四歳児「〽つがるかいきょうふゆげしき」 母泣き笑い 我覚えなし

四歳児「〽つがるかいきょうふゆげしき」 母泣き笑い 我覚えなし


(※筆者コメント)

お釈迦様は生まれたその日に立ち上がり、「天上天下唯我独尊」と言ったそうです。

私はといえば言葉が遅く、四歳の誕生日を過ぎてなお言葉を発することが出来ず、心配した母はいくつか病院を訪ねたようです。

ところがある日、私が突然石川さゆりの『津軽海峡冬景色』を歌い出したので、母はようやく私が言葉を発したことを喜ぶとともに、どうして子供がいきなり演歌を歌うのかと可笑しくなったようです。

昔語りが始まると母は決まってこの話をするのですが、当の私にこの頃の記憶があるわけもなく、母に対して嘘だとも脚色だともいえず、毎回釈然としないままこの話をただただ聞くだけになるのでした。



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