第14話 逃げ出す手立て

3日が経過した。

外は相変わらず警戒が続いている。

連中「異端者を探せ!異端者を探せ!」

カイ「ニュースみようぜ」

ニュース「東京都内で謎のデモ運動が行われている模様です。お近くにお住まいの方はその場から動かず自宅で待機をお願いします」

アリ「情報アプリ見てみろ、動画が拡散されてる」

そこには警察とデモ隊が激しく抗戦している様子が映し出されたいた。


カイ「ついに、狂い始めたか。どうするこの先」

アリ「うーん、正直これは国際問題だからな。原因がチップにあるなら世界規模で鎮圧されるはずだが...」

「origin@force」の売り上げ規模は国民の約4分の1にまで達していた。

カイ「病人のほとんどが洗脳済みだ...しかも国は元病人もあり手出しが難しい場合もある」

アリ「それだけじゃない、孤児院でのチップ配布や生活保護受給者の1年以上を対象にチップを推進させて埋め込ませてるらしいな...」

このまま加速していけば日本は愚か世界にまで制圧される。


カイ「中国は内部戦争で壊滅状態、アメリカやアフリカでは内部でじわじわと侵食しているらしいな。EUやドイツ、インドでは抗戦的で排除運動が行われているが侵食も始まっていると見た」

アリ「どうする?」

カイ「インドを目指そう。そうすれば安全地帯にはなる」

アリ「明暗だな、とりあえずここから脱出だがインドまでどうする?」

カイ「飛行機は恐らくだめだから船でいこう」

アリ「決まりだな」


二人は早速逃げる準備をした。

カイは外の様子を見に行った。

ここまでは来てないが時間の問題でいずれは来るだろう。

ふと、港にある小型船を見た。

小型船から怪しい物音がした。

カイ「だれだ、そこにだれかいるのか?」

カイは恐る恐る向かった。

すると、ショベルを構えた青年の姿があった。

青年「うわーーー、この!」

青年はブンブンショベルを振り回した。

カイ「おわ、あぶない!ちょっと!」


青年「は!?ご、ごめんなさい。えっと怖い人達は?」

カイ「怖い人達?あ、デモ隊の事か。俺は違うよ、逃げてきた」

青年「ほんとに?同じだ。奴らいったいなんなの?戦争の前触れ?」

カイ「に近いな、ここも危ないとは思うけど」

青年「そ、そうだよね。なぁ、一緒に脱出しないか?実はこの船親父のでさ鍵が実は逃げるときに落としたんだよ」

カイ「そうか、親父さんは?」


青年「そ、それが目の前でチップを埋め込まれるのを見た。母親も弟も」

カイ「なんてことだ、許せない」

青年「なぁ、あれってなんなんだ?怪しくて俺にはとてもまともに見えない!!」

カイ「まともじゃないとしか言えない、でも君はよく逃げたね」

青年「俺の家族は?戻らないのか?」

カイ「生きてはいるが、脳を乗っ取られてるからもう助からない。でも僕が解除装置を作れば希望はある」

青年「きみって天才なの?開発者とか?」


カイ「そうだよ、でも悪用された。だから僕が止めないと...」

青年「協力するよ、なんだかこれは本当にヤバい気がするんだ」

カイ「鍵は見つけてくるが運動できるのか?」

青年「ああ、鍵は僕も探す。ついてきて」

カイ「あと一人いるけど大丈夫か?僕の優秀な部下がね」


青年「もちろん、俺に任せて。二人を無事に脱出させるから僕の家族を治してくれ」


カイ「任せろ」

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