27話 修行7日目・午後 日常生活の試験(後編)
「えっと、ここかな?」
私は2軒目のお店の前に着いた。
『アムマインツ画材店』というお店だ。看板にはこの街唯一の画材専門店と書かれている。
ここで絵の具を、どの色でもいいから3色買うことになっている。
お店の入口は少し高いところにあって、数段の外階段を登らないといけない。
階段を登る時はどうしても球体関節の膝が出てしまう。誰かに見られないように、気を付けて登る。
私はお店のドアを開ける。からんからんからんというベルの音がする。
「やあ、いらっしゃい。初めましてかな」
店員のおじさんが私に向かって声をかける。他にお客さんはいない。
前の店と違って最初から私はおじさんに注目されている。
画材という商品を扱う以上、絵を描く人しかこのお店に入らないはず。
この街で絵を描くと言えば、職業で絵を描いている絵描きさんか、趣味で書いている高所得者くらいしかいない。新規のお客さんというのは珍しいはずだ。
「えっと、こんにちは。その、絵の具を探していて……」
「そうなんだ。このお店の事は誰かから聞いてきたのかい?」
「あ、はい。オパールさんという方のおつかいで……」
不審がられるのは困るので、正直にそう答えた。
「おお、なんだ、オパールさんのところか!彼にはいつも贔屓にさせてもらってるよ。そうかそうか」
どうやら信用してもらえたようだ。そっか、多分、私に使った絵の具はこのお店で買ったんだな。
「それで、今日は何をお求めで?」
「はい、絵の具を数点戴けたらな、と……」
「絵の具ね。それならあっちの棚だよ」
「ありがとうございます」
私は店員のおじさんに促され、絵の具の棚に歩いていった。
絵の具は何色もずらっと並んでいる。色とりどりの絵の具。
私の着色に使っていたものと同じラベルの絵の具もある。やっぱりここで買っているらしい。
さっきの本屋さんもそうだったが、オパールさんが絵の具をお使いにチョイスした理由が分かる。
私のこの肌の色は、絵の具で着色して出来ている。
つまりオパールさんは、自分が旅立った後、このお店で絵の具を買うといいよと教えてくれているんだ。
体内の絵の具は浄化能力のせいで次第に色が薄くなるらしい。その対策のため、ここで絵の具を買い足せるよう、店員さんと顔見知りになるよう、このお店を試験の一部に入れたんだ。
オパールさんのメモには『好きな色3色買う 大瓶で』と書かれている。
「すみません、大瓶の絵の具ってどれですか?」
私は振りかえって店員のおじさんに尋ねた。
「あ、ああ、大瓶ね。それなら一番下の棚にあるヤツだよ」
おじさんは何故かちょっと気まずそうに答えてくれた。振り返った瞬間、私から目線を逸らしたかのようだった。
「あった、これかな……」
大瓶サイズの絵の具は、パンに塗るジャム瓶くらいのサイズの瓶に入っている絵の具だった。量が多い分、その分安売りされているようだ。
この中から3色選んで買うことになっている。さて、何色を買おうか……。
となると……うん、私が今買うべき色は、
私の肌の色は、橙色と白の絵の具を混ぜて作っている。
こげ茶色は私のストッキングを作る時の色だ。
他にも必要な色はあるけど、今日は3色の指定だし、これにしよう。
「すみません、これください」
私はカウンターの店員のおじさんに絵の具を渡す。
「まいど。お嬢ちゃん、アンタは絵を描くのかい?」
なんて答えよう。私は冒険者だし、絵を趣味にする経済的余裕なんてない。
「えっと、その、実験に使うんです」
これは正直には答えられない質問だ。私はモンスターで、自分の体に色を付けるために使うんですとは答えられない。
「そっか、じゃあお嬢ちゃんもオパールさんと同じ錬金技師なのかい?」
「えっと、私は冒険者……見習いなんですが、まあ、大体そんなところです」
曖昧に答えておこう。
「そっか、冒険者しながら錬金術するのか。お嬢ちゃん、頑張りなよ」
「は、はい」
噓をついているので励ましがちょっと心苦しくはあったが、応援はしてくれているんだ。元気に答えようと思った。
「……はい、まいど。それにしてもお嬢ちゃん、綺麗な顔してるな。まるで絵の中から飛び出してきたみたいだ」
「えっ……そ、そうですか?あああ、ありがとうございます……エヘヘ……」
絵みたい、と言われてヒヤヒヤしてしまった。
実際、この肌の色は絵の具の色なのだ。おじさんみたいに絵に詳しい人が見たら分かるのかもしれない。
とりあえず、笑ってごまかすしかなかった。
「それじゃあ、ありがとうございました。また来ますね……」
「おう、今後ともよろしくな!」
私は店を出た。
このお店で店員のおじさんと知り合いになれた。今後もこのお店で絵の具は買えそうだ。
でも、今回はちょっと危なかった気がする。私の肌の色の違和感は勘付かれてしまったかもしれない。
今後来た時また怪しまれたら……うん、その時はその時で何とか誤魔化す方法を考えないといけないかも。
やっぱり胸を大きくする方向も考えておいたほうがいいかな。おじさんみたいな男の人ならきっと胸を見てくれるし……いやいや何考えてんだ私。
外に出ると、階段の手すりに機械の鳥が止まっていた。周囲に人がいなかったので、私は機械の鳥に小声で話しかけた。
「あの、やっぱり胸おっきくしたほうがいいですか……?」
機械の鳥は何も答えない。あ、そうか、会話が出来るわけじゃないんだ。
「すみません、忘れてください……」
鳥の向こう側で見ているはずのオパールさんとマリナさんに謝った。
1つ目と2つ目のおつかいが終わり、残るは1つ。
3つ目はこれまでとはちょっと毛色の違うおつかいだ。
『屋台で牛串焼きを買って食べ歩きする』という内容。
オパールさんの気遣いが表れてた2つ目までとは違い、これが一番難しそう。この試験の山場だ。
安息日前日の露天市場は、たくさんの人でごった返している。
さすがにぎゅうぎゅうではないが、少し油断したら誰かにぶつかるかもしれない。
でもこの時間ならまだマシなほうだ。もう少し経てば、夕飯の食材を買いに来た市民で溢れてくる。もたもたしてはいられない。
私は意を決し、人混みの中に飛び込んでいく。
まずは野菜売りの屋台の前を抜ける。
太陽を遮るパラソルの下、箱に並べられた野菜や果物が並ぶ。
屋台の店員は安いよお得だよと往来に声を掛けている。
「お嬢ちゃん、可愛いね。どう?おまけしておくよ」
と、いろんな屋台から何度か声を掛けられる。そのたびに私は軽く謝りながらその場を去る。
ううん、人間だった頃、この街に来たばかりの頃はこんなに声を掛けられなかった気がする。スライム娘が変装している今の私は、何故か目立っているらしい。やっぱりどこか違和感があるのだろうか。
野菜売り場の次は魚介類売り場。つい眺めながら歩いていたら、向こうから来た通行人と一度ぶつかってしまった。
私の体がぽよんと揺れた。
「わ、ごめん!」
「い、いえ、こちらこそ……」
ぶつかってしまったのは男女カップルの若い男の人だった。謝ってくれたので、私も謝り返した。
「ちょっと、何ニヤついてんの?」
カップルの女の人らしき人の声が聞こえる。
「い、いや、胸にあたって……ないよな。あれ……?」
さっきの男の人の声だ。
確かにぶつかったのは肩で、胸ではない。でも、スライム娘の私の体は全身が柔らかい。
確かクルスさんが、シリコンが自分のおっぱいくらい柔らかいって言っていたのを思い出した。
つまり私の体は全体がそれくらい……。振り向いたら、男の人は女の人にむくれられていた。……なんかごめんなさい。
さらに奥に進むと、肉類を売っているお店が並ぶ。
魔道具で冷やされた新鮮なお肉や、塩漬けされたベーコンなども売っている。
そのうちの一角に、その場で調理したお肉を売る屋台があった。
串に刺した鶏肉や腸詰め肉を火で炙って焼いて出すお店。牛串焼きもこのお店にあった。目当ての商品はこのお店で買えるようだ。
「いらっしゃい。お姉さん、何にする?」
私よりちょっとだけ年上くらいのお兄さんが、汗を垂らして焼きながら接客していた。
「えっと、牛串焼きを1本お願いします」
私はお兄さんに注文する。
「了解。塩味とタレ味があるけどどっちにする?」
「えっと、塩でお願いします」
「何かに包むかい?それともそのまま持って歩く?」
「持って歩きます」
「オッケー。じゃあ料金は……はい。熱いから気を付けてね」
私はお金を支払う。お兄さんは火にかかった牛串を引き上げ、私に手渡してくれた。私は串を受け取る。
「わぁ……美味しそう……」
私は思わず声を上げてしまった。
「……え、あ、ありがと。まいどどうも」
お兄さんは、肉を渡してくれた時私の顔を見てそのまま見つめていたらしく、挨拶が少し遅れた。
やっぱり違和感を感じていたのかな。
私はお辞儀をしてそそくさと屋台を後にし、歩き始める。
さて、最後のおつかいはこれを食べ歩きする事だった。
私は持っている串が他の人に当たらないように、さらに気を付けて歩かないといけない。
一口かぶりつく。口の中にお肉を入れ、食べているふりをしながら、溶解液で溶かす。
ん、すっごく美味しい。焼きたてで熱いらしく体内のお肉廻りの水分の温度が一気に上がる。
そのお湯のあたりから、塩の効いた牛肉の味が染み込んでくる。
消化するときに出るしゅわしゅわという音は、雑踏の音にかき消されて聞こえない。
「……あ」
1個目のお肉を上手く食べられたと思って串を見てみたら、残っているはずの串の先端が無い。
どうやら溶解液のせいで折れたようで、体内に木串だけ残っている感覚がある。
さすがに人前では取り出せないよね。このまま中に入れっぱなしにするしか無いか。
串には残り4個の牛肉の塊が付いていた。さらに歩きながら2個目、3個目を食べる。
うん、今度は串を溶かさないように食べられた。
ううん、すごく難しい。
普通に歩くのはそれなり慣れてはきていたが、人混みを避けながら歩くのが難しい。
牛串を人にぶつけないように気を遣いながら歩くのも難しい。
加えて、お肉を噛むときには口の中が見えてしまう。一応それっぽく口内も形にしてはいるが、他人に凝視されたらバレる可能性がある。
複数の事に気を付けながら歩かないといけない。見た目と裏腹に、かなりハードな行動だ。
露天市場はお土産や布製品売り場に差し掛かってきていた。この辺は食品売り場とはちょっと人の層が異なる。
ぽよんっ。
上手く人を避けていたつもりだが、またしても誰かとぶつかってしまった。私はよろけてしまった。
「ご、ごめんなさい」
私は後ろを振り返る。しかし今度はさっきと違い、返事が無い。誰とぶつかったのか分からなかった。
感触からして、多分ぶつかったのは誰かのバッグか荷物だろう。ぶつかった事にすら気がつかなかったかもしれない。
誰とぶつかったかはともかく、私は屋台のほうによろけて、テーブルに手をついてしまった。
テーブルには服が並べられていたはずだ。
お店の服を恐る恐る見てみる。テーブルに畳んでおいてあった白い服に、牛肉の脂のシミがついていた。
「あ!ちょ、ちょっと!」
お店のおばさんが慌てた声で叫ぶ。
「ご、ごめんなさい!ええとその、綺麗にします!」
「……え?」
私はとっさに、シミの付いた部分に左手を当てていた。どうしよう。つい綺麗にしますと言ってしまった。
やったことは無いが、思いついたことがある。
……試してみよう。もし駄目だったら弁償するしかない。
オパールさんの財布にはまだお金は残っているとはいえ、この服の金額が分からない。買えるだけ残っているかどうか確認していない。そもそも私のお金じゃない、オパールさんのお金だし……。
私は服の布に当てている手のひらを、おばさんに分からないようにここだけシリコン化と着色を解除した。
スライム化した手の水分が布に吸われていく。水分が布に吸われる不快感が耐えがたいが、今はそんなこと言ってられない。
床を掃除するときの要領で、なんとか布の油分を綺麗に出来ないか……。
手のひらに、塩分を含んだ脂の味が染みてきた。十数秒ほどで味は無くなった。手のひらを外してみると、シミは消えていた。
「すごいじゃない!今の浄化魔法かい?」
おばさんはびっくりしたように服を見ている。
「え、ええと、そんなところです……」
浄化魔法だと勘違いしてくれたので、私はそのまま乗っかることにした。
「へええ……こんなに綺麗にシミが無くなるなんて……」
「あ、でもすみません、濡らしちゃいました……」
「いいのいいの、これなら乾けば問題ないわよ!お嬢ちゃん、ありがとね」
「い、いえ、私のほうこそすみませんでした……」
元々はこっちが悪いのに、おばさんには笑顔で許してもらえた。
往来のみんなも私をすごいと褒めてくれている。どうしよう、嬉しいけどだいぶ目立ってしまった。
笑顔のおばさんに別れを告げ、私はそそくさとその場を去った。
さすがにこの人混みで食べ歩きはマナーが悪かったなと思い、残りは人混みを抜けてから食べることにした。
左手の拳は握りしめたままだ。再びシリコン化するためには一度左手全体のシリコン化を解除してから行わないといけない。しかもその際、じゅっという音も出る。ここでは出来ない。
人混みを抜け広場の円の外側に出る。
すると、機械の鳥が近づいてきて、目の前のベンチのところに着地した。どうやらここで残りの牛肉を食べていいよというオパールさんの指示のようだ。
私は膝が見えないように気を付けながらベンチに腰かけた。
「ふぅ……」
思わず声が出てしまった。機械の鳥はすぐに立ち去った。
私はまず、ベンチの前に人がいなくなったタイミングを見計らって、左手を復元した。スライムに戻る手を見られないように隠しながら。
じゅっという音とともに左手が復活する。
その後、残りの串の牛肉を食べる。牛串は真ん中くらいから先は取り外すのに力がかかる。
歯が柔らかい私にはかぶりつきながら外すのは無理なので、横からかぶりついているふりをしながら溶かして串から外していく。口元を左手で隠しながら。
それなり時間はかかってしまったが、何とか綺麗に食べきることが出来た。
手元には木串が残った。近くにごみ箱があったので、その中に木串を捨てた。
ちなみに体内の破片はまだそのままだ。
ローブのお腹のあたりに手を入れれば取り出せるだろうが、もしその時、シリコン化していない私のお腹が誰かに見られたら大変だ。
だから、まだ取り出せない。
一応服に穴が開かないように周りをゼリー化して固めてはあるのでたぶん大丈夫だと思う。
さて、おつかいは3つとも完了した。後は帰るだけだ。
広場を出て、大通りに戻る。
今のところ、危ない場面はあったが、スライム娘だとバレてはいないように思える。
このまま無事帰れればいいのだけど。私がスライム娘だとバレずに帰ることができそうな気がする。
帰り道、反対車線の大きな建物の前に馬車が止まっていた。教会に隣接する建物だ。
馬車のそばには、大人数人に混じり、小さな子供が二人いた。一人は男の子、もう一人は女の子。兄妹のようだ。
「……あ」
つい声を出してしまった。
あの男の子だ。何度か拠点の家に忍び込んだ、あの野良猫の男の子。
男の子は私の事を思い出せないような顔で見ていた。が、どうやら気が付いたようで、驚いたような表情になった。
……しまった、気づかれた?
後は帰るだけだと思って油断してしまっていた。
私とはスライム娘の姿でしか会っていないので人間の姿の私は知らないはずだが、同じ顔だもの。どうやら気が付いてしまったらしい。
ここで騒がれたら危険かもしれない。もし、あの時のスライムだ、なんて叫ばれてしまったら……。
どうしよう……。
私はとっさに、口元に人差し指を当て、しーっ、内緒にしてね、とジェスチャーをした。
男の子ははっとした表情の後、こくこくと何度も頷いた。
良かった、どうやら秘密にしてくれるみたいだ。
その後すぐ男の子は大人に促され、女の子と一緒に馬車に乗り込んでいった。
馬車にはお爺さんも乗り込み、そのまま出発していった。
私はこっそり小さく手を振った。男の子は馬車の窓から顔を出して、小さく手を振り返してくれた。
そうか、この建物が孤児院だったんだな。
そういえばあの馬車、この辺のデザインの馬車じゃないよね。あの男の子、夜に見たときよりも奇麗な服を着ていた。
ひょっとして……そうか、あの男の子、里親が見つかったんだな。
一緒に乗ったお爺さんが里親なのだろう。一緒にいた女の子はこの間誕生日だったっていう妹さん。
この辺の馬車じゃないから、どこか遠い町まで行くのだろう。
そっか、これで本当にお別れなんだな……元気でね……。
大通りから住宅街の路地に戻る。
10月中旬の歩道には落ち葉がはらりはらりと落ち始めていた。さっきまでの喧騒が噓のような雰囲気だ。
私の試験、ちゃんと出来たのだろうか。
自分では気付かれなかったとは思うが、ひょっとしたら今頃広間で大騒ぎになっているのかもしれない。
後ろから憲兵さんが追いかけてきたらどうしようと思い、気になって何度も後ろを振り返る。でも、誰もいない。
私は気がはやりながらも、ゆっくり1歩ずつ歩いていった。
拠点の家に戻り、玄関の扉を開ける。
「ただいま……」
返事は無い。そのまま研究室まで歩いて進む。
研究所のドアを開けると、薄暗く、誰もいなかった。あれ……?不安になりながらも、中に入る。
すると突然明かりが付き、ぱん、ぱん、ぱんという音とともに、
「合格おめでとう!」
という、皆の声が聞こえた。
隠れていたオパールさん、マリナさん、そしてクルスさんが出てきて、私の試験合格を祝福してくれた。
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いつもお世話になっております。作者です。
第1章の修行編ですが、次々回の第29話(通算で言うと33話)で、第1章最終回となります。
他に別キャラ視点の幕間の話が4話ほどあるので、それを含めると、あと6話でひとまず終了となります。
第2章は一応構想中ですが、まだぜんぜん捗っていないため、公開までしばらくお時間を戴きたいと思います。
残りもう少しですが、それまでは毎日投稿で続けていきますので、今後もよろしくお願いいたします。
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