100〜

101 始めよう、漢の世界


生に封建的だよな、この時代。

偉い人が頑張って生きなさいって言うから頑張って生きてるけど、知も理性も振りほどいて野生で生きたら、って考えると、人間の理性って取っ払っても面白いんよなぁ。

無駄を考えるよりも、本能を振りかざす『暴力の世界を』!!…楽しんでみない?



102 君の生み出した人形の壊し方


天真爛漫を求める、自己慢心に呆れる。

貴方の御作り人形の心をはめ込んだのも貴方。

空と海は混ざり、天と地は裏返る。

位置が、来る。

終焉を迎えたこの世界の再出発点、理性の忘却、これからをこれまで。

時は…再始動する。



103 日本が選んだ血統


Ω(おめが)20020325、最強の英雄と呼ばれた被検体。

たった一度の失態を悔やまれ、一度夢に破れても『最強』の名前を広く知らしめた

稀代の血統。

彼は最後、飛んだか否か。何を遺したか。

彼の次の世代、金色の暴君は、瞳に夢を灯した女王は、彼に何を見たのか。

走りながら蒼い空を高く駆けていった天馬は、この先何を紡いでいくのか。

日本近代血統の結晶、その瞳に映るモノは…



104 強き血の用心棒


私を攫って身代金を貰うって…調べ不足なのね、貴方。

うちは没落しきってる、お金なんてかき集めても足りない位だわ。

私は捨てられた末期精神病患者だし、助けは来ないし…

それに、私はあなた達に捕まらない。

死ぬのは…私を見た貴方の方よ。



105 君への手紙


拝啓、遠い世界を眺める貴方へ

貴方は今一体、どこで

何をして…いますか。

この澄んだ空の続く場所にいますか?

いつものように、笑顔で。いてくれますか?

遠い世界に羽ばたいた貴方に合うのは難しいかもしれない。

…それでも。

貴方の行く先に、精一杯の幸福があらんことを。

…今はただ、それを

固く、切に。願い続ける。



106 別に貴方でも、いいんだけど。


そっか、もうジューンプライドの季節か。

何百年前の恩恵にあやかっているのやら…でも、

私も将来、ちゃんと正装してそういう式に臨むのかな…

…誰が隣に立つんだろうな、今からじゃ想像もできないけどさぁ!

しょーらい的に、いい感じの人が多分!見つかるでしょーよ!



107 みんなを治す演目


心療(しんりょう)を診る私の前には、今日も様々な患者さんが流れてくる。

心に闇を抱えた人、何も考えられない人。諦めた人、諦められない人。

かれらの求める先は基本決まって一つ。終わり。

ちゃんちゃん!の前振りはくらやみじゃどうにも晴れないもんで。

だから私はうっすい座布団にすわり、手ぬぐいと扇子で患者さんを笑わせる。

イキタイ、そう思うように。そう願うように。

今日も私は深く首を垂れる。

「皆さま、ようこそお越しくださいました!」



108 お礼とお願い


どうも、お初にお目にかかります、私こういうものです。

あぁそんなに身構えないでください。館の執事が来たからと言って、ご主人様がお怒り、と言う訳ではございません。

…むしろその逆です。ついこの間、森の中で倒れているのをおたくのお嬢さんに助けられまして、ね。

お嬢さんを怒らないで上げてくださいね、お陰で私も一命を取り留めたので。

お礼と言ってはささやかですが…このお金で、お嬢さんの望むものを買ってあげてください。これは、『ご主人から預かったお願い』ですので、あしからず。



109 アァーカワイソウダナァ


ふあぁ、眠たいな…こんなになるんだったら深夜のコールは別の人に頼めばよかった…

今日は全休取ったし、あの五月蠅い騎士サマの小言もなくゴロゴロできる~!!

アレが来てからQOLは低下の一方だし……ん、もしもし?

はぁ?!晩飯?!お前が普段つくってるじゃないか、私はもう火の起こし方すら忘れたんだぞ!今から寝る!早く帰れ!……今度は何だ二回も電話…あ、はい、お疲れ様です。…今から?!いやその…予定…ッスー、ない、ですけど…はい、はい今から…お疲れ様ーっす。

クソう、休日がめちゃめちゃだァ!!



110 私の最後は


こんな話、変かもしれないけど…

最期には、貴方のそばにいたいな。

勿論自分の最期がどんなのかなんて想像もできないけどさ…

辛くて暗い最期でも、明るく幸せな終わりでも、どっちでも。貴方がそばにいてくれる…それが一番素敵だと思うの。

だから、私の最後は、貴方がいい!生きていくための三度の飯より…貴方を取っちゃうかもね?

貴方といられない世界があるなら私と貴方は…死ぬのがいいわ。



111 二点の臨海


精神の臨界。

極限が溶けて混ざるように、在りしもの全て混じり合う。

生命の臨界。

置いてけぼりの理性すらまざってぐちゃぐちゃのどろどろになる。

二点臨界混合到達式のように、混沌が待ち構えるしかない。

基軸は臨界、キーワードは二点の混在、叡智、そして…『境目』。



112 世界仮面展


人は皆仮面を被ります。それがどんな理由であれ、心境であれ、経緯であれ…人間は本性を隠し仮面を被る。悲しかったから、辛かったから、吐き気の催すような邪悪を封じ込めるため?本性を悟られないため、エトセトラ…

さながらマスカレード!!人は他人(ひと)の本性を知るため更に仮面を深くかぶる。

隠ぺいと見栄の溢れかえるこの畜生人間界へ、ようこそ。



113 壊れかけの人形の歌


貴方は…この世界から嫌われたとしても…機械仕掛けの私を愛してくれるの?

あれ程拒まれた私の哀の唄を受け入れるというの?

非難轟々の私を…受け止めるの?

愛を…叫んでもいいの⁇願ってもいいの?受け入れても…いいの?

嗚呼、そうか、そうなんだ……私の全てに、「意味」はあったんだ…!!



114 終電は地獄かもね


もう…逝くの?うん、そう。にしても、優柔不断な君がよくそんな決断したね。偉い偉い。

何?止めないさ。無粋、だろう?君が逝くのなら私もお供させて貰うよ。

止めてくれるとでも思った?ざんねーん、僕らの絆を、見くびらないで貰いたい。

さぁ、そろそろ時間だ。先行き不信の列車の発車はカタワレ時だ。

じゃあ、そうだね……跳ぼうか。



115 君はアイを受け入れるか


この『アイ』を何と呼ぶ。

倒錯的な『愛』、依存的な『相』、

悲恋の『哀』、一期凄然の『会い』。

故に『しがらみ』。纏わり着くは人の世。

無双に堕ちた三千世界に終わりは向こう見ず。

誰かの紡ぐ『藍』もまた、私に絡みつく。

貴方の、私の『逢』は。



116 ママは悪くないから!


捨て…?ううん、ママは私を捨ててなんてないよ?

ママは確かに私を叩くし、怒鳴るし、よく私にお湯をかけたりしてたけど…

私が悪かったの!ママが怒るのは私が悪い子だからなの!でも今日はママ怒ってなくて…ママ久しぶりにおうちから出してくれたの!パジャマのまま出てきたから寒いけど…

友達もいないし、おじいちゃんもおばあちゃんもいないから、寒いのガマンしてたらママきっと迎えに来てくれるもん!



117 学校名物


そこの君、とまりなさーい。風紀委員のチェックの時間ですよっと!

最近中だるみの時期だからさー、形だけでも風紀委員の活動を増やそうって話になって。お陰で皆より早くに学校来る事になってさ~、もう大変だよ!

…はい、整った!まったく、私がいなくてもシャツをズボンにしまうくらいはできるようになってよね!



118 利用されてあげるヨォ


どうも、主人公サン!一人目のボス討伐、お疲れさまでシタ。

イヤァあの子割と可愛がられてて、倒されるの見てるのつらかったんダヨォ?

胸に剣がズバァン!!と一突き、躰も爆散してみる目な死…マイッタナ、クsン”ン”ッ魔王様に何て報告すればイイカ…

エ、ワタシ?嗚呼ワタシね。

……な・い・しょ♡ワタシは一体君の敵か、味方か!どっちだろうネェ?



119 君が頭いいから苦労しちゃった。


ねえ、進路どこにしたの?おーしーえーてーよー!え私?君の進路と一緒だけど?

うん、これから聞く君の進路に合わせるの。そのために私、貴方に追いつけるくらいに勉強したのよ?

あなたが大学に行っても、就職しても…貴方とずっと一緒にいる。私との縁は三年なんかじゃ切らせたりしないわ。貴方の隣にはいつも私がいるって、皆に知ってもらわなきゃ♡



120 ※実話


あちゃー、またものもらいできてる…なかなか治らないんだよなぁ、これ。

コンタクトにしないのかって?馬鹿だなぁ、私は自他ともに認めるずぼらだよ?

そんな私がコンタクトを付けてみてよ、一日目で付けたまま寝て地獄を見るにきまってる!うんうん、絶対そうだ。

だから私は一生、眼鏡様と共に生きていくのさー!



121 君という幻影を追いかけて


君を追いかけた遠い昔、もうきっと届かいないとわかっているけど…もしかしたらあの頃の君すら幻影だったのかもしれない。君と廻った砂の海原に、僕は埋め込まれてしまったのかもしれない。

それでも君を思って、想って。別れの言葉を胸の中に固く封じ込めて。『会いたい』という弱さを、さらけだして。

足首までつかる海水、足の裏に纏わり着く砂粒。振り払って歩き出す。

『いま、あいにいくから』



122 合理が全て


「生きる」の選択、ですか…理解不能、理解、不能。

生きてたら死にます。当然の摂理です。それを脱却するために人類はロボットになったのに…貴方が人間でいる理由が、ロボットの私にはわかりません。



123 死亡時に投函予定


どうも、「拝啓某宛の世界」郵送員でございます。

えぇ、「拝啓某宛の世界」又の名を終わりの通達書。

客観のアナタの生涯を、その目でしかと見て、その禊を祓ってくださいな。



124 言わぬが花


…何かに見られてる、ですか?

それなら、大丈夫です。確かに見てくるものはありますが、それはそこまでしかしてきません。

それより…その方に乗っているそれに感覚がないならだいじょうぶで…あっ。

…いえ、何でもありません。露骨に目をそらしてなんか…いません。大丈夫です。

ええ、私がいる限りは大丈夫です。



125 君の笑顔を守るため


こんな…こんな悪人の為に、これ以上誰かが悲しむのは…誰かの涙は、見たくない!皆にずっと笑顔でいてほしいの!!

その為に私がどれだけ傷ついても、挫けても構わない!みんなの笑顔の為なら!!

だからみてて、皆!私の…変身!



126 「こっちに着いてきな」

よう嬢ちゃん、また来たのかい?ほんと、飽きないこった。まぁ、考える頭も溶けてるんだろうけどよ。それで今日はどんだけ買っていくんだ?おぅ、そんだけか。

…おーい、神経飛んだか?……あーダメだ、おい、連れてけ。使えなくなったら『資材』にすればいい。ここに来るって事は…そういうことだ。



127 綺麗で仕方ない世界


『きれいごとばっかり』?うん、それでいいんだよ。むしろそれが良いんだ。

馬鹿みたいな希望を掲げて、誰かに笑われたっていい。後ろ指をさされたっていい。

だって人に笑われるような綺麗事だからこそ、だからこそ現実にしたいんじゃないか。

だから私は、笑われるような、できっこないと言われるような夢を、掲げるんだ。



128 さあ、頭を振って 


うーー…るっさい!うるさいうるさいうるさーーい!

いい?!この世で一番気持ちいいのはガバキック!これは確定事項!じゃあ後言いたいことがわかるよね!…なんでわかんないの?!最高の音楽はハードコア!もっというならハードコアテクノ!これに勝る音楽なんてないのよー!



129 超越体


『起源』を、追い求めよ。神秘を見るが如く、深き深淵を覗くが如く。

巡り廻る宇宙を駆け回る浅い思考は五体を投げ出して独立を果たす。

皆々眠る夜の黑に体を浮かせばそらと地殻が混濁する。

すべての生物にさよならを。神の鎮座する神殿に唾棄を。

黒く、捩れをを生み出して、消えよ。



130 よく考えたらこの職業って畜生だよね


ふっふっふ…残念だったな、俺は四天王の中でも最弱!そんな俺にここまで苦戦しているようならこの先は勝てんぞ!…さて、負けた俺はここで用済みだ。このまま土に…

え?俺をテイム?ここから先の四天王たちと戦わせる?!待ってくれそんなの聞いてない、っていうかおまえがあの仲間バトロワで有名なテイマーか?!いやだ兄者たちと戦いたくない…いやだぁあああ!!



131 ゲームを諦めたプレイヤー


どうも、お疲れ様。よっ…と、よく『仲間』を殺せたね。まあ、どうせリスポするからいいっしょwこの世界のゲームシステム的に君らが死ぬことは万に一つもないし、…次はだれを操っちゃおうかな?

何でそんなことするのかって?あっはは、たーのしいからだよ!!これまで一緒に旅をしてきた仲間に剣を向け、拳を当て、魔法を直撃させる!!!そのときの苦痛と悲しみに歪んだ顔ったら??!!…ないよねぇ?

僕も死なないんだ、せいぜい頑張ってくれ、な。頑張れよぉ、なぁ!!!!!

…お前は、選ばれた人間なんだから。僕とは、違うんだから。



132 世界の瓦解


黒い空が落ちてくるような、瓦解。

重みを含んだ宙が降り注ぐような、崩れ落ちるような。

薄木数本に支えられた虚構の空間は、倒したグラスタワアの様なヤケに騒がしい音を立てる。

そこらのティッシュのようにふわりと、音だけを喧しくたてて瓦解したその空との境界線は、あっけなく、バラバラに砕け散っていた。



134 卑怯だよ本当に


もうそろそろ、お別れ…だね。

もう、何で君の方が先に泣いちゃうのさ。私が、泣けなくなっちゃったじゃないか…ひどいよ。それは私だって…私だって!逝きたくないよ!!君が心配だから笑ってるだけだ!!叶うならもっともっと生きて、遊んで、生きてい”ぎで…貴方と、いっしょに、いたかったよぉ…!



135 ソロプレイの鬼


なんかさ、ちょっと?!かなり押され目じゃない…?もしもしぃ、もしもーし!!

…味方全員落ちたか、ああもうキツ過ぎー!ソロプレイヤーじゃねえんだけどこっちは!

でも、まあ?逆境程燃えるというか…

こっからは独壇場、って事だ。どうせ負け戦、三たてまでとはいかなくてもよぉ、存分に爪痕残してやる!



136 結局血を求めるんですわ


はぁー、いいね育成ゲーム。心が癒されて、洗われて…この穢土から浄化されるような…お、進化だ。このカッコヨゴツイビジュがどう進化するか…ってダサッ、というか顔がブスすぎ!!

あーむり引退します。やっぱ時代はFPSだわ。地獄サイコー!



137 三次元グリッチ(改善未定)


オープンワールド特有の空間バグ、色んな作品であるけどさ…あれ現実でもあると思うんだよ。すり抜け的な。ここらへんに、この…体を擦りつければ…うわっ!

まっくらだ、って床もない!すごい、本当に裏世界が存在する!すごいぞ!!

…ちょっと待て、これどうやって帰ればいいんだ?



138 抑圧はその後の跳ね返りが大きくなる


『ちゃんとしなさい』『まっとうに行きなさい』…貴方の口癖だった。じゃあ逆に聞くけど真っ当ってなんだ、ちゃんとってなんだよ。もうさ、そういうの…聞き飽きたんだよねぇ!

人間らしくするのも、何かの規律に縛られるのも、人にどやされるのも全部全部、ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ!!もう飽きた!!

…『狂いて視る景色は花園』、視点が変われば地獄もまた天国になる!!



139 貴方に押し付けられた愛


終わらない愛なんて、もういらないの。

私、気付いたんだ。物がいつか壊れるように、愛もいつかは求められなくなることを。

イヤなの。私を縛る愛なんか、受け入れたくない…あの人、みたいに。

私が求めたら逃げる愛なら、いらない、いらないの!

私が愛した相手が死ぬなら、私は…!わ”た”し”は!!一人が、いいの…

もう、来ないでよ”……



140 弱い私の心


そんな虫の良い話、通ると思ってるの?!

彼女さん捨てたから私と付き合うって…おかしいよ!!

それに一回捨てられてるからって、もうあなたには未練なんてない、むしろ嫌いなの。

嫌いキライ、大っ嫌い!!だからあなたなんてもう、嫌いで仕方ないはずなのに…

嫌いでいないと…いけないのに、うぅ…



141 中立の世界


…また、この均衡を崩す『正義』が、現れましたか。

私が、悪であるという事実は変わりませんが、それもまた均衡を保つための第二勢力に変わりありません。

さて…もう数百年生きていればこの御託も言い訳にしか聞こえませんね。

では…今宵均衡の贄になるのは…どこの誰でしょうか。



142 響き渡れ、その心


広いホールに、金色の調べが響き渡る。

閑古鳥も啼かぬ程閑散とした客席に、石鹸玉のように靡き、弾け、音を届ける。

貪欲に賞を目指し、長き研鑽を晒し、瞬間を無我夢中に織りなされる音が、

すぐさまに最期の音が会場に豊かに響く。

誰かの心の中に、響きが留まる音がした。



143 君の落ち度


沖縄の家の囲い、しってる?

おの囲いは台風の風よけとかみたいな物理的な理由以外にも、

厄神の「蛇」を家に入れないようにするために、家の前は一直線で入れない様になってるらしいよ?知らなかったでしょ?

…当然知らないから家に付けてないんだもんね。とーっても…入りやすかったよ♡



144 理論派を被ったPON


あっ、だめですよ!ゴミはゴミ箱にすててください!

屁理屈言わないでください、地球が何週回った時か、ですって?

イイでしょう、理系の神髄見せてあげます。

まず前提として地球は46憶年前に形成されたと言われています。

ここに日付.25(てんにーごー)+1して掛け算をして求めると貴方が地球が何週回った時にゴミを教室に捨てたかわかります。まだ続けますか?


145 最高の閣議決定


あ”-あついぃいぃいぃいぃ…記録的猛暑はもういいっしょ…

で…も!暑い日こそキンッキンに冷えたアイスがあああぁぁぁぁ???!!!

と、溶けてる…これじゃあジュースだ…

…全世界の諸君!私は今日遂に、太陽を抹殺することをここに閣議決定しようと思う。異論はないな!!



146 肝が吹き飛ぶ話


怖い話…?たしかに最近熱いもんね…

たしかに図書委員だからそう言う本の検閲もしてるけど…

うーんそうだなぁ、手早く肝が冷える方が面白いよね…

よっ…と、こんな感じの、『ボクはもうバラバラ死体』っていう怖い話、どうかな?



147 また会える童心


じゃあねー、ばいばーい!!明日も遊ぼうねー!

砂場でいっぱいあそんで、木登りでいっぱい遊んで、遊具でいっぱい遊んで…

それで、それ…で……

うええええぇぇん!まだ遊びだいよぉ”!!帰らな”いで!!待ってー!!



148 近所の女将さん


はぁ、また来たの?暇だねぇ華の高校生様は。

おまけに飯もたかりに来るんだから困ったもんだよ。で?何食ってくの?

お題はいつもの通り、学校であった面白い話、ね?

あんた語りの才能はあるんだから。それでタダ飯食えることに感謝しなさいな。



149 ElectricDanceへの誘い

こういう大学のサークルとかじゃないと、DJブースを覗くのって難しいもんね。

いらっしゃい、我がDJブースへ!!ふふ、『響く』でしょ?そう。こういうフロアに対応した、低音を重点的に強化する、この音響!衝撃的、暴力的なハードコアの台頭に申し分ない場所なの!さぁ貴方も、…ノッてかない?



150 名刺がデカすぎる問題


いえ、名乗るほどのものではございません。私は旅の…いえ、あの本当に名乗りたくなくて…その……寿限無、です。

ですから!!寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ、海砂利水魚、水行末、雲来末、風来末、 食う寝る所に住む所、薮ら柑子のぶら柑子、...パイポ、パイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ(いい感じの所で切って)…ああもうここまで詠唱すれば分るでしょう。嗚呼、だから名前は明かしたくないんだ…!



151 いつもの俺ら


お願い!一回…いや、あともう一回だけだから。いやマジだって今度こそ決めて来るから!

イイじゃん一番くじ位!確かに前回推しを引くために六万つぎ込んだのは悪かったけどさ…でも次の衣装…ジューンプライドなんだぜ?推しのタキシードは欲しいだろ普通に。だから…だから!生活費を限界まで、つぎ込むんだ!



152 世界を蹂躙する隊長


戦況を確認し、索敵マップを更新しろ!早く!!…ふむ、前哨部隊が塞ぎ込んでいるか。ならば。特攻部隊を出撃させろ。前哨のボーダーを引き上げる。

特攻は爆撃を徹底したのち補給に戻れ。

そして前哨部隊に伝えろ。「日頃の訓練の成果を発揮しろ」とな。

それと特攻部隊、私も同行する。機体を一つ空けて置け。



153 その筋のお兄さん


やぁ兄ちゃん、こんなけったいな場所わざわざ来てどうしたのぉ?

…顔色が変わるって事は、もう理解してるってェ事だよな。

そうさ、あんたが組からくすねた金を見つけたのさ。腐ってもここはウチの組の縄張りだから、ねぇ。

さて、兄ちゃん。…『ケジメ』、つけてもらおうか?



154 人外が宿る作品


キミは、読んだ物語にあまりに感動して内容を一字一句漏らさない位記憶する…そんな物語に会った事はあるかい?私は…ある。

稲妻が走るような衝撃と共に、体を貫かれ、あまりの素晴らしさに涙が出てしまいそうな…!そんな作品に昔、出会った。そして今でもその傑作は私の中で超えるものはない。君にも聞かせてあげよう、人間の文学の神髄とも言える『神作』について。



155 最初からクライマックス


本当に百物語なんてするのか…?仕方ないな、じゃあ俺から…

これは俺が崖から身を投げた時の話なんだけど…え?そんな話聞いてない?

おかしいなぁ、結構ニュースになって、学校がてんてこ舞いになったんだけど。

『君のせいで』…滝から身を投げたのに、残念だよ。

…ほら次、まだ99個も話があるんだから!



156 生物の本質


人間を縛るのは社会でも他人でもなく、『大脳』。

無駄な研鑽を積み上げた『理性』が自分の本来の姿をがんじがらめにする。

ある意味人間らしさは、人間を一番生物の闘争から遠い所に置く。

本質を突いて生きるのは難しい。秩序の崩壊程人間の嫌うものはない。

人智を超えた空の先を、底知れぬ深淵を覗くのもまた、『智』の人間ではない。

『獣』の…ひとかもしれない。



157 禁書(R18G)


いかがでしょう、世界最高の蔵書量を誇る私の図書館は。

各国の歴史書から小説、日本の漫画、参考書から教養本まで…

あっ、そっちはダメです!いやその…なんというか、そうです禁書!禁書を保管してる場所何で一般の立ち入りは禁止しているんです!

…ふーっ、あっぶな…!



158 俺らの日常会話


これ、本当に、全部?!推しの情報をまとめた神文書って事??!!

ちょっと拝見…すっご、なにこの『推しの推せるポイント』って、全部じゃん、全部かけてるじゃん…もしや神?今までのグッズの詳細も全部書いてあるしさ…

うん、断言するわ。アンタ神。決定。



159 肌で感じる


やっぱ夏と言えば肝試しだよねー、よさげなスポットもあるし、さっそくみんなで…え。

あ…やばい。いや、怖いとかいう次元の話じゃない。『いる』よ、ここ。

絶対入っちゃダメな場所だ。



160 君は誰


私の様で私じゃない、そんな存在が世界にはいると思う。

出会ったら対消滅してしまうような、恐怖を秘めた、儚くて興味深い生体。

70億もいる人類なんだから、瓜二つもきっとある。

拝啓、ドッペルゲンガー。貴方は何で誰なのだろう。



161 偽りだらけの恋愛


ん、指名?…仕方ないねぇ。

いらっしゃい、お客さん。今夜も来てくださったんね。

私ばっかりの指名じゃ、他の娘が拗ねちゃうよ?

…私は、お客さんの事は精一杯お酌するけど。

酩酩、酔った後は誰も知らぬ後故。だから。



162 宇宙ってそんなに夢が持てない


宇宙に幻想を抱くのは大概だけど、人間の負の債務も宇宙に放り投げられているからね?

地球の周りは鉄くずのゴミ、ゴミ、ゴミ三昧!宇宙船すら飛ばないかもしれないって言うんだから世話ないよね。



164 言葉に縛られる意義


自立とは何か。人としての『個』を確立させるのが人として立つことならば、人間は立たない。永遠に這いつくばるまま。

人為の対消滅とは露知らず、自立を投げかける赤子は、滑稽の二文字の表れである。



165 暑さにやられないように


チキチキ☆冷房禁止チキンレース!

ルールは簡単、冷房を点けずに寝る!扇風機だけでどこまで耐えられるかだ!

それでは会場へgooo⤵…んん?お手元の温度計を確認してみましょう、

さ、33℃…!!、これは、、というわけで、チキンレースは健康の配慮で中止となりました!

また来週ー!



166 夢みたいな世界


朝食のパンにジャムを塗って、食べる。そんな日常の隣で悪名が馳せるこの世界で、

その身を焦がして街を染める。五月蠅い位のファンファーレの祝福を、私に。



167 過激派思想


全く、なんで世間一般の男子共はこう女のことしか考えない猿になっちゃうのかなぁ?

私からしたらありえないんだけど!異性間の恋愛なんか!!

いい?!男は男同士、女は女同士でイチャイチャした方が尊いし、健康にいいの。



168 その時の彼は何かを思い出す顔をしてた


えぇーピアス開けるの?いや、止めはしないけどさ…

うーん、俺もピアスばっちばちに開けてるけど、穴開けるときは痛くないよ?いやいや本当に。

どっちかっていうと開けた後の方が面倒で…最悪、耳パンッパンに腫れるからね…!!



169 家帰って出てくるタイプのやーつ


あと…もうちょい…!!あと一個回せばこのガチャコンプできるのに…

十円…足りないっ!!帰りの交通費は歩けば何とかなるからはたいたけど…

おーい、十円玉くーん、どっかにいないかーい?



170 摩天楼をかける怪盗


奇怪奇天烈からりころりのとってんぱらりのぷう。

努々時効の事件を追いかける奉行はんを見るのは百笑に値しまする。

摩天崩落の鬼神はそうそう易々とは捕まりませぬ故。



171 それ程この音は私を変えたから


父さん、やっぱり私、考えたんだけどさ。

私、やっぱり音楽をやりたい。無謀な道ってのはよくわかってるけど、さ。

私の音楽に対する情熱は、やっぱりそんなもんじゃないの。収まらないの…この胸のざわめきが。

だから……お願いします。



172 篩の目


見える視野を広げることは時に小さきものを振り落とす、

振るいの網を広げることに意味を持つ。

極小の知略を振り切った粗暴を取るのが卓越した道標なのか。

消滅の終息は、膨大の雑念。



173 さらりと


ぎらぎら、てらてら。

きんきんの飲み物をごくごくして、

みんみん鳴くせみ、

学園のけんそう。

八月某日、炎天下。

ぶるぶる、スマホが鳴る。

たぶんあの子から。

でれない。

ふわり、体が浮いたから。

どさり、地球に戻るから。

還るから。



174 虚像への憧れ


青い春に縛られて、若い夏に恋焦がれて。大人ってわからない、

みんな口を開けば「あの頃は良かった」って

僕らを羨む。でもわかってる筈なんだ、いざ自分の青春を思い返してもその時は普通だと思ってたこと。わかってるのにな。



175 友人がば先来た時ってそんな感じ


ありがとうございましたー。次の方‥

あい、袋は?カードは?ん、わかった。

あー明日遠出だからパン買ったのね。

あい、362円。現金でしょ?38円のお釣りね。

あいーおつー。



176 人望とも違う何か


マスター、時間外労働やめて欲しいんですけど‥開店前から皿洗いなんて、

…反応くらいしてくださいよ、わざわざ薄給で働いてるんですから。

そういう仏頂面も、このカフェに惚れた弱みで殴らずに済みそうですよ。お陰様で。



177 インターネット老人会の悲痛な叫び


嘘でしょ?!このミームも‥これもこれも、八年前、十年前?!

これとか今でも使われてる語録でしょ?!なんで??

いくら何でも時間の流れが早すぎる!ああ、諸行無常‥



178 しんどいの四文字


あ”ー…頭痛い。久々に風邪引いたかなぁ。薬あったっけ…

あったあった。って、期限切れじゃん。

しょうがない、買いに行くか…



179 秘密のお茶会


いらっしゃい、また来たの?

ここまで足を運ぶの、キミ以外見たことないよ?

ふふっ、今お茶を用意するから、座って待っててね。



180 望むものがないという強さ


諦めろ、って?わたしは昔から全部諦めてる。

高望みも、希望も、真っ当な生活も、全部諦めてる。

だからこその奴隷兼用心棒なのだけれど?



181 昼夜逆転の代償


食欲わかなあい…!昼飯はバナナでいいか。

いやー、昼まで寝てると寝起きに飯が入らないのよ。

果物、また買っておかなきゃあな。



182 ガバガバタイムスリップ


寝てる時の記憶ってなくって、次の瞬間朝、ってことがあるじゃん?

あれって意識的には未来に飛んでることになってると思うんだよね。

これ実はタイムスリップなんじゃない?



183 その人が言う正義


生きるのは死ぬより辛いと誰かが嘆いて、

死ぬより生きた方がいいと諭す誰かがいる。

矛盾するこの世の不可解が倒錯するのが僕らの生きる世界だ。


184 排気に酔って痛い


「全部あなたのせいで」、そんな言葉が跋扈し転嫁が常となったクソみたいな世界で、僕らは生きる。そんな中で私は傘を忘れるし、君にアイスを奢ってもらう。

賭けのないポーカーみたいな、目的を失った戦争みたいな、あなたの話は。

…つまんないよ。



185 打ち消しの計算


しょうがは体をあっためる。これは科学的に証明されていて、医療効果も現れる。

…じゃあジンジャーエールは?しょうがの入った冷たい飲み物は体をあっためるのか冷やすのか。ジンジャーエール好きとしては気になる疑問だ。



186 尊大お猫様


ご主人様〜、そっちに構ってないで私と遊んで欲しいにゃ〜。

今はダメ?忙しい?嫌にゃ嫌にゃ、今遊んで欲しいのにゃ!

今じゃなきゃやだ、私はすぐ気が変わるから!



187 敏腕メイドさん


お帰りなさいませ、ご主人様!本日も業務、お疲れ様です。お荷物お持ちしますね。

今日の夕食は腕によりをかけたんです、楽しみにしててくださいね!

沢山、練習しましたので!



188 聖母のメイドさん


ご主人様、お疲れですか?昼間は忙しかったですもんね。

そんな疲れたご主人様には、子守唄を歌ってあげます!遠慮しないでいいんですよ?こう見えて私、歌は上手いので!



189 君が見てくれないなら


言ったよね、私以外は目に入れないって。約束、破ったんだね。

あの女の事見てたもんね、知ってるよ?

私は…こんなにあなたのこと好きなのに!

あなたは裏切るんだ…もういい、

もう何も見えなくしてあげる!



190 朝の何気ない会話


忘れ物ない?制服曲がってるよ?はい傘。今日は雨が降るらしいよ、気をつけてね。

今日のご飯何がいい?わかった、揚げ物ね?買ってくる。

それじゃあ、今日も頑張って、行ってらっしゃい!



191 暴君お猫様


おはよう、朝だよ!まだ眠いよねー、俺も。

でも君は起きなきゃね、早くご飯作って?

俺はご飯作るのへたっぴだから、キッチンに立たないって決めたじゃん。

君が決めたんだよ、じゃあご飯、頑張ってきてねー



192 僕の立てる場所


私ま今までの短い人生を、引き算で生きてきたんだ!

私はまだ「マイナス」なんだっ!まだスタートラインにすら立っちゃぁいない!

マイナスのままってぇのは嫌なんだ、私は「ゼロ」に向かっていきたい!



193 君主の王立


恐れろ、慄け。その震える四肢を地面に付き、そして跪け。

敵うはずのない私の絶対的な力に平伏し、そして…

「祝福」しろ。それが必要だ。

私の完成を、祝福しろ。



194 所詮そんなもの


人間に不可能はない、だってぇ?無理だねぇ、無駄無駄。無駄なんだ。

恐怖を克服する人間がブチあたる壁は生物としての超越っ!

所詮人間は人間なのだよ!それ以上にはなれヤァしない!



195 あ、君には見えないか


ん、やっほー。キミ、いつもここにいるね。

そんな暗い顔してたら楽しく生きられないよ?…って言っても意味ないか。

え?何に向かって話しかけてるのかって?いるじゃないか。君の後ろに。



196 無名の凄腕さん


プロの手つきって言ったって、俺のは手グセ満載だし、速度重視だから見て学ぶのは難しいけど…え、なんでこの仕事から足を洗わないのかって?

…このスリルがいいんじゃないか!



197 君が僕の体になるんだ。


状況証拠は乏しい。だがそれも表面上の過剰な推測だ。

床板まで引っぺがして探すくらいすれば、痕跡というものはいくらでも出てくるものだ。

さて、助手くん。安楽椅子探偵の手足になってくれよ?



198 無が故の生き様


希望を持って生きるよりも、自分の将来展望を一切望まずぶらぶら生きる方が、

心労とかショックっていうものが少なくなる。

人間の理性が人間を生きづらくするんだよ。



199 次の生贄は


排他とか排斥っていうものはある種の防衛本能であり、同時に人間の恐怖を増幅させる行動だ。誰かがいなくなったらまた次の標的を探す。

射的みたいなもんさ。撃ち抜いたら次の的を探す。

次は、誰の番だろうね?



200 切り取られた破片


心の埋まらない隙間を探す毎日だ、誰にも馴染みそうで誰とも生きていけない、

そんな僕はまた埋まらない心を、また継(つ)いで、接(は)いで。

何をどこで間違えたかは考えに足りないけど、僕を表すなら多分、

パズル、なんだ。

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