第21話 ひとときの生活
サキ「ちょっとそれあたしの!!男はシャンプーいらないでしょ!」
アリ「勘弁してくれ、一個くらい残して欲しいものだよ...」
リョー「まあ、まあ、喧嘩するな。仲良く分けようか」
リョーは手際よく調達品を分けた。
リョーの手元からちらっとスナックが見えた。
カイ「リョーさんそれ...」
リョー「ああ、気にするな!人には食べたいものもあるだろ」
そこにはクッキーチョコの「ちょこあふれ」というチョコ菓子が大量にあった。
サキ「ああ!いつのまにこんなに大量に!!」
アリ「相当好きなんだね、好きにして」
サキ「そうは言っても選択肢があるでしょ、他に」
アリ「じゃあ君が取ってくるかい?」
サキ「うッ、それは...」
リョー「まあ、まあ、ほれ一つやるからみんなで味見してみ。旨いから」
リョーはお菓子袋を一つ開けた。
中身はカントリーなクッキー型のチョコだ。
カイ「いただきます、モグモグッ、うん旨い」
アリ「あーん、ぱくっ モグモグッ、しっとりチョコで旨いな」
サキ「じゃあ一つだけ... パクッ モグモグ、まあ上出来ね」
気づくと三人は完食していた。
カイ「意外とあっさり食べれて腹持ちもよさそう」
リョー「だろ?俺は一つじゃ少ないから大盛弁当を食べてこいつを二袋食べるのが日課だ」
サキ「うげっ、食いすぎ」
カイ「いいたベっぷりですね」
アリ「ところでこれは?」
リョー「板チョコだ」
三人「いやチョコまみれ!!!」
しばらく時間が過ぎた。
アリ「ひとまず配り終えたし各自、自由行動ってことで」
カイ「すぐ逃げられるように最小限にな」
サキ「ところであんたら二人はなんで逃げてる訳?」
カイ「色々あってな、あの洗脳マシーンを止めなきゃならない」
サキ「あんたがどうやって止めるの?」
カイ「あれは僕が開発したからだ」
サキ「は?え、なに?なんでそんな人がこんなところにいるの?私の家族をめちゃくちゃにしたのはお前のせい?」
カイ「すまなかった、でもこうせざる負えない状況だった」
サキはカイの胸ぐらを掴んだ。
サキ「ふざけんな!!テメーのせいで家族が壊されたってのかよ!!弟だって殺されたんだぞ!!!どう責任とんだよ!!!」
リョー「まあ、まあ、落ち着いて」
サキ「でかいやつは黙ってろ!!」
カイ「俺だって分かってたさ、こうなることくらい...でも止めようと必死で!!!」
リョー「サキさん、もう手を放してください。痛いですよ」
サキ「ちっ、だったら証明してみろ!!私の家族を返せ!!!」
カイは深くうなずいた。
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