第8話 日常
しばらく、何事もなく時間が過ぎた。
世間は「origin@force」のニュースで持ちきりだった。
一方で反対の団体も出来て半々な状況だった。
カイはひとまず、学校に通うことになった。
研究所には周1で呼び出される形になった。
カイ「よぅ、アリ」
アリ「おはよ、カイ。ところで調子はどうよ」
カイ「そっちは?なにか怪しい点でも見つけたか」
アリ「こっちは何も。ところで久々に学校に行くだろ?結構状況が変わっててさ...」
カイ「なに?」
アリ「ほとんどの奴があのチップを埋め込んでる」
カイ「そうか、俺は正直お前だけは正常で居てくれって思うよ」
アリ「当たり前だろ、あんなの埋め込むか」
カイ「だよな、俺たちで止めないと」
二人はしばらく歩き学校に着いた。
学校内は脳内でゲームをしたりチャットやり取りするのが主流になった。
端から見ると頭のおかしい行動だ。
友達「お!カイ久しぶりだな!お前ら二人もチップ埋め込もうぜ!!」
カイ「いやおれはいいよ」
アリ「おれも遠慮しとく」
友達「なんだよ、つれねーな。こんなのほっといてあれやろうぜ!」
友達達は早速、なにか武器を持った体制になってひたすら何もない空間をぶんぶん手を振り回していた。
恐らく冒険のゲームをやっていることだろう。正直言って恥ずかしい人達。
カイ「この学校も終わりだな」
アリ「だな」
クラスの女子達が騒いでいた。
女子達が目がイってる状態でヘットバットしていた。
女子達「ひゅーー、このライブ最高!!」
恐らく脳内でライブを楽しんでるところだろう。そっと見守った。
カイ「なんか、色々変わってるな」
アリ「だろ?あと勉強の仕方が段々変わってきてるらしいぞ。脳内で学校にいる感覚が味わえるんだってよ」
カイ「凄い、それなら家でなんでもできるじゃないか」
アリ「まじで、そうだな。実際に動かなくて済むし聞くだけなら超便利よな」
カイ「人類には早すぎた技術だけどいずれそうなる運命なのかな...」
アリ「どうした?辛気くせぇな。俺は目の前にこれを開発したって人がいるだけで驚きだよ」
カイ「でも手柄は僕じゃない。父さんに移った。僕は金だけ大量に貰った」
アリ「ちなみにいくら?」
カイ「ざっと2兆」
アリ「は?に、2兆?おま、まじか」
カイ「そんなの、安いもんさ。これから俺たちは支配されるんだから安い買い物だろ」
アリ「たしかに作っちゃったから用済みだもんな」
カイ「確信がないから、怖いのさ」
アリ「まぁ、俺たちは逃げる準備と対策を打とうな」
二人は早めに学校を帰った。
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