第9話
私の頭の中で警告音が鳴り響く。
あぁ…マジでこれはヤバいかも…
不思議にも頭の中は冷静でダメだと思っているはずなのになぜか、私の身体は疼きジュイを求めていた。
監視カメラもなく外から見える事もない閉鎖的な会議室。
だらしなくベルトを緩めたジュイが私に覆いかぶさりスカートの中に手を忍ばせる。
ダメ…これ以上はダメ……
そう頭の中で唱えたはずなのに…
気がつけば私はジュイの身体に手を回し…
私達は本能のままに身体を重ねた。
事が終わり
乱れたシャツのボタンを留め、捲れ上がったスカートを直すとジュイの顔は暗くボソッと私に呟いた。
J「…ミラ…ごめん………」
そのジュイの言葉が私の過去のトラウマを思い出させ胸の傷を抉り、締め付けるが私は平然を装い言った。
*「謝るくらないなら……抱かなきゃいいのに……」
身なりを整えたジュイは私を置いて先に会議室を出た。
すると、廊下からイチの声が聞こえ、慌てて私も廊下に飛び出すと
私の頭の中で警告音が鳴り響く。
あぁ…マジでこれはヤバいかも…
不思議にも頭の中は冷静でダメだと思っているはずなのになぜか、私の身体は疼き純平を求めていた。
監視カメラもなく外から見える事もない閉鎖的な会議室。
だらしなくベルトを緩めた純平が私に覆いかぶさりスカートの中に手を忍ばせる。
ダメ…これ以上はダメ……
そう頭の中で唱えたはずなのに…
気がつけば私は純平の身体に手を回し…
私達は本能のままに身体を重ねていた。
乱れたシャツのボタンを留め、捲れ上がったスカートを直すと純平の顔は暗くボソッと私に呟いた。
J「…美蘭…ごめん………」
その純平の言葉が私の過去のトラウマを思い出させ胸の傷を抉り、締め付けるが私は平然を装い言った。
*「謝るくらないなら……抱かなきゃいいのに……」
身なりを整えた純平は私を置いて先に会議室を出た。
すると、廊下からイチの声が聞こえ、慌てて私も廊下に飛び出すと、乱れた姿の私の様子を見てイチの顔色が変わった。
i「お前…ねぇさんに何したんだよ!!」
イチはジュイに飛びかかり、ジュイの胸ぐらを掴み揺さぶるので、私は必死でイチをジュイから引き離した。
*「イチ!!大丈夫だから…」
i「でも!」
私に止められながらもイチはジュイに手を伸ばし、ジュイの肩を強く押すがジュイは真顔のまま視線を落とし、イチと視線を合わせようとしない。
*「お願い…イチ…本当に大丈夫だから…」
私がそうイチ宥めるとイチは仕方なさそうにため息を落とし納得した。
i「…分かった…とりあえずもう、ねぇさんは家に帰りな…1人で帰れる?」
*「うん…ごめん…ありがとう…」
私はそのままイチと目を合わせる事なく会議室を出てそのまま家に帰った。
家に着き
冷静さを取り戻した私はとてつもない罪悪感に襲われていた。
私は何てことをしてしまったのだろう…
可愛いくて仕方なかったジュイとこんな事…
よりよって…自分が担当するアーティストと…
おまけに我が社の看板アーティストと…
自分のやってしまったことにため息しか出なくて頭を抱えているとスマホが鳴り響いた。
着信 トウジ
電話の相手はトウジからだった。
私はゆっくりとスマホを手に取り着信を取った。
T「もしもしねぇさん?大丈夫?」
*「もしもし…トウジ?うん……大丈夫じゃない。」
T「イチさんからちょっと聞いたけど…本当にその…なんでいうか…イチさんの勘違いだよね?ジュイとのこと……」
*「トウジ…もう私…明日から仕事行けない…」
私がそう言うとトウジは大きなため息を落とした。
T「はぁ…そっか…。全部は聞いてないけど…ジュイさ…後悔してたよ?ねぇさんに怖い思いさせたって…何があったの?」
*「ジュイ…後悔……してたの?そっか…後悔して当たり前だよね……。」
T「あとジュイから聞いたけど魔法の角砂糖がどうのってやつの話だけどさ…」
*「うん…」
T「ねぇさんってさ本気でそんなのあるって信じてんの?ほんとそういうとこ幼稚だよね?」
*「だってそれ貰った人は効果あったって言ってたから…」
そこまで言っておきながらふと頭に浮かぶのはさっき私を抱いてる時のジュイの男の顔…
汗を流しながら夢中で私を抱いていたジュイのあの顔に私の胸がまた締め付けられて体を火照らす。
私はそれをかき消すかのように頭を振った。
T「ねぇ?ぶっちゃけさ?どうだった?ジュイとのキス…」
*「キス?」
T「え?違うの?ジュイとキス…したんだろ?」
*「え…あぁ…他になんか聞いてない?ジュイから…」
T「他?他にもなんかしたの?聞いてないけど?」
*「あ…そう…ならいいの。」
T「なんだそれ。で!どうだったんだよ〜ジュイとのキス!」
少し嬉しそうに興味本位で聞いてくるトウジだが、ジュイが私との身体の関係の事を話していないのだと分かると私は何故かホッとした。
*「正直…あんなキスの仕方…どこで覚えたんだろって思った。」
T「あはは〜なんだそれ!?まぁ、ねぇさんが知らないだけでジュイめちゃくちゃヤりまくってるから…。」
トウジが何気なく言ったその言葉を聞いて私は驚きが隠せない…あんなに可愛い末っ子のジュイが!?
う…う…嘘でしょ!?
ヤ…ヤ…ヤりまくってる!?
まさか…じゃ…私はその女の中の1人になってしまった…ってこと?
*「え…マジ…?」
T「うん?ねぇさんショックなの?」
*「そりゃ…まぁ…可愛い弟だし…」
トウジの話を聞いた私は、遊び人の男からしか相手にしてもらえない女なんだと思ったら自分が情けなく、さらにジュイが多くの女と関係を持ってるかもしれないと思うと、さらに胸の奥が痛みショックだった。
つづく
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