第6話 見慣れぬ街と人種
由紀は、中世の西洋風な街にてモブ男に教えて貰った冒険者ギルドを探しながら街中をぶらぶらしていたら、商店街通りらしき場所を通りちょっと懐かしい気持ちなったのだ。
前世界の由紀は、学生時代(昭和)に商店街の薬局や服屋をメインによく行っていたのもあってか懐かしいさが来たのだろう。
そういった気分を味っていると、食べ物特有の良い香りが漂ってきてお腹の虫が騒ぎまくり出したのだ。
やや恥ずかしさを感じつつお腹を見たそうと思い、食べ物特有の匂いを辿りながら目的地へと向かい出し歩き出し始めたが、ふと思ったのだ。
この世界の通貨の価値がわからないのだ。例えば、金貨一枚あたりが前世界であれば一万円との価値がある等の知識がない....。
モブ男に聞いとけば良かったと若干後悔したが、まぁそこはなんとかなるだろうと思い歩き進めてたらどうやら着いた様だ。
そこには、牛串やお好み焼きらしき物、色んな具材が入ったタコスもどき等があったのだ。
マジマジと見ていると値段表らしき張り紙があったのだ。牛串らしいのは銅貨3枚、お好み焼き銅貨4枚、タコスもどきは銅貨8枚とかなのであったのだ。へぇ〜と思っていると店主らしき人物が声を掛けてきた。
店主「姉ちゃん決まったかい?決まったら早めに伝えてやぁ」
由紀はちょっとびっくりしながら、店主の方へと視線を移すと、なんと犬?らいし耳が頭頂部寄りに生えていてかつ人懐っこい雰囲気を漂わしているおっさんが居たのだ。
由紀(うぉおぉ、なんだ!このおっさんは!)
見慣れない為か、由紀はびっくりしたのだ。
色んな人種が居るとは聞いていたが、動物の要素を持ち合わせた人種は予想はしていなかった。由紀がポカ〜ンとしていると店主は喋り出した。
店主「姉ちゃん?なぁ姉ちゃんどうしたん?ポケェ〜として。」
由紀「あぁ...いや...耳が...」
店主「あぁこの耳いい感じだろ〜。で、姉ちゃん欲しい物は?」
困惑しつつ、牛串らしいのを2本とタコスもどきをづつ購入する事を伝えた。
店主「あいよ、じゃ銀貨1枚と銅貨4枚ね。」
由紀は銀貨2枚渡した。
手元には銅貨六枚戻ってきたのだ。多分銀貨は1,000円、銅貨は100円ぐらいの価値がありそうだ。
と思案していると注文したものが来たが、牛串らしいのがいっぽん多めに入っていた。
由紀「あれ?店主さん一本多いですよ?」
店主「あぁ姉ちゃん別嬪だから一本サービス♪」
店主はニカッとしていたが、内心はバクバクしていたのだ。
確かに由紀は、別嬪さんだが本人はおっ⚪︎いの谷間が見えている事に気がついてなかったが店主は眼福であった。
店主「姉ちゃんそこにテーブルと椅子あるからそこで食べてき。」
そこにはこじんまりとはしているが、テーブルと椅子があったので言葉に甘えてそこで食べる事にした。
椅子に座り、食べ物をテーブルに置き手を合わせいただきます的な事をし先ずは、牛串らしい物から食べ始めた。
旨いッッッ!!柔らかくメチャクチャ、圧倒的ジューシーなのだ!!そしてパンチのある調味料が付いているのだ。これはメチャクチャいい、ただお米が欲しいなと感じた。
そして食事を進めていると、先程の店がガヤガヤしている事に気がついた。
男性がメインであるが、由紀が頼んだ物と同じ注文をしているのだ。あれよあれよと注文が入る店主はバタバタしていたのだ。
そう、由紀がナイスボディで別嬪かつうまそうに食べている事が宣伝効果を発揮してか、男性客が店先に集中していたのであった。
由紀は食べ終わりススッ〜とゴミ箱にゴミを捨てこっそり退散しぶらぶらし始めた。
由紀(いやぁ〜メッチャ美味かった〜また食べたいな)
と歩いてるとアメニティや衣服等を扱っているお店の前に来たのだが、何やら少々派手な店構えであったのだ。
そして、妖艶で耳が長く尖ってる女性店員とウサ耳が特徴的で可愛らしい女性店員に捕まってしまったのであった。
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第6話 完
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