四歳児「〽つがるかいきょうふゆげしき」 母泣き笑い 我覚えなし
四歳児「〽つがるかいきょうふゆげしき」 母泣き笑い 我覚えなし
(※筆者コメント)
お釈迦様は生まれたその日に立ち上がり、「天上天下唯我独尊」と言ったそうです。
私はといえば言葉が遅く、四歳の誕生日を過ぎてなお言葉を発することが出来ず、心配した母はいくつか病院を訪ねたようです。
ところがある日、私が突然石川さゆりの『津軽海峡冬景色』を歌い出したので、母はようやく私が言葉を発したことを喜ぶとともに、どうして子供がいきなり演歌を歌うのかと可笑しくなったようです。
昔語りが始まると母は決まってこの話をするのですが、当の私にこの頃の記憶があるわけもなく、母に対して嘘だとも脚色だともいえず、毎回釈然としないままこの話をただただ聞くだけになるのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。