第20話 侵入者

ガシャンッ パリンッ 窓を割る音

カイ「数はいくつだ? ボソボソッ」

アリ「ざっと5人かな」

リョー「ぶっ飛ばすか?」

カイ「それはリスクがありすぎる。外に何人いる?」

アリ「見えてるだけで2人いる、他にいるかもしれないな。裏手口から出れないか?そこには今のところ敵はいない」


カイ「よし、裏手口から抜けよう。

リョー万が一に援護よろしく ボソボソ」

リョー「任せとけ!」

カイ「ばか、お前声でかすぎッ ボソボソ」

連中「誰だ!そこにいるのは!!」

ドタドタッ 敵が向かってくる音

リョー「まだまだ引き付けろ、タイミングよくぶっ飛ばす!」

カイ「なにいってんだ!あの数だぞ!逃げた方が吉!!」


リョー「いま!!うおりゃーーーー!!」

リョーは勢いよく飛び出し連中を吹き飛ばした。

カイ「ええええ!!!」

リョーの強靭の体はサイの如く丸くなり連中に体当たりしたのだ。

5人の連中は商品が並ぶ棚に吹き飛ばされた。

リョー「逃げるぞ!!」

カイ「ちょ!おい!まって!!」


二人は裏手口から出た。

カイ「アリ!!ここからどうすればいい!」

アリ「なんとかなったようだな。とりあえず、突き当たり左だ」

カイ「なんとかも糞もあるか!リョーさんが無茶を!」

リョー「なーに、仕掛けられる前に仕掛けろってな!!ガハハハッ!」

カイ「なーにバカなこといってんの!!早く逃げるぞ!!」


二人は颯爽と駆けた。

カイとリョー「はぁ はぁ はぁ」

タタタタッ

二人はアリの指示のままに道を走った。

カイとリョー「ただいま!!」

扉をバンッ!と開けた。

二人は右頬にビンタを食らった。


サキ「なにやってんのあんたたち!!バカなの!!」

カイとリョー「すんません。」

二人はしょぼくれた顔で物資を二人に渡した。

アリ「まぁ、なにはともあれ二人ともお疲れ様。とりあえず俺らの場所はバレてなさそうだから問題ないとしよう」


カイ「まじで助かった、アリ」

リョー「でしゃばってすまなかったな」

アリ「いや、勢いで逃げた方が案外成功することもあるからさ。よくやったよ」


カイ「とりあえず、しばらくは持ちそうだな」

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