第3章 緑の頸木座の神殿

登場人物紹介・あらすじ等(第2章終了時点)

※第2章終了時点まのデータです。ネタバレを含みます。

 第3章で出番のある、もしくは関係性のある予定のキャラを主に紹介しています。



【登場人物紹介】



《メインキャラクター》

 

メルティ・ニルツ

 本作品の主人公。

 ジョブ適性が一切無い『ジョブ無しの少女』だったが、クルスから貰ったジョブマニュアルにより『スライム娘』となる。

 修行を終え、現在新人冒険者として発動中。ランクはEクラス。


クルス・オーディール

 王都冒険者ギルド所属のAクラス(最高位)冒険者。

 珍しい『女勇者』というジョブで、このジョブに就くと男から女に性転換する。

 メルティにジョブマニュアルを譲り、その後メルティが一人前になるための修行をする。


オパール

 異世界からやってきた錬金技師。

 冒険者では無いので戦闘には参加しないが、クルスたちとはよく冒険に同行していた。

 性別は"無し"。オパールは通称名で、本名は未公表。

 メルティが日常生活を送れるよう、人間に変装するための手助けをした。



 

《冒険者ギルド》

 

ソレーヌ・ショルム

 冒険者ギルド第7支部の受付嬢。事実上の副ギルドマスター。

 メルティを彼女なりの立場で、裏から手助けをする。

 クルスとは元婚約者の間柄だった。

 本作品の裏主人公的ポジション。


マリナ・ココ

 冒険者ギルド第7支部の受付嬢。

 ジョブ無し時代からメルティを支え続けた。

 元冒険者で、魔法の知識が豊富。とある事情により冒険者を辞め、冒険者ギルドの受付嬢となった。


ロア

 冒険者ギルド第7支部の庶務の男性。

 裏方としてギルドを支える。

 

ジェイク・フォーグナ―

 冒険者ギルド第7支部の新任ギルドマスター。

 実力は確かだが、裏の顔のある胡散臭い男。

 

バルダー

 王都冒険者ギルドに所属。男性では珍しい受付担当。

 クルス一行の王都での冒険者活動をサポートする。



《冒険者たち・同期組》

 

ロラン

 メルティとは同期の冒険者。Eクラス。

 ロラン組のリーダー。

 メルティをパーティーに誘って冒険をした。

 ジョブはシーフと弓使いを兼業で扱う。


ターシャ

 メルティとは同期の冒険者。Eクラス。

 ロラン組の火力担当。

 ジョブは魔法使い。『氷の槍』の魔法をメインに扱う。


ミリィ

 メルティとは同期の冒険者。Eクラス。

 ロラン組の前衛担当。

 ジョブは武道家で、カポエラベースの戦闘スタイルで戦う。

 諸事情により、第3章では踊り子として参加する。


イルハス

 メルティとは同期の冒険者。Eクラス。

 イルハス組のリーダーでタンク役。

 嫌味な性格のためメルティは苦手としていたが、ソレーヌの提案で第3章では彼と組む事となる。

 ジョブは戦士。


イサク

 メルティとは同期の冒険者。Eクラス。

 イルハス組のヒーラー担当。

 ジョブは僧侶。


マキノ

 メルティとは同期の冒険者。Eクラス。

 イルハス組の紅一点で、探索や採取を担当する。

 ジョブはレンジャー。


コースト 

 メルティとは同期の冒険者。Eクラス。

 イルハス組の近接戦闘担当。

 ジョブは侍。刀を用いた剣術で戦う。




《冒険者たち・女勇者チーム》


ビビアン・フィービー

 クルスと同じ『女勇者チーム』の女性。Aクラス。

 猫耳族の巨女。

 ジョブは魔法使いの上位職『ウォーロック』。

 メルティの修行に1日だけ参加し、魔素の使い方を教えた。


ジョルジュ

 クルスと同じ『女勇者チーム』の男性。Aクラス。

 クルスとは幼馴染の親友。現在はエリーゼと恋人同士。

 ジョブは戦士系の上級職『パラディン』。


エリーゼ

 クルスと同じ『女勇者チーム』の女性。Aクラス。

 クルスとは幼馴染。現在はジョルジュと恋人同士。

 ジョブは僧侶系の上級職『導師』。



 

《冒険者たち・その他の人物》

 

ルーナ

 Cクラス筆頭『ルーナチーム』のリーダー。

 南南西の森でメルティがゴブリンに襲われた後、調査に志願した。


シャンティ

 メルティと同じ宿に泊まっている冒険者の女性。Dクラス。

 宿屋の娘ザジ達とは仲が良い。




《街の住民》


オウル亭のおかみさん

 メルティ達が宿泊する宿屋『オウル亭』のおかみ。

 夫と共に宿屋を経営している。

 スライム娘となったメルティを、変わらぬ態度で暖かく迎え入れた。

 

オウル亭の旦那さん

 メルティ達が宿泊する宿屋『オウル亭』の主人。

 妻と共に宿屋を経営している。主に食堂の厨房を担当する。無口。


ザジ・オウル

 オウル夫妻の三女。4歳。

 メルティがよく遊んであげている幼い少女。


ネリー・オウル

 オウル夫妻の次女。13歳。

 両親の宿屋を手伝う。

 スライムが好きで、スライム娘となったメルティを好意的に受け入れた。


セシル・ブラン

 オウル夫妻の長女。

 現在は結婚してオウル亭を出て、嫁ぎ先の衣服洗浄店で夫と共に働いている。



《スライム達》


ワタシ(アオ)

 南南西の森でメルティが出会ったスライム。

 その後メルティが瀕死の重傷を負った際に、彼女の命を助けた。

 その際にメルティと同化し、現在は一心同体となった。

 同化したメルティはワタシと呼び、外部的にはザジの命名のアオと呼ばれている。

 マリナ曰く、臆病だけど、いざという時は勇気を出せる性格。


あたし(ルー)

 同じく南南西の森のスライムで、同様の経緯でメルティと一心同体となった。

 マリナ曰く、気が強いけど、本当は一番甘えん坊な優しい性格。

 同化を得て、メルティに気の強さを与えた。


ぼく(ミド)

 同じく南南西の森のスライムで、同様の経緯でメルティと一心同体となった。

 マリナ曰く、人懐っこい、好奇心旺盛な性格。

 女性の胸の上で遊ぶことが多い。




《その他の人物》


ジーン

 街の孤児の男の子。

 メルティの修行中、何度か交流する。

 妹と共に、隣の第8地区の魔物牧場へ引き取られた。

 

ジャン・コーディ

 憲兵隊の男性。

 ソレーヌとは交流がある。

 ソレーヌの助言のおかげで、外部からの評判が高い。


グローガー

 街の商人。

 とある事件の黒幕として逮捕されたが、獄中で服毒自殺する。


47番

 とある組織の暗殺者。

 グローガーを自殺に見せかけて暗殺するが、その際にあるミスをした。

 冒険者ギルドのジェイクとは繋がりがある。


『ソード持ち』ゴブリン

 南南西の森でメルティ達と出会い、交戦したゴブリン。

 メルティとミリィに瀕死の重傷を負わせたが、その後何故か撤退する。

 その正体は……?

 


 

【あらすじ】


《第1章》

 

 ジョブ無しのために冒険者になれたかった少女メルティのもとに、女勇者クルスが、謎のジョブマニュアルを携えて現れる。

 そのマニュアルのおかげでメルティは人間を辞め『スライム娘』となった。

 戦闘どころか日常生活すらままならぬメルティを助けるため、クルスとオパールは修行としてメルティを助ける事となる。


 1週間の修行を経て、メルティはマリナやビビアンの力も借りながら、無事に『レベル1程度の戦闘力』と『人間への変装術』を習得した。




《第2章》

 

 晴れて冒険者として活動できるようになったメルティは、街の近くの南南西の森を中心に活動していた。

 単独でのクエストやロラン達とのパーティーを経て、それなりに活動を重ねていった。

 

 ある日、森の中で1匹のゴブリンと出会う。

 ゴブリンの手によりメルティは重傷を負ったが、森の3匹のスライムによってかろうじて生還する。

 その際に3匹と同化したメルティは、1人と3匹の不思議な共同生活を始めることとなった。


 一方、冒険者ギルドのソレーヌは、メルティを攻撃したゴブリンの不審な行動を察知する。

 来週の金曜日に何かが起こる事を予見したソレーヌは調査を開始。

 同時にメルティ達にクエストを与え街から遠ざける。メルティの安全を守るために。

 

 


【世界観・地名】


《グレンディル共和国》

 本作の舞台となる国。

 中央に王都があり、その周辺を10の地区が取り囲む。

 真北を第1地区、真南を第6地区とし、反時計回りに番号が増える。


 

《王都》

 グレンディル共和国の中心部。

 他の地域に合わせて第0地区と呼ばれたりもする。

 クルス達が普段主に活動するエリア。


 

《第7地区》

 グレンディル共和国の地域のひとつ。

 国の南南東部一帯が割り当てられている。

 主に鉱業・被服業が盛ん。

 メルティ達が住む、本作の舞台となるエリア。

 


《アム・マインツ》

 第7地区の中心都市。本作の舞台となる場所。

 鉱業の中心都市。冒険者ギルドを始め各種ギルドが存在する。

 北部は高級住宅エリア。クルスの拠点がある場所。第1章の舞台。

 南部は庶民の住宅エリアで、冒険者ギルドはここに属する。第2章の舞台。

 東部は商業地区となっている。

 


《南南西の森》

 アム・マインツ南門を出てすぐの森。街から外周を監視できるほどに近い。

 出現モンスターが弱く、初心者冒険者の最初の冒険先に選ばれることが多い。

 第2章ではメルティが主にここで活動していた。


 かつては『スライムの森』と呼ばれる程にスライムが多数生息していたが、

 現在は何故かその個体数が大きく減少している。


 何故かここにいないはずのゴブリンが出現したことが、その後の事件の発端となる。

 


《リブン湿地》

 アム・マインツ近郊の湿地。

 南南西の森と同じく初心者向けの冒険先。

 何故かここにもゴブリンが出現した。



《第23番旧坑道》

 アム・マインツ近郊のダンジョン。

 同じく初心者向けの冒険先。

 メルティ達がソレーヌからクエストを託された。第3章の舞台となる場所。





【用語】

 

《異世界》

 本作では、錬金技師オパールの出身地。異世界渡航船を用いて移動してきた。

 オパールは異世界の東京から来たが、錬金術が発達しているなど、"この世界"とはやや異なる。

 この異世界から持ち込まれた技術や概念が幾つか、メルティ達の世界でも使われている。

 メルティ達の世界の言語はオパールの世界と同じ。というか同じ言語の世界を選んでオパールがやってきた。


 

《勇者と魔王の時代》

 遥か昔にあったとされる時代。現在ではおとぎ話とほぼ同義として伝わっている。

 ジョブ、勇者、異世界転生など、この時代から伝わるキーワードが幾つかある。



《ジョブマニュアル》

 この世界の冒険者が、ジョブに就くために必要な手帳サイズの本。

 この本が無ければジョブに就くことが出来ないが、本があっても適性が無ければジョブチェンジ出来ないなどの制約がある。



《経験値オーブ》

 この世界に漂う魔素のひとつ。

 この経験値オーブを、ジョブマニュアルに一定数取り込ませることでレベルアップできるようになる。

 人間以外は、これを取り込むことによって動物が魔物化したり、魔物が上位種に進化したりする。

 そのため、人間と魔物との戦いは、この経験値オーブの奪い合いとも言える。



《魔水晶》

 この世界の鉱物のひとつ。

 魔力を帯びた水晶で、様々なものに使われている。

 

 

《スライム》

 オパールによると、この世界のスライムは、魔水晶が液状化し生命を宿したケイ素生命体だと推測されている。

 野生種のスライムは言語を持たないが、代わりに他のスライムとの接触により、記憶や意思を伝えることが出来る。

 一般的には『最弱のモンスター』として知られているが、その生態などの研究は未だ進んでいない。

 


《硬化》

 スライムの形状変化のひとつ。

 ドロドロの液状の体をゼリー状に固める事を差す。

 主に敵への攻撃用に使い、加えてメルティは物を持つなどの日常動作の一部にも用いている。


 

《シリコン化》

 スライムはケイ素由来の生物であるため、特定の魔力を注ぎ込むことでその形状を変質させることが出来る。

 火の元素を使用する事により、その表皮を人間のような柔らかさに変換することが出来る。

 メルティの人間への変装はこの技術を用いて行われる。なお着色は絵の具などを用いる。



《スライム娘》

 ジョブマニュアルによってスライムの姿と化したメルティを、野生のスライムと区別するために、クルスによって命名された名称。

 基本的にはメルティ達の自称である。

 元々はオパールの世界の、アニメ等のフィクションの世界で用いられていた呼び方。



《ゴブリン》

 緑色の皮膚をした人型のモンスター。

 年齢や強さの序列により装備品が異なる。

 最も弱いものは『盾持ち』、その次が『弓持ち』、その次が『ソード持ち』と人間からは呼称されている。


 弱いと言っても、一般的な人間から見た場合は危険な相手で、最も小柄の『盾持ち』相手でも、レベル5~6の冒険者数人で戦うのが適性とされている。



《一角ウサギ》

 南南西の森に生息するモンスター。同森では一番危険な相手。

 額には尖った角が付いており、メルティはこの角をナイフ発射攻撃の代用品として使っている。



 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る