第7話 見慣れぬ街と人種 2


 妖艶な女性と可愛いらしいウサ耳娘が運営するショップへと急に有無を言わさず連れ込まれた由紀は、困惑していたのだ。

連れ込まれた意味がよく分からないまま、突っ立っていると妖艶な女性が喋り出したのだ。


妖艶な女性「いやぁ〜とても素晴らしい逸材が通りかったから捕まえちゃったのよ♡びっくりさせちゃってごめんなさいねぇ♡名前を名乗って無かったわね、私はサナよ。で、アナタの腕に組みついてる兎種のユリちゃんね」


ユリ「お姉さんこんにちは。私ユリっていうのお姉さんの名前教えて欲しいなぁ」


快活かつ愛嬌のある笑顔をウサ耳ピコピコさせながらこちらへとむけているのだが、由紀(前世界では童貞かつ魔法使い)はこういう場面に慣れておらず、ギクシャクとしながら軽く自己紹介をし始めた。


由紀「私は由紀です...ぁ...あのぉ...何故私を捕まえたのでしょうか?....」


そう、この2人に捕まえられた意図が全然汲めないのだ。あまりにも唐突かつ男であれば、凄く惹かれてしまう様な女性に捕まっているから。


サナ

「いやぁ私達が運営しているこの女性向けショップ「菜の花」に来てくれる女性のお客様が少なくなって来ててねぇ。そこにのアナタが現れたから、私のお店の宣伝にもなるのではと思ったから捕まえたの♡」


ユリは相変わらず由紀の腕に組みついたまま頷いている。


由紀「は...はぁ...そうなんですね....」


由紀はちょっと引き気味に返事をしていたが、確かに衣服等は必要だが宣伝効果になり得るのだろうかと思案しているとユリがグイグイと試着室へと連れて行き、サナへとバトンタッチしたのであった。

試着室にてサナは、由紀の身長やスリーサイズ足のサイズを念入りに測り出し、まさかここまで身体を念入りに測りられた事がない為ポケェ〜としていると、サナが興奮気味に色々と持ってきて試着をあれよあれよと進めて行ったのであった。


際どくセクシーな下着やら服、はたまた可愛らしい系の物まで色々と着せ替え人形の如く進んでいったのであった。

何着か決まったのだが、動きやすい物とお出かけ用の物3着づつが決まったが、やけに派手な下着を選んで持ってきたので、流石に...と思い極力普通の下着をお願いした。


サナ「よしこれでオッケーね!」


今現在着ている服はやや谷間が見えるがどことなく上品かつ涼しい感じ服、そしてやや短いプリーツスカートとオーバニーソ、に歩きやすく丈夫そうな靴だあった。


由紀「ちょっと恥ずかしい...のと足回りがちょっと...」


女性用の服等に慣れてないのもあってか違和感が強かったが、服一個で印象がかなり変わるとは思わなかったのだ。


サナ「まぁそのうち慣れてくるわよ、凄く似合ってるわぁ♡」


ユリ「ユキさんスゴ〜イ」


2人して由紀の格好を見てはしゃぎまくっていたのだ。由紀はお金を払わないと思い小銭袋からを出しているとサナがそれに気がつき喋り出した。


サナ「今回はお金はいいわよ私達の都合でアナタを捕まえちゃったからサービスね。ただ他の人にはお金払った事にしておく様にね♡」


喜ぶべき事なのかどうなのか悩んだが礼とこの後の予定を伝え、退店する事になった。


サナ「捕まえちゃってごめんね〜。都合がいい時にまた来てね♡」


ユリは寂しそうにしながらまたねといい抱きついてたのである。おっ⚪︎いに顔を埋められたがそこはまぁ...と思いつつ退店をしたのであった。


サナ(いい逸材を見つけれてラッキーだわ。宣伝効果もかなり期待できそうだわ)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


第7話 完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る