第16話 臨界線

カイ「大丈夫か、アキト君」

アキト「なんとか、とにかく脱出しよう」

カイ「よし、あとでなんとか助けられるから今は耐えてくれ」

アキト「現実は辛いものだ...」

二人は来た道を戻った。


なんとか二人は船が見えるところまで走った。

アリが手を振っていた。

アリ「大丈夫か?鍵は?」

カイ「ばっちり、さぁ脱出しよう。アキト君運転頼むよ」

アキト「任せてくれ、出発進行!!」

アキトは張り切った声で声かけした。


カイはアリにさっきあった出来事を話した。

アリ「酷いな、奴らもう何してもいい状態なんだな」

カイ「一部地域で自衛隊による制圧が行われてるけどなかなか手が出せない状態らしい。なんせ人質が日本人口の半分以上も越えてるって情報だ」

アリ「でも、こんなの世界が許さないはずだ。きっとすぐ収まるはず」


カイ「だといいな、インドやEU関係なんかは以前交戦体制だが、南アフリカはほぼ壊滅、おまけに中国やアメリカもほぼ壊滅って感じだが」

アリ「戦争になったらたくさんの人が死ぬことになる。それこそ勝手に操られて殺されるんだからな」

カイ「一刻も早く止めないと」


アキト「お二人さん、なんの話してるのー?俺も混ぜてよー」

カイ「ああ、いいですよ」

カイは会話の内容を説明した。

アキト「俺の家族が...絶対にそんなの認めない!許さない!!友達だって奪われた!!!」

カイ「気持ちはわかる、今は準備しよう。あれを止めるための装置も必要だし作業場も欲しいところ」


アキト「そうだ!!」

カイとアリ「どうした!?」

アキト「いいとこ思い付いた!!!」

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