第3話 目覚めたら知らない世界と身体 3
由紀は沢の近くでお昼の時間帯らしいとこまで、ゆったりボーっとしていた。こちらの世界では今の所暇を潰すものがないのであった。
由紀「暇だなぁ....どうしようかなぁ、このままダラダラと時間だけ過ぎて行くのもなぁ..,」
前世界では、ブラック企業戦士をしていたのもあってかこのように暇を弄ぶ事がほぼなかった為、由紀はちょっと違和感を感じていた。
そこである事に気が付き、立ち上がり衣服等が乾いてる事を確認をした後、着込み歩き出したのであった。
食料や薪らしいの物の採取と、この身体に慣れる必要があった為トボトボと周りを色々と見渡しながら散策を始めた訳だが、どうもこの身体になってからは疲労感や身体の動きがやけに軽く感じ取り始めていた。
由紀「中年ボディの時は、ちょっと動いただけでヒイヒイ言ってたのになぁ。流石に身体が若いとこんなにも違うのかぁ。」
と感慨深く歩いてると、身体が茶色く牙の生えた四足歩行動物を見つけたので、そろ〜っと様子を確認をし出した。
やや小ぶりではあるが、そこにはイノシシらしき動物がおり食料になるのでは?と思っている矢先、相手に気付かれてしまいお互いに緊張が走るのである。
由紀「あっ....どうしよう....」
しかし、彼女は前世界ではこの様な場面になった事もなければ捕まえたりした経験がない為どういう風にすれば良いのか分からない、と思っていると相手側から仕掛けてきた。
猪突猛進の如く突っ込んできた為、慌てて回避をし距離を取り直した。やはり一直線に動く為か、急な方向転換は無さそうだと思い由紀は相手が突っ込んでくか様子を伺う。
そして相手は、また突っ込んできた。そして由紀は無謀な事に相手をぶん殴ろうという危険じみた考えの元、タイミングを測り思いっきり拳を振り抜いたのであった。
「ゴシャッッッ!!!」
なんとも言えない鈍いを音を発した瞬間、イノシシらしき生物はすっ飛んでいきゴツい岩に衝突後、バラバラになった。
近づいてみると、そこにはイノシシであった肉塊と血が無惨にも飛び散っていたのだ。
由紀「うわぁ〜......まじかぁ....」
と罪悪感を感じながら、肉塊を集め沢である程度綺麗にし窪みに持ち帰って調理をし腹を満たし考え事をまた始めた。
もし、またこの様な場面に遭遇した際の事を考え抜き思った事は、とにかく持ち運びや処理の事を考えた結果、次はこの様な事にならない様加減ができる様に特訓を始めたのである。
そして約2週間後、加減ができる様になりある程度解体等が出来る程までには成長した。
そしてそろそろこの世界の事について、色々気になり出し人が居る場所まで行ってみようと考え森林地帯を抜けれる様に行動をしていた。
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第3話 完
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