7話 修行1日目・午後 スライム娘実験室

「オパール、そもそもの話で悪いんだけどさ……

 『仕事の時だけスライム娘になる』ってやり方、本当にそんなに難しいのか?」

 

 昼食の時間、話題はこの後の午後の【日常生活の修行】の話になった。

 

 

「と言うと?」

 

「転職時の経費はかさむだろうけどさ、手数料自体そこまでではないし、そういう方法だって可能と言えば可能なんじゃないか?

 人間でギルドに入って、出発前にそこでスライム娘になって、後は仲間に水がめに入れて運んでもらえばいい。

 俺がここまで運んできたみたいにさ」

 

「まあ確かにそうだな……けど、収入はそれで足りるか?」

 

「人間の姿でアルバイトして稼ぐって方法もある。王都のほうにはそういう兼業冒険者だってよくいるぞ」

 

「なるほど……それもひとつの選択肢ではあるな」

 

 

 確かに、その方法もありそうだけど……。

 

「う~ん……でも私は、最初の案の通り、ずっとスライム娘で生活するほうに、まずは挑戦していきたいです。

 仲間がちゃんと担いでくれるかどうかも分からないですし、それにソロの冒険にも挑戦してみたいです」

 

「あーそっか、この方法は力の強い仲間が手伝ってくれる事が前提だな……すまん、忘れてくれ」

 

 

「フフフッ」

 嬉しくて思わず笑みがこぼれてしまった。本当に私のために、いろんなことを考えてくれる。

 

「どうかした?」

 

「いえ、何でもないです」

 

 うん、頑張ろう。

 

 

「……なあ、もうひとつ、そもそもの話をしていいか?

 『見つかったら討伐されるから』っていう前提だけどさ、討伐されるとは限らなくないか?」

 

「と言うと?」

 

「メルティが凶悪なモンスターには見えない。結構かわいいじゃん」

 

「ふぇっ!?」

 可愛いと言われてびっくりする。

 

「さっきの庭での修行、真剣だったメルティには悪いかもだけど……その、可愛かった。ぽよんぽよん動き回っててさ」

 

 あ、そうかスライムとして可愛いって事か……そりゃそうだよね。

 

「まあ確かに、野生のスライムは不気味って感じだけど、メルっちょのスライム体はなんとなく愛嬌はあるな。

 でもそれは、よく見てりゃ、っていう話だ。初見で斬りかかられる可能性はあるぞ」

 

「まあ、確かに……」

 

 

「……あ、思い出した」

 

「……?何をだ?」

 

「ボクのいた世界で有名なスライムの言葉がある。あ、もちろんフィクションの話だけど。それを言えばオッケーかも」

 

「……どんな言葉だ?」

 

「『ぷるぷる。ボク悪いスライムじゃないよ!』」

 

「……うん、そうか…………」

 

 ……向こうの世界のスライムは、みんなそう言うのだろうか?


 

 

 

 午後の修行はオパールさんの研究室。

 座学を交えながらいろいろ実験してみることになった。クルスさんも同席している。

 

「まずはそうだね……メルっちょ、とりあえず『足で立つ練習』、やってみようか」

 

「はい。……あれっ?でもやっぱり、崩れてしまうんじゃあ……」

 

「午前の修行を見て思ったことがある。

 メルっちょ、昨日立ち上がろうとしたとき、そのまま固めずに立ち上がってなかったか?

 足の形でちゃんと固めてみたらどうかな」

 

「あ、なるほど……」

 

 そういえばそうだった。

 

 

 早速やってみる。まん丸下半身を人間の足の形に変え、それを硬化させてみる。

 

「やっぱり、時間がかかりますね……」

 

「午前中とは違って命の危険がある前提じゃないんだ。ゆっくりでいいよ。そのかわり、丁寧丁寧丁寧にね」

 

 

「……よし、固まりました」

 

 ゼリー状に固まった足をぶらぶらさせてみる。だいぶ自然に動く。

 

「じゃあ、立ち上がってみますね……よ、っと」

 結構ぐらぐらしてしまうが、ちゃんと立てた。どうやら上半身の自重をギリギリではあるが支えられる感じだ。

 

「おおお。なんか生まれたての小鹿みたいだけど、一応成功だな」


 

「じゃあ、歩いてみます」

 

 足を交互に動かしてゆっくり歩く。

 二足歩行。昨日まではこうやっていたはずなのに、ずいぶん久しぶりの気がする。

 

「よっ……と……と……あっ!?」

 

 4~5歩進んだあたりで、足が崩れて前のめりに倒れてしまう。

 私の上半身は落下し、ぐしゃっとつぶれてしまった。

 

「あっ……メルティ?メルティ!?」


 

 

 

 

 はっ!?

 

「あれ、私、また気絶してました……!?」

 

 クルスさんに私の体を集めてもらっていたようだ。

 

「うん、まあ1分くらいだ。大丈夫そう?」

 

「ええ、特には……」


 

「ふうむ……」

 オパールさんが考え込んでいる。

 

「ひとつ気づいた、というかまだ可能性でしかないんだけど……

 ほら、メルっちょの体の真ん中、ちょっと赤くなっている部分ない?」

 

「え、ええ。なんでしょうねコレ」

 

 体の中心にある、赤くなっている部分の事だ。

 

 

「え、そんなのあった?……あ、そうか俺、胸のほうはよく見てなかったからか……」

 

 まあ確かに、ちょっと赤いと言っても、よくよく凝視してみなければ気づかないくらいの薄さの赤だ。

 クルスさんは恥ずかしがって見てくれなかったから……まあ、うん。

 

 

「あ~。これ、スライムのコアだ」

 

「コア、ですか?」

 

「ああ。僕の持ってる魔物図鑑によると、『スライムの心臓部のような場所』と書いてあるね」

 

「スライムの、心臓……」

 つまりこれが、私の心臓なのか……。

 

「さっきメルっちょが倒れたとき、そのコアの部分も崩れてしまっていたんだ」

 

「え、心臓が崩れてたって事ですか!?」

 

 それって……じゃあ私が意識無かったのって、気絶じゃなくて……。

 

 

「さすがにメルっちょが死んじゃったって思ったよ。

 でも、体を集めたらメルちょは復活した。コアのあった部分をくっつけただけでさ。

 つまりだ、コアの形も戻れば、復活できるんじゃないかな」

 

「そういえば、昨日のギルドで2回メルティはバラバラになってたけど、コアなんて残らないくらい細かく粉砕してた。

 その間メルティは意識がないみたいだった。で、1か所に集めたら意識を取り戻した……」

 

「つまりメルっちょは、コアの部分が『本体』っていう事なのかもね」

 

「そうなんだ……」

 

 このコアが、私の心臓であり、本体でもある……。

 

 

「まあ、まだあくまで仮説の段階だけどね」

 

「えっと、じゃあもう1回してみましょうか?私バラバラになってみますので……」

 

「いやいやいや、もし復活できなかったらメルティほんとに死んじゃうかもしれない。仮説なんだろ!?」

 

「あ、はい……」

 

 何となくちゃんと知っておいたほうがいいような気がしたが、危険性もあるので、今は引っ込めた。

 でもまあ、仮設とはいえ、それで正しいとは思う。

 

 

「でも、もしその仮説が真だとするなら、メルっちょ不死身か……それちょっとすごいな」

 

「不死身って事は無いだろ。コアが割れたら自力では復活できないんだろ?

 そのまま蒸発したり欠片を魔物に食われたりしたらアウトだ」

 

「あ……確かに、コアが割れた時点で死んだも同然、復活できるかは時の運、って感じなのかな……。

 でもどうしよう。倒れただけで割れちゃうなんて……」

 

「コアだけ硬化させてみたらどう?多分それで壊れにくくなるんじゃないかな。

 これくらいのサイズなら一瞬で出来るんでしょ?」

 

「あ、なるほど。やってみます。こう、かな……」

 

 指や足と同じ要領で、コアの部分だけを意識して硬化させてみる。

 

「んっ!?」

 

「ど、どうしたメルティ!?」

 

「あ……大丈夫です。多分コアの硬化できました。

 ただその時、なんだろ……ちょっと不思議な感覚があって……あ、いや、特には問題無さそうです」

 

 この体になってから、刺激を感じるなんて初めてだ。

 痛みという程ではないが……なんだろう……。

 

「ん、まあ、大丈夫そう……かな?

 じゃあ今度からメルっちょは、体が崩れそうな場合はコアの保護を最優先って事で」

 

「そうだな。受け身を取る時くらい自然に出来るようになっておけば安心だな」

 

「なるほど……わかりました」




「さてと……どこまでやってたっけ?」

 

「歩く練習だったよな。途中までは良さそうだったんだけど……」

 

 座った体勢のまま、もう一度足を作って硬化させて確認してみる。

 

「う~ん……多分、膝とかの、曲がる部分が脆いんだと思います。歩いていてそんな感じでした」

 

「なるほど、関節ね……」

 オパールさんは手元のメモに書いて纏めた。

 

「おっけ。次の課題はそれだな。解決策を考えとかないとね。

 じゃあとりあえず歩行訓練はこのくらいにして、次の実験始めようか」

 

 修行ではなく実験という言い方に変わっている。まあ実際そうだよね。

 

 

「次は、体に色を付けてみたいと思う。じゃあメルっちょ、色を変えてみて」

 

「えっ!?」

 

 いきなり言われた。とりあえずやってみる。えっと、体に色を……

 

「……できませんでした」

 

「やっぱりか。ひょっとしたらできるかもなと思って言ってみたんだけど」

 

 まあ確かに、今までやってみてと言われたことは意外とすんなり出来た。でもさすがにこれは無茶振りだった。

 

 

「よし、じゃあこれを試してみよう」

 

 オパールさんが棚をごそごそ探し、絵の具を持ってきた。筆とパレットも一緒に。

 

「とりあえず赤を塗ってみるね」

 

 オパールさんは絵の具をパレットの上に取り出し、水で溶いて筆に付ける。

 それを私の腕に筆で塗ろうとする。

 

「う~ん、駄目だ。塗ろうとしても染み込んでしまう……あれ、メルっちょどした?」

 

 身もだえる私。

 

「不味い……です……なんだか食べちゃいけない味が……」

 

「あ~、食事している扱いになるのか。口じゃないところからでも味を感じるんだな。

 そりゃそうか……って、大丈夫!?」

 

 体中に絵の具の不味さが広がっていく。

 人間だったら口に含んだものは吐き出せばいいけど、この体はそれが出来ないので辛い。

 

 

「ごめんね。こうなるなんて……」

 

 オパールさんが申し訳なさそうな顔をしている。クルスさんも心配そうな表情だ。

 

「い、いえ……もう感じなくなりましたので……気にしないでください」

 

 しばらく我慢していたが、ある瞬間からスッと〈味を感じなく〉なった。

 

 

「そっか、良かった」

 2人とも、ほっとした表情になった。



 

「……なあ、ちょっと気になったんだけど、体内に入ったものは、どこからでも味を感じるの?」

 クルスさんが聞いてきた。

 

「そうみたいです」

 

「じゃあさ、午前中、外で激しく運動してたんだけどさ、その時って土とか砂とかの味は感じてたの?」

 

「いえ、そういえば……一切感じませんでしたね」

 

「なるほど……なんで?」

 

「言われてみれば確かに……」

 

 少なからず、私の体には土や砂ぼこりは混じってきているはずだ。

 そういえば、普段床を這いずって動くときだって、床のホコリとか混じってしまうはずだ。

 

「う~ん……あ、液体じゃないからかな?

 液体なら体内に入った瞬間に味がしますけど、個体は消化しようと思った時、しゅわしゅわが出たときに味がします。

 土埃の味を感じないのは、まだ私が溶かしていないからかな……」

 

「それってメルティの体の中はホコリまみれって事?

 え、でもメルティの体って、すごい透き通っていて綺麗だよ?」

 

「た、確かに……」

 私は体全体をくまなく調べる。確かにどこも透き通った水だ。土や砂、ホコリなんてどこにもない。

 

「ふむふむ……」

 オパールさんが考え込みながらウロウロし始めた。少し悩んだうち、ひらめいたように声を出した。

 

 

「あ、こういうのはどうだろう?

 メルっちょは体内に不純物は消化して消してしまえるんだ!」


 どうだろう、と言われても。

 

「試してみたほうがいいですよね。えっと……」

 

 きょろきょろあたりを探してみたら、植木鉢に植えられた観葉植物があった。

 その中のひとつに、何も植えられていない土だけの小さい鉢があった。

 

「この土、貰ってもいいですか?」

 

「え、いいけど……何する気?ひょっとして……」

 

「メルティ、そんな事して汚れないか?」

 

「汚れたら、その時はその時です。今はいろいろ試してみないと……えいっ!」

 

 植木鉢を持ち上げ、思い切って頭の上から土を被った。

 

「あああ……メルっちょがどろどろに……」

 

 

 土は体の水と混じり、私はあっという間に泥水の色になった。

 私は腕を眺める。すると次第に、泥水色が薄くなってきているように感じた。

 

 

 5分ほど後、私は元の透き通った色に戻っていた。

 

「……どうやら私、自分の体を綺麗に出来るみたいです。不純物を消化できる、って事でしょうか」


 二人はしばらく見つめていた後、

「へええ……すげえ……」

 とだけ、驚嘆の声を上げた。

 




「ええと、それじゃあ再開しよう。脱線ばっかりだね」

 

 確か、私の体に色を塗ろうという話の筈だったよねそういえば。

 

 

「何も液体の絵の具じゃなくてもいいんじゃないのか?」

 

「おお、クルるんナイスアイデア。じゃあ固形のまま入れてみようか」

 

 

 赤い絵の具を直接入れてみる。私の体は赤くなる。さっきみたいな味は感じなかった。

 数分後、再び透明に戻る。

 

 

「うん、なんとなくそんな気はしていた。うん」

 

「じゃあどうしましょうか……」

 

「う~ん……」

 オパールさんは再び考えながらウロウロし始めてしまった。





 今度のウロウロは長かった。

 

 私は特にする事もなくなってしまったので、とりあえず、最初の足を作って歩く練習と、コアを硬化させて受け身を取る練習を再度してみることにした。

 

 歩く練習は結局駄目だった。このままだとどうも構造的に欠陥がありうまくいかないらしい。

 その代わり、コアの硬化はほぼ完璧にこなせるようになった。結局一度も気絶することなく倒れることが出来た。

 

 結局その後もオパールさんは何も思いつかず、午後の修行はそのまま解散となった。




 

 この日の修行の実践的な成果は、まだ実用的ではない体当たりと、上手くいかなかった歩行訓練と色付け。

 未知の事への挑戦とはいえ、あんまり進展した実感はない。

 

 歩き練習でのついでで見つけたコアの防御方法が一番の成果のような気がする。

 

 この調子で、あと6日で、本当に冒険者になれるのかな……。

 

 それより何より、今日1日私に付き合ってくれた二人に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。




 夕飯の席。昨日のステーキほどではないが、やっぱり豪勢だ。

 

「……あれ?」

 

 最初にスープをひとくち飲んでみたら、味を感じなかった。

 

「メルティどした?」

 

「いえ、その……ちょっとスープの味を感じなくて……」

 

「え、俺のは普通に昨日と同じくらいの濃さだけど?」

 

「あ、じゃあひょっとして……」

 

 〈味を感じるように〉と念じながら飲んでみる。すると今度はちゃんと味を感じた。

 

 

「あ、ごめんなさい。今度はちゃんと感じました。おいしいです」

 

「味を感じたり感じなかったりするって事?」

 

「そうみたいです。人間の時に感じる感覚って、そうするぞ、って思わないといけないみたいですね。

 寝るときも……なんていうか、モノを見るときと見ない時とで切り替える、という感じで」

 

「なるほどな……」

 

「フム、メルっちょは視覚や味覚をオンとオフにする感じか……ううむ……」

 

「オンとオフ……そうですね、そんな感じでスイッチを操作する感じです。

 さっき絵の具の時すごく不味い味がしたんですけど、その時、自分でも気が付かないうちにオフのほうに切り替えちゃったんでしょうか」

 

「フム……」

 

 

 今日の食卓のオパールさんはまだ悩んでいる様子だ。

 いつもは一番喋るオパールさんがこんな調子なのでかなり静かだ。

 

 私はいつもは聞き役に回っていたが、私から話題を振ってみることにした。

 

「そういえば、私の体に絵の具で色を付けるっていう発想、どうやって思いついたんですか?」

 

「ん?ああ、えっとね、僕の元の世界にそういう玩具があったんだ」

 

「そうなんですね。どういう玩具なんですか?」

 

「名前はまあそのまま、スライムっていう玩具だよ。

 僕の世界は魔物のいない世界でね。僕の世界でスライムと言えば、フィクションの中の架空の生物か、もしくはオモチャの名前の事を指すんだ。

 玩具のスライムは子供の頃よく作って遊んでいてね。ぺたぺたひんやり、子供の頃はそういう触感が楽しかった。

 確か水と洗濯のりと、ホウ砂だったかな、それを混ぜて作る。そのスライムに絵の具で色を付けたりする。

 だから当然メルっちょの事も着色できると思ってたんだけど……」

 

「すぐに消えちゃいましたね……」

 

 

「そういえば、メルティの中に入れた土や絵の具ってどこに消えたんだろうな。本当に消化したのか?」

 クルスさんも会話に参加してくる。

 

「う~ん……上手く言えないですけど、食べ物の消化とはまた別の感じでしたね。消えたというか、どこかへ行ったような……」

 

「それって、メルティの体の中のどこかにか?」

 

「う~ん、多分、ですけど」

 

「どこかへ行ったって事は、またどこかから絵の具とかが出てくるのかな?」

 

「どうなんでしょう……オパールさんが無茶振りで言ってたみたいに、ぱっと色が出てくればいいんですが……あれ?」

 

 赤い絵の具の事と、オパールさんの『色を出して』のセリフの事を同時に考えていたら……

 

「体……赤くなってきました」

 

「……へっ?」

 

 みるみるうちに、私の体は赤い液体になっていった……。

 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る