本文で語られます。


 描きたいのは、ラブロマンスですが、波乱万丈のストーリーもしっかり、お楽しみいただけます。




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