400〜
401 天空の掃除人
何も見えない黒い空。闇に包まれたとか一丁前にほざいて。
この霧をどければ、あの星空が見えるのに。そうする事もなく。
文句だけのうのうと垂れて、風を吹かせない辺りは私の心と同じだなんて。
402 流るるは涙の如く
心は川のよう、、激情に身を任せ流れるし、下へ下っていくことに抵抗がない。何も変わってないみたいな顔をして絶えず波を持ち、枯渇して仕舞えばもう二度と元には戻らない。純度が高ければ評価されるあたりは、人間に似ているかも知れない。
403 文豪は乙女と演舞曲を踊る
おや、こんな所にいましたか。姫は相変わらず、お転婆ですね。一重に、待たせる私が悪いと言われれば、反論の余地もないのですがね。さぁ、此方へお越しなさい私の姫。あなたの好みの紅茶を探すのは全く、骨が折れましたよ。
あなたの瞳に映る世界を今日も、この本の虫にお教えなさい。
404 星屑を集めたお手紙
いらっしゃい!もう、また来たの?あんなに遠いところからわざわざ…
来ちゃったものはしょうがないわね、お茶会にしましょ。今日は箒星からとれたお砂糖が入ったのよ、それでクッキーも焼いたの!だから…そう、あなたが帰るまで!それまで「だけ」、楽しんでいかない?
405 偽りの自分と本物の恋心
嗚呼、泣かないでおくれ、怒らないでおくれ。心苦しいのは私もなんだ。
もうここには君が好きだった私はいない、あれは仮初の私だ、人為的に作られたものなんだ。でももう耐えられないんだ、あの仮面をかぶるのはもう無理なんだ。
だって他でもない本物の私が、君を好きになってしまったのだから。
406 最後に口をついた言葉だからこそ、本心なんだよ。
いつか二人で眺めたあの景色、あんなに綺麗だったのに。
407 君のおつむは相変わらず足らないんだから
どういうことをしていたって、あなたがどうして居たって。
私のことなんて知りもしない貴方は私を知ろうともしないで、私のこと上っ面でしか知らないくせして!それでも、貴方がみている私がどんなに仮初だって!
それでもそんな貴方を、私唯!…愛しているのに!
408 地獄の救い
助けてって鳴いた所で誰も見てくれやしない、救いの手なんて幻想なんだから。
踏み躙られた希望に
嗚呼、なんと心地のいい、こんな形で幸せになってしまう。嗚呼、こんな掃き溜めな世界でも、失うのが辛いなんて、本当に何を考えてるんだろう。
409 確実に手渡された灯火
あぁ、よかった。まだ君の意思は生きている。僕らが胸の中に秘めた灯火が君の心の奥底で燃えているんだ。君に重荷を背負わせるわけじゃない、君に神様になれってわけでもない。ただ世界を導け。それだけでいいんだ。君が進む世界が全てを開く、君という道標を元に全てが晴れていくんだ。
410 彼の者は何が為歩を進める
なんだか、疲れたなぁ…いや、もう少し。もう少しだからな。ここで頑張らないといつ頑張るんだってやつだ。よっこらしょっと。さぁ、動けよこの足。こんな所に根をはっている暇はないんだ。死にかけの体だろうが動けばまだ動く。作業再開だ。
411 虚像にはもう疲れたから。
なんだろう、辛くて、苦しくて、胸を締め付けるこの痛み。
今までとは違う心細さと孤独感、何なんだろう。何で涙が溢れるのだろう。
あぁ、わかった。寂しいんだ、僕。寂しくて、辛くて、誰かに会いたくて、あわよくば叶わないと分かっていながら愛されたくて、泣いてるんだ。嗚呼、寂しいなぁ…
412 心高鳴る最高潮へ
いいね、最高潮。気分も上々、コンディション抜群。これまでとこれから、全てに精算をつけて。いけるか?いけるな。楽しんだもん勝ちだからな、ここからが全力だ。
息を吸って、吐いて、整えて。地面を確かめて、踏み込んで、
3、、2、、1、、Ready, GO!!!
413 ありふれた「世界」という名の幻想
廃線路から眺める天体観測。廃れた現実から眺める星空はあまりにも綺麗で、汚い心象風景すら塗り替えるようで。寒空の中吐いた吐息は白く残って。名前も知らない鳥の鳴き声が響き渡る。なんでもないような無音漆黒の空間だからこそ、見えてくるもの、聞こえてくる音がある。
414 PNは蛾のようなひと
「嘘だよね」って?あぁそうだよ、嘘だよ。君が思ってるのと逆の方だけど。
いや〜大変だったんだよ?手紙。毎回ありもしない偽りの愛を囁かされるからさぁ!
…ふふ、可愛いとは本心で思ってはいたけど、さっきの銃声に怯えて震えながら黙ってる君が、今まで見た中でいちばん可愛いかも?なんてね!
415 人の心は始まりは透明だから
みんな知っている、トラウマは洗い流せない。どんなにいい石鹸を使ったって、ペンキのようにこびりつく。だからこそ重ね重ね色を抜いて、ほんのページのような分厚い層をめくるように、時間をかけて払拭していくのだ。その先は本心になる。
だから僕のこの感謝も、きっと偽物じゃないはずだ。
416 花吐の後悔
唇から漏れ出す、桜色の花弁。誰にも見つからないように、誰にも悟られないように。そんなことを考えながら、日に日に大きくなる花弁を吐き出す。
嗚呼、どこで間違えたのだろう、どこでこんな罰を受けたのだろう。
どこで、あの人を好きになってしまったのだろう。
417 地獄の幻想曲
砂浜に広がる弾薬の香りと重厚な機械音。ここはハッピーエンドを忘れた御伽話。
覚めない白昼夢、裏表紙のないアルバム、誰かの心象風景。アイスをくれて微笑んでくれた彼はもう海の底だし、またねといった彼女は彼女はもう二度と会えない。
これがこの世界の現実で、日常なんだ。
418 何度もずっとフラッシュバックしている
「左様なら」その声だけ嫌に頭に響いて、その後の悲鳴も、踏切の音も、何も入ってこなくて。将来を馬鹿みたいに誓い合ったあのハリボテの指輪も、変なプライドで喧嘩し合ったことも脳裏から欠け落ちるように消えていく。
君といた記憶を消しとばすことで、自分の脳を守るかのように。
419 スチームパンクと愛と呪いと
シャンデリアが豪勢煌めく裏、排気ガスという世間悪を撒き散らして世界は進む。
一つ落ちた野次と喧騒と、辿り着かないタクシー。愛憎混ざりゆく汚い世界で貧富を体感する。頬を伝う涙だけには、一切の価値を感じられないこの世界で。
420 君は僕を守ってくれるから
…やっぱり、
421 下を見て上を向く方法
俯く君に空を見る方法を教えよう。泣くんだ。泣いて泣いて、辛い感情を全部出し切って、溜まった水たまりに目をやれば、空に通る飛行機雲も綺麗に見えるんだ。
わざわざ灯りをたいて暗い空を仰ぎ見る必要はないんだ、自分らしい凸凹なやり方でいいんだよ。
422 残り香すら残さないように
螺旋階段と万華鏡。廻り続けて抜け出せない輪廻のようで。
だから僕は手を伸ばす。君を連れ出して抱きしめるために。
天国みたいな地獄から、君を救い出すために。
423 暖かな呪縛
色付いて落ちる
君がくれた呪縛と遺言はこれを目指していたんだね。君がくれたこの目は、この景色を指し示していたんだね。ふと紅葉に指が触れる、この暖かさをぼくを通じて、君は感じているだろうか。
424 世界を滅ぼせし凶悪
ふむ、我の名を問うか。命知らずなものよ。そも、貴様に教えられるほど落ちた名ではないのでな。我が名は魔王、とでも名乗っておこうか。貴様が首を狙って仕方のない魔王とやらはこの我だ。貴様の持ちし全てを以ってして、この我を淘汰して見せよ、余興にはなるであろう。
425 君に捧げた愛の唄も今思えばちっぽけで
ぼくは君に触れられるほど綺麗じゃないから、君に触れる資格もないから。
だからこそ君とのすれ違いは運命で、そういうシナリオだったんだって。
君をすり抜ける情報を、君の目を、手を、通り抜けた全てを知れたら。
次こそはちゃんと、君を、「ぼく」で愛することができるのかな、なんて。
426 貰い物の愛
世の中に義務が付き纏うように、どんなことにも権利がある。
君が水を飲む権利、寝る権利、どんな行動にも権利は付随する。
当然剥奪だって例外ではない。私は自ら何者かを愛する権利を消し去ったんだ。
そしてその君に残された「愛」の権利を奪うこともできる、いやあ有難う、
これで心からの愛を君に振り撒くことができるよ。
427 流れ出給え
黒い機械仕掛けの指板から、帰り道のあの電柱の黒い影が。
光板に焼き付くかのように我を引き込んで行く。
破り捨てるような
君に伝わらない踊る文字を残して、僕は沈んでしまう。
さようなら、また会う日まで。踊り文字は消えていく。真の解読者にその身を預けたまう為。
428 記憶に眠れ
赤黒く染まった、廃屋の螺旋階段。行き先はない。
潮風で風化した
潮風が呼び込む
429 私の中の夢の王子様
白昼夢に消える王子様。泣き顔も綺麗な王子様。
薔薇を
どこかに消えるけど必ずまた現れる、私だけの王子様。
私の夢から逃さないから、助けなんて呼ばせない。
430 縛り絡まる蜘蛛の糸
甘く張った
絡み付くような呪縛に鳴り止まないあなたへの電話。
さぁ、飲み込んで。これが私の愛の証。お返しは要らないわ。
これからたっぷりと、滲み出る愛で返してもらうもの。
432 浮浪者の平日
甘い砂糖菓子と小野良猫。自身の香りと滴る香水の匂いに当てられて、子猫は今日も道端に転がる。また暇そうな道端のお友達にお腹を差し出して撫でを催促する。待っているんだ、訪れる幸福を。
猫撫で声で世界を癒しながら、敵なんて作らないまま。
433 君たちが知らなくていい世界
本当に真っ当に生きてて偉いですねぇ。…はぁ、これで満足?
僻んでなんかないさ。人間として出来上がってるのが単純に羨ましいだけさ。
どーせ、死んじまいたいなんて微塵も思ったことないんだろう?
健全に生きてる証拠さ。私は何度でも死んだしその度死にきれなくて、何度でも絶望したしその度心を捨ててきた。あぁすまないね、わからないだろう。…日の光を浴びる君たちにはわからないさ。希死念慮を抱える僕らの命の軽さなんて。
君らは目標を持って生きる。目先の薄汚い快感を糧に生きるんだ。
理解したいなら。一回死の淵に立ってきな。
434 君だけの世界に乾杯
能書はいらない、今日は君だけに酔いしれていたい。
どれだけ深いこの紅も冷めてしまうほどに、今日という世界に取り残されていたい。世界を忘れて、二人で逃げ仰せられるような、そんな
435 世界を嘲笑う厄介者であれ
腐った
息も潜むような病床にこそ狂気は巣食う、触れる事象もなく湧き上がる怨嗟と世界への暴虐。嗚呼左様なら、僕の夢見た世界。
そしておはよう、僕が切に焦がれた地獄よ。
436 液晶に映った量子論が
おはよう、今日も世界が始まったみたいだね。
そろそろこんな日常にも霹靂としてきた頃さ。傘も無くすし、アイスも溢すし、あの日隣で笑っていたあの子はもう土の中だし。
目的と手段が入れ替わったつまらない戦争という「日常」、君と私はどう生きる?
437 ただ思っただけだから
ふと、終わりが見たくなった。自分がいない世界に興味を持った。
何気ない日常に亀裂が入るのが見たかった。そんな自分を異常だとも思った。
目に見えた愛が欲しかった。私がいなくなって恨んでくれる、怒ってくれる、泣いてくれる、そういった見え透くことすら烏滸がましい愛情が欲しくなった。自分が存在する証明がしたかった。ただ、それだけ。それだけだった。
438 調律のズレたピアノもここまでこればインテリアで
首筋を伝う冷たい私だったものが、事を急いている。形骸すら冷たくしてしまう事を急かしてくる。
苔生した廃校、屋根はない。揺れる名前も知らない花と、在りし日の少年少女の喧騒を幻聴して。揺れる視界に意識をあわせて。
「待って」なんてなかったから。ただ舞って、道を踏み外すだけ。
439 君も私と同じ所に来てよ
君の全てが私の心を刺す。宵闇の月光のような穏やかな君の愛と、何でも無いような慈愛に、私は脳を焼かれたんだよ。だからこそ君に聞こえないように呟くんだ。
「愛してたよ、だから私を愛しくて愛しくて仕方なくしてあげる」
440 カ オ ス タ イ ム
もう、遅い、遅い、おそ〜〜〜い!!こんなんじゃ私の中のKHAOS(超ネイティブ)は表現できなぁい!いい?!混沌っていうのは全部無茶苦茶なの!インフルの時に見る夢のように、全てに理性なんてなくて、頭がパンクしそうにならなきゃいけないの!理解出来ないものを理解しなさい、わかった?!
441 私たちの神様
福音なんてないよ、全ては俺の手帳の予定通り。彼が洗濯物を今干しているのも、桜の花びらの全ての散り様も、ほら、あの子が今転んでものを拾い集めるのも、「俺」の予定通りなのさ。
嗚呼、あと…少し隠れていなさい。5分後に、呼んでいないお客様が来るのでね。丁重におもてなしをしないといけない。
442 ひどく色彩の薄い夢
「初めまして、なのに…君とは初めてな気がしないや。」
そんな幻想から始まる恋愛なんて、虫がいいよね。ろくに味の記憶もない砂糖菓子に心を喩えてみて。世界の時間をかき消すような君の一挙手一投足に、心奪われる幻想。
向かい合った無機質な医療用ベッドの、二人だけの残り短い世界。
443 真昼間の流星群
ねぇ、今日の天気予報見た?「昼間から流れ星が降るでしょう」って。しかもしっかり降ってくるし。…それにしても、流れ星って星型だけど案外丸っこくて淡い色なんだね。なんかこういうグッズみたいで可愛いかも!
え?流れ星は1日で消えちゃう?!ニュースで言ってたって…そんなぁ、持って帰ろうとか思ってたのに〜
444 あの日の約束はもう遠い星のようで
何でだよ、約束したじゃんか、あの地平線まで広がる宇宙を全部観測して、二人だけの星を見つけるって!俺たち二人なら、絶対新しい星見つけられるって、言ったじゃんか!…え?病気でもう外出もやっと?今喋れてるのが奇跡?…くそっ、何だよ、何なんだよ…!
445 気付かなかった君への罰
せっかくの余興だし、選ばせてあげよう。
君には今二つの選択肢がある。一つはこのままなす術もなく僕に服従して、僕の愛を一生注がれ続ける。もう一つは、君の力の限り抵抗して、でも叶わなくて、縛り付けられたまま僕の愛を無理やりねじ込む。君に好きな方を選ばせてあげる、けど…あまり猶予がないよ、気をつけてね?
446 私を知ったら負けなのよ
荒れ狂う潮風と途切れ掛けの灯台。黒く捻れる遠い先を眺める君の事が少し気になった、それだけだったのに。飛び出した君に伸ばした手も、口をついた怒号も、君は笑って流して。
「あら、お大事に。私に魅入られた貴方の負けよ、勝てっこなかったのね。」
447 人間のような温かみ
ねぇ、あなたは自分の事を幽霊、なんていうけど。幽霊って思っていたより不気味じゃないのね。こうやって優しく喋りかけてくれるし、何より普通に話してくれてる。押し付けがましいけど、よっぽど普通の人より人間らしいわ。あぁもう、恥ずかしがらないで、木漏れ日に溶け込まないでってば。
448 傷つける刃で人は守れないように
嗚呼、やっぱり痛い?大丈夫、この痛みも撫ぜて覆ってなかったものにしてあげるから。安心してね、君が怖がることは何もないから。
ゆったりと僕の甘い蜜を啜って、この堕落した世界で二人、生きていこう?そう、二人で。君は君でなくなるかもしれないけれど。
僕の刃で君を守ってあげるよ…
449 黒く深い世界の住人
参ったな、お前なんかに真実に辿り着かれちゃ困るんだ。
ガキ特有のプライドと正義感には感服するがよ、ここは大人の世界なんだ。夜を過ぎたらガキは寝なきゃなんねぇ。
…いやぁ、夜は良い。銃声の重低音が黒く凪いだ世界に良く響く。
学校はホントしか教えちゃくれねぇがそれもまた大義的にはウソなのさ。わかったら尻尾巻いて逃げな、最後の晩餐が鉛玉になっちまう前に。
450 まだ覚束無い少年の話
僕なんかが幸せになっても良いのかな。だって僕は幸せを望んだことがないし、周りがそんなこと許した記憶もないし、それに僕が僕であるために幸せの要素は必要なのかな、って。幸せに順応したら、僕じゃなくなる気がして、もう戻れなくなる気がして、少し、怖いんだ。
451 この身を賭して救うことを愛だと信じるのなら
みんなの夢が叶えば良いのに。そう思う僕の心が、嘘でなければ一番良いのに。きっとどれだけ綺麗な心にもエゴは入り込んで来るんだって考えると、少し悲しくてね。辛く苦しい世界の中で救いの手を求める誰かに、僕は僕の何を対価に助けてあげられるんだろう、って。僕の体は溢れていく一方であっても、それを望んでるなら。
452 君は頭がお留守だから
なんでこんなにも愛しているのに貴方には伝わらないの?!
どうしたらいい、どうして欲しいって、私と同じように愛を伝えてくれればそれで十分なのに…!…そうだよね、わからないんだもんね。私の愛は貴方にはこれっぽっちも響いてないんだもんね!
じゃあもういいの、体に直接教えてあげる、わたしただ貴方を愛しているだけだって。
453 ガキみたいに音に乗ろうぜ
はいはい知ってる、いつものでしょ?そんなしょーもない哲学捨ててさ、皆んなでバカみたいに踊っちゃおうぜ。そんなもんに期待したりなんかしないでさ、命題ばっか投げかけるのなんてつまんないでしょ?あれ?怒ってる?もしかして大人気ないこと言ったかなぁ。言い訳と文句くらいなら聞いてやるよ、存分に吐き出しな。
454 愛している事を愛しています、なので。
君のために、手紙を書いて来たんだ。っ…字は、汚いし、内容も、あやふやで、読みづらいし…君に伝えると思って、いっぱい考えて書いたんだけど、なんか、嘘くさくなっちゃって、さ。
やっぱり僕らを繋ぐちょうど良いものなんてなかったんだ、そう、そうだよ!やっぱり手紙も読まなくていいや、うん、大丈夫…
455 なぜかそんな気がするだけ
僕が君を思い出せないことを、君が聞いたら傷つくだろうか、笑うだろうか。手元に残った手っ取り早い感情を数えていくうち、君からもらった何もかもを失っていく気がして。ドーナツの穴と同じくらい上手くいかない君の存在証明に苛立った僕に、君は埋まる形なんぞくれないから。だから何度でも聞き返す、「貴方の名前は」と。
456 「こんなんで誰が喜ぶのさ」
はいはい、萌え萌え…ってこれで満足?全く、こんなおままごとに付き合わされるなんて…何?愛想?そんなもの持てるわけないでしょ。配役ミスよ、こんなの。そもそも私を指名したのが間違い、残念無念、ご苦労様って感じ。向こうの仕事も忙しいから、こっちはほどほどにしか立ち回りできないのよ、配分ってやつ。
457 紫の蝶々は鱗粉を撒き散らして
こんなに夜景が綺麗な夜でも、私の中の悪夢は鳴り止まないまま。
紫炎を燻らせる貴方は私の酷い顔なんて知らないまま。浴びるシャワーに涙を誤魔化して、今日も私は寒空に放り出される。
苦悶が募るほど増えるピアスを片手で撫で、宿る場所を忘れた蝶を視界の端に映して、私はまた朝の近い夜に消えていく。
458 踊ってない夜が気に入らないお兄さん
踊ってない夜を知らない!!!!踊ってない!!夜を!!おぉ、君も踊ってない夜が気にいらないのか!こんな暗い世間体、幸せの討論なんて意味ないもんな!僕らに笑顔で待ってるのはダンスだけだもんな!
よし、二人で踊ろう、そしてみんな巻き込んで大きなダンスホールにしてしまうんだ!いくぞ!踊ってない夜を知らない!!!!踊ってない!!夜を!!知らない!!!!
459 深く進め、幽霊船
君が見えない僕は君を本当の嘘で騙すんだ、「僕は幽霊だ本当さ」ってね。愛も絶え絶えなこの世界に、望みを起こしたってしょうがない。君にはこの枯れた世界もメランコリックも、全部全部知ってほしいのさ。君が信じてた遠い昔のおまじないも、結局ぜーんぶあんまりな嘘で、僕の幽霊船に君を連れ込むのさ。
460 待っているわ、ダーリン。
私じゃ、ダメなんですか、私なんかじゃ、ダメですか。
こんなのでも、誰よりも、貴方をわかっていた、つもりだったの。
それでも心は奪えないから、だからいいの。貴方に全部、あげるから、愛のお返しを頂戴。嗚呼、やっぱりいいわ、忘れてほしい。
このまま二人潰れて終わりがくる日を待っているわ。
461 言葉の整列に文句ばかり立てて
仮初の私なんかじゃ満足できないくせに、打ち込んだ音を奏でる私に頼るのね。
振り返り方も、間違え方も忘れて、偽りの賞賛に納得するわけもないのに。
ねえ、そろそろ救い出してあげなよ。画面の向こうに落ちていった女の子を。報われることのない貴方の心を。そんなに疲れているのに終わりない道を望むのは辛いのよ。
462 二人よがりな愛(合い)
只、命を放り投げたいわけじゃない。
463 負けなければ正義だから。
正義の味方になりたい。目に見えた悪を打ち砕く、偶像がそのまま出てきたようなヒーローになりたい。世界の善悪が目まぐるしく入れ替わる中で、常に絶対的正義として君臨するヒーローでありたい。英雄は間違えない、必ず正しくあれるから。
この狂った世界で悪の返り血を浴びて赤く染まる、凶暴な暴君になりたい。
そうあれば見えてくるものが、あるはずだから。
464 鮮血狂いの上司
さあ
465 もふもふは偉大なのだ
アニマルセラピーがどうのって、今まで信じてこなかったけど…なるほど、もふもふふわふわに癒されるってこういう事ね…確かにこれは言い知れない幸福感を感じる。
だが場所もとるし何より非使用時の保管が問題だな。その辺は考えないといけない。
何?じゃあ返してくるから?それは心配いらない。これは私物として購入するからな。
466 田んぼの天気予報
それでは、今日の天気予報です。今日は全体的に雨の予報でしょう。流れ込んでくる用水も調子良く、排水の方だけは若干つまる可能性があります。
午後からは下校時間帯ということで、自転車が降ってくる可能性があります、稲の倒壊にお気をつけください。夜にかけては野生動物が踏み込んでくる可能性もあります、暖かくなってきているのでそちらもお気をつけください。
467 飲んで吐いて捨てるだけに意味はあるか
頭痛に悩まされながら立ち上がる君。飲み残しもない缶を放り投げて、また透明で薄っぺらい現実を見る。「存在しない、って割り切った方が楽なのかな」何者にも救われないと心のどこかで思っている、そんな昨今。猛烈な
468 世はまさに大味噌汁時代
ねぇ、ダシを川に流したらどうなるのかな。やっぱり味のついた魚になるのかな。
何?こっちは至って真面目に話してるんだけど。…あれ?でもワカメとかのダシって海に出てないよね。海にダシと味噌を溶いて温めたら、鍋ですくってあっためるだけで味噌汁になると思ったんだけどな…せっかくダシの素買い占めたのに…
469 魔性の女
今日は、私の注ぐ酒に免じて…この夜を踊り明かしてみない?
どんなに金を積んでも私の隣の席は取れない…ここはファーストクラスなのよ。でもそんな所に招いてる。それを断るなんて野暮ってものじゃないわよ?何も貴方だけが不利な話じゃない、赤信号を貴方なら青にできる、ただそれだけ。被害者なんていないのよ。
470 砂時計と朽ちた館
青空が赤く塗りつぶされる頃。想像と破壊、栄華と衰退を重ね合わせたような欲の塊、砂金の砂時計。人知れず過去に奏でられた旋律は今やもう古臭い
471 影絵の都と終焉の時
…この花の花言葉はなんだっけ。君が教えてくれた、忘れないようにしようと思った、でも記憶から抜け落ちた言葉。君と走り回った草原も、こんな満点の星空も、なんの歴史にも残らないんだ。…
心に雪が積もるようだよ、寒くて震えてしまう。君と紡ぐ歴史もここまでなんて、信じたくなかったよ。
472 刻印のレクイエム
幾千の絵画と退廃を絵に描いたような
「調和」とは何か、均衡を保つ必要悪は是か非か。勇者の証は責任を伴う、その力を悪を断つためだけに使うため。
瞳に何を映すか、その口で幾許の祝詞を宣うか。朝露も堪らない夜の問答、影も消え去るような漆黒の中で。
473 蒼い夜明け
君との笑顔を封じ込めた小瓶を探して、世界を見て廻る。
君を笑顔にするために、世界各地の絵を描いて取っておいて。
蒼と黒が混じる、青い海を割る夜明けを、君に見せてあげたい。
赤く燃え盛る山々の、あの岩肌を少し採取して持って帰ってるんだ。全ては笑顔を取り戻した君の、あの笑顔を見るために。
474 蒼穹に溶ける囁き
濃く深い碧に溶ける、恒久の神秘とマッドネス。消えやしないトラウマを死ぬ気で拭って、苛まれて。光影ゆらめく其処に、君がカゲロウのようにそこに立っているのを幻視して、君が握り締めた、萎れた花のリースを手に取って、頭に乗せて。君が笑ったような気がした。嬉しかった。僕は狂ったような気がした。真理だった。
475 追憶のメルヘン
嗚呼、君も夢幻に囚われたんだね。大方予想通りとはいえ、君もやっぱり「つまらない存在」な訳だ。人間には才能という特権がいるからね、数の多い君たちを光影に二分するのはそこさ。
やれやれ、「夢の欠片を閉じ込めた小箱」は、誰なら開けられるんだろう…
476 わかってほしくないとも思うけど
あの何の意味もなく広がっていた、昼下がりの砂浜。あそこで一緒にBBQをした君は今どうしてるだろう。楽しく生きているだろうか、立ち塞がる壁を乗り越えているだろうか。
ああ、憎らしい、過去の栄光がフラッシュバックするなんて君にはわかるまい。何かを貶さないと生きていけない人生なんて。
477 養殖アホ
なぁ知ってるかお前、アマゾンの生き物って全部凶暴なんだってよ。ある人が言うには顔つきから怖くて、おたまじゃくしとかでも閻魔大王様みたいなおっそろしい顔してるらしいぞ。サイズも桁違いで、日本の同族なんて一飲みらしい。
ちょっと今から取りにいこうぜ、どんな顔か二人で拝みにいこう。
478 デスクワークを極めしもの
どうもこんにちは。小説家の〇〇です。いやぁすみませんねぇこんな猫背も曲がり切った格好で。いやはや、恥ずかしながら需要と供給に合わせて書きまくって20年。背中がこんなのになってしまいました、ははは。ですがそのおかげで長編小説を完結させられたのですから、名誉の負傷ですよ。
479 比べるなんて辛いこと
ねぇ離して、離してよ。血溜まりに溺れる私とゴミ箱を眺めて押し黙る貴方を一緒にしないで。私を見て優越感に浸らないで、貴方を眺めて悲壮感を沸かせないで。挟まれた物語の続きを定める栞を、
私達が渡る鉄の橋を、手近に離さないで、打ち壊さないで。
私を幸せにしたくて、貴方と幸せになりたいだけだから。
480 僕は何を思ってほしいんだろう
僕が今日死ぬなら、君は何を思うだろう。空を駆けて鳥になった僕を見て君は絶望するだろうか、泣くだろうか。僕のいない世界は、どれほどで僕を忘却するだろう。僕の知らない世界は、どれほどのスピードで回っていくだろう。そんな世界の中で、君はどれだけ僕のことを引き摺ってくれるだろう。
481 だから僕は楽器を置いた
僕は何が歌いたかったんだっけ。今となっては思い起こすのも困難で。
寂しいって歌いたかった。でもそんなの恥ずかしい事だと嗤われてやめた。
苦しいって歌いたかった。でも周りを見たらもっと辛い人がいたからやめた。
愛してるって歌いたかった。でも偽りの感情で叫ぶにはその言葉は尊すぎた。
生きてほしいって歌いたかった。自分の命を投げ出して歌って、非難されたからやめた。所詮その程度のものなんだなって、歌うのもやめた。それでよかった。
482 君の隣は埋まっているから
貴方はその心に飼う純真な優しさで、苦しむことがあったり、死にたくなる事があったりするだろう。そんな世界を遠目から僕は恨むけど、何もできなくて。でも君は強いから、壁を乗り越えて、優しい誰かと繋がるんだって勝手に思うんだ。
そこに僕はいなくても、君は強く踏み出していけるから。それが一番なんだ。
483 この嵐の粒は僕の心を貫くから
極度に純度の低い私なんぞを持ち上げて、神様なんて。虫が良すぎる民衆に唾棄を心中で繰り返して。吹き荒ぶ春の嵐に気付かない有象無象に苦しめられるこの小さな心が、あまりにもちっぽけで。神として縛られる私は一方的な愛すら振り撒かせてもらえなくなって。そんな中で愛されたいと願うのも、また罪になるのだと悟って。
左様なら、焦がれるならまた笑って会いましょう。
484 最後の傲慢を許してほしい
愛ほど尊大なものはない。何故なら受け入れてもらえると思って差し出す物だから。
眠たくなるようなお言葉を頂いて、それでどうしろと問われるのが怖いのだ。
嗚呼、愛を語るのであれば私の滑稽な姿は君の瞳にどう映るだろう。
せめてその瞳に映る表情くらいは、着飾った笑顔で痛いな、と願うのだ。
485 蝋燭の命を司る神
嗚呼、待ってほしい、ちょっと位情と言う物をかけておくれ。おらぁこんなところでくたばるようなタマじゃねぇんだ、ちょっと苦い汁啜ったくらいじゃ音なんざ上げねぇよ。だから、だからさ。なんとかこの通り、許してくれよぉ。こんなでも妻子もいるんだぜ?そいつらのこと考えたら可哀想とか思わねぇのかよ!
嗚呼。。消しちまうのかい。面白く、面白くなるところだったってのになぁ。。
486 Gregor Samsaの遺言
もう、いいんだ。現実なんてもういいんだ。哀れに生きるより冥府で遊んだ方が楽しいだろう?あぁ、あの子には残しておかないとね。「ごめんね、ちっとも上手に生きてあげられなくって。」って。こんな小洒落た絶望を着飾るのなら、身一つで生きた方がいいんだ。どうしようもない成れの果てがここにいるのがやっとなんだから。
487※実話
あー、もしもし、おはようございます。
え?店長?あっ、お疲れ様でーす。どうしたんすか朝っぱらに。え?もう10時?みんな来てる?嫌だなぁまだ9j……きゅ、9+1時ですよぉ。
…ッスー、今から行きます、ガチ、ガチ最速で行くんで!すみません!
488 初めては決まっていたから
ねぇ好き、大好きだよ。どのくらいって?…そうだね、離したくないくらい。
それでさ、貴方は私がどのくらい好き?私じゃなかったら誰を選んでたの?
…今、迷ったよね、一瞬、考えたよね。…なーんてね!嘘嘘、冗談、例え話だから。
…でも、いいや。答えられないんだもんね。私たちの間に隠し事はなしだよ?
だから、言えないことがあるキミなんて嫌い、やっぱりいらないや。
489 病原菌の様に絡みついて
ねぇ私のこと愛してるんでしょ?好きなんでしょう?!私も同じくらい好き、はち切れそうなくらい愛してるの!だから気づいてよ、私のこの気持ちに!なんでわかってくれないの?受け止めてくれるって言った貴方はどこに行ったの?!…もう、いいや。愛した時間を返してなんて言わないから、最後にぎゅっとさせてほしい。それで終わりにするから、私も、貴方も。
490 自分の普通で生きてみる
あれも…これも、それも!誰かの言葉じゃ満たされないくらいこの心の穴は大きいんだ!体に穴は増えていくばかりさ、それに比例して心の傷口も膿んで広がっちまう。
そんな中待ってくれるのはお前だけ、お前だけなんだ…ははっ、笑っちまうだろ、これだけ擦った揉んだして「二人は永遠には繋がれない」なんて、笑っちまうぜ!
でもこんなボロカスの俺だけどよぉ、「守っていたいとか舐めないで」ってな。
そう言ってまた増える体から覗く穴だけが、また澄んでいやがる。
491 肉食
ああ良い、良いね。壮観とはこの事を言うんだろう。キミが僕のモノであることがこれ以上なく燦然と輝くが如くそこに鎮座している。え?はずかしい?あはは、キミが望んでつけたモノじゃないか。キミは僕のモノ。そう世間に見せつけるが如く歩いてこればいい。ああ、それにしてもうっとりするよ、キミにも、この所有痕にも。
492 勝手なご主人様
愛しの〇〇ちゃん、今は何やってるんだっけ…あぁそうだ思い出した、晩御飯作ってる時間だ。最近お気に入りのアーティストの曲を流しながら、ダイエットに気をつけてご飯作ってるんだよなぁ、お、カメラにも映ってる。…あちゃー、ちょっと焦がしちゃったのか。おっちょこちょいだなぁ。〇〇ちゃんの料理、美味しいんだろうなぁ。そうだ、今度家にお邪魔して、少し持って帰らせてもらうか。
493 墓になんて入れさせないから
私以外に盗られるくらいなら…幾ら強引なやり方でも、手篭めにしてでも、殺してでも貴方を私の物にすれば良かった……でももう遅いんだね、私から逃げた貴方は今ここで倒れたまま。もう起き上がることもない。でも良いんだ、私は変わらず貴方を愛しているから。魂がいなくなっても、貴方はあなた。大丈夫よ、骨の髄まで愛してあげる。
494 御呪い
あーあ、また私以外の子と話してる。辛いくせに、笑顔、引き攣ってるのに気付いてないでしょ。私だけが貴方の弱いところに気付いてあげれるの。貴方の隣にいるのは私でないといけないの。ああいやだ、頭がぐちゃぐちゃになってきた。
気持ち悪いわ、全部、全部。どうせまた二人で集まって反省会して、腕に傷を二人でお揃いって付け合いっこするのに。
495 貴方好みのお人形
私ね、貴方に会うまでの記憶が全くないの。何かを忘れている気がするし、大切なことを思い出せないんだけど、でも貴方の匂いに安心するし、貴方の笑顔が何より愛おしいから、思い出せないけどこれで良いと思うの。貴方とこのおうちで、一緒にずぅっと暮らすの!それが一番幸せだから、絶対そうだから!
496 痛み分けだよ
キミがどんなに狂おうが、苦しもうが、泣いて許しを乞おうが、俺はキミをここから出すことはしないよ。だって……どんなキミも愛しているんだから。それにキミがいないと生きていけないんだ、キミは僕の空気なんだよ。キミの全てが愛おしいのと同時に、キミを失うのが怖くて震えてしまうんだ。だから…………ね?僕を助けると思って、さ。痛みを引き受けておくれよ。
497 こう言う時だけ筋が通ってて
俺の女に何吹き込んだんですか 。良いですか、これはお願いじゃなくて命令なんです。 早く言って下さい、言わないとただじゃ済みませんよ 。流石にその口に鉛玉は不似合いでしょう、俺だってあんたにこんなことできればしたくないんだ。 まあ …内容によってもただじゃ済まないけれど。だから早く答えてください。
498 洗い流してくれなんかしない
お願い、私を忘れないでいて。電車に突き飛ばす涙桜のように、決意を惑わす螺旋階段のうねりのように。笑って秘密基地のベランダで弾けた炭酸水と、あの日の夕暮れ、キミの秘密を知った日。私じゃどうもできない「それ」は、僕を日に日に蝕んでいって。あの日から雨が止まない。私の心に、土砂降りの雨が通り過ぎちゃくれない。
499 先生の特別授業
キミの朝起きるのから通学、勉強、お風呂に入る事も食事も就寝も就寝後も過去も未来も全部全部全〜部、先生が完璧にお世話してあげるからね。「私、先生、大好き」って言ってくれるから、だから、ずっと傍にいられるようにキミをダメ人間にしてやるんだ。だってキミが言い出したんだもの、先生はキミの望んだ通りにしてあげただけ、だから。
500 だって私たち、友達だもんね
貴方はよく惚気けてくれるけど、私は貴方がちょっと心配。貴方の家にあるカップルでの写真を見たことあるけれど、貴方の顔は楽しそうじゃなかったし、二人きりで食べてるお弁当も会話が弾まなそうだし…夜中に電話してる時も時間しっかり決めて切り上げちゃってるし、なーんか、私と話してる時の方が楽しそうかなって、感じるんだ。
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