彼がバレンタインにチョコを貰わない理由。

 親友と違うクラスになった主人公。しかし、部活は一緒だ。その部活はクッキング部。お菓子作りをメインにする部活だった。親友には、まるで夫婦漫才をしているかのような男子がいつもくっ付いていた。その男子は主人公のお菓子を食べたがり、あらゆる場面で人懐こさを発揮する。
 主人公の席の近くには、女子人気抜群のクールな男子がいた。甘いものが大嫌いで、バレンタインのチョコレートも全て断っているほどだ。しかし、そんな彼の前で主人公は菓子作りのノートを落としてしまう。しかも、クッキーの香りを漂わせながら……。甘いものが大嫌いな彼に、嫌な思いをさせてしまう。そう怯える主人公に、彼は意外な言葉をかける。

 タグに三角関係とありますが、読後は爽やかでした。
 全くどろどろしていません。
 むしろ、登場人物全員に好感が持てる一作でした。

 是非、御一読下さい。

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