57 エミカと優美

 和輝の肉体を支配している青龍は,とても愉快だった。だって,何百年かぶりに人間の肉体を得たからだ。魔力が充分にあれば,ドラゴンの肉体の生成だってできる。でも,ドラゴンになったとこで交配相手がいない。でも,人間の肉体を得ると,交配相手が腐るほどいる。


 青龍は,和輝のために処女狩りをすることにした。でも,実際は,自分の快楽のためだ。こんな面白いことはない。これなら,メリルに約束の履行をずーと引き延ばしてもいいさえ思った。そうしよう。できるだけ,引き延ばそう。


 青龍は,そんなことを考えながら,和輝の通う中学校に向かった。



 ー 網走市,南中学校 ー 

 ここが和輝の通う中学校だ。でも,数ヶ月も中学校に通ってしない。すでに進級する出席日数は足りていない。それでも,退学にはできないので,彼の机はあった。


 1年2組,ここが彼のクラスだ。青龍は,和輝に教えられた椅子に座ろうとした。しかし,そこには,すでに他の男子生徒が座っていた。


 クラス替えがあって,彼の居場所などもうなかった。だが,そんなことを気にする青龍ではない。


 青龍「ここ,俺の場所だ。どけなさい」

 

 青龍は命令口調で言った。そう言われたのは,クラスでもワルで通っている勇太だ。


 勇太「なに?誰かと思えば,いじめられっ子の和輝じゃねえか。おめえ,なんで学校に来たんだ?今さら来たって,進級なんかできないぞ」


 青龍は,勇太と無駄な会話などしたくもない。勇太の胸ぐらを掴んで,その場所から引きずりだし,窓を開けて彼を放り投げた。幸い,一年生の教室は1階なので,怪我をするほどのことではなかった。


 青龍は空いた席に着席した。男女ペアで机が並んでいる。隣には,『ミス南中学校』と噂されるほどの超かわしい優美が座っていた。


 優美は,和輝が暴力的なのにかなりビックリしたものの,その暴力的なところを,男らしいと勘違いした。


 優美「和輝君,しばらく見ないうちに,大人っぽくなったね」

 

 男らしさを『大人っぽい』と表現した。


 青龍は優美を見た。かなりの美人でスタイルもいい。こんな田舎に,こんな美人がいるとはなかなか捨てたものではない。青龍は優美を恋人にすることにした。


 青龍「俺,教科書持ってくるの忘れた。見せてくれる?」


 この言葉は,和輝から事前に教えてもらったものだ。それに,和輝は,中学校の教科書など,捨てて持っていない。つまり,青龍は,何も持たずに中学校に来たことになる。


 優美は,ニコニコとして返事した。


 優実「いいわよ。これまで,自宅に籠もっていたの?何していたの?」


 優実は積極的に青龍に声をかけた。青龍に対して,何か危険な臭いを感じた。その危険さを,『スリイング』と勘違いして,もっと味わいたいという衝動に駆られた。


 「おい,こら!和輝!!」


 窓に放り出されたワルの勇太は,血相をかかえて,教室に入って来た。


 勇太「和輝,ちょっと体育館の裏側に来い。話がある。昭二,三郎,一緒に来い」


 昭二,三郎と呼ばれたのは,勇太の子分的存在だ。勇太は,これでも空手1級の腕前だ。小学校から空手を習っている。本気でケンカすれば,勇太に勝てるものはこのクラスにはいない。


 まだ担任の先生が来るまで10分ほどある。それだけあれば,十分だと勇太は考えた。


 青龍は,優実に声を掛けた。


 青龍「優実,ちょっと行ってくる。待ってなさい」


 青龍は,和輝から優実の名前を教えてもらった。そして,彼女を恋人扱いにして,呼び捨てにした。でも,この呼び捨てが,優実にとっては,とても心地良いものだった。


 優実「はい,待ってます」


 この優実の返事に,ビックリしたのは他の生徒たちだ。青龍が勇太たちと一緒に教室を去った後,彼女の友達が優実のところに来た。


 「ちょっと,優実,どうしちゃったの?和輝に惑わされたの?」

 「優実,気をしっかり持ってちょうだい! 和輝は留年決定している落ちこぼれよ!!付き合うなら,もっとましな人をつかまえてよ」

 「そうよ,そうよ。和輝は,登校拒否して,アホになってるわ。学校に手ぶらで来て,いったい何考えているのよ!!」


 彼女らの言葉が,尚いっそう優実をして,青龍への思いを強くさせた。もし,青龍が無事に戻ってきたら,下校する時は一緒に帰ると決めた。


 10分後,担任の先生が教室に来て,出欠を取った。


 担任「あれ?今日は,勇太,昭二,三郎も遅刻か?めずらしいな」

 生徒A「先生,勇太たちは,和輝と一緒に,体育館の裏側に行くって言ってました」

 担任「何??和輝が登校したのか?」

 

 この言葉に,優実が返事した。


 優実「はい,和輝君は,わたしの隣に座ろうとしました。たぶん,席替えのこと知らなかったんだと思います。そこで,勇太君とちょっとトラブルがあって,一緒に体育館の裏側に行ったようです」


 担任「いったい,何やってんだ。登校早々,トラブルになって,,,」


 その時,後ろのドアが開いて,青龍が部屋に入って来て優実の隣に座った。


 青龍「優実,戻ったよ」


 青龍は何事もなかったかのように言った。この言葉に,優実はちょっと顔を赤くした。その言葉は優実の琴線に触れた。ただ,青龍からちょっと血の臭いがしたが気にしなった。


 優実は小さい声で答えた。


 優美「お,,おかえり,,」


 担任「和輝!勇太たちはどうしたんだ?」

 青龍「トイレに行くと言って別れました。心配しなくていいです」

 担任「そうか?ならいいが。まあいい。ホームルームを終わりにする」


 担任は,ろくに調べることになく,教室を後にした。


 顔を少し赤くした優美は青龍に質問した。


 優美「勇太君たちはどうしたの?」

 青龍「え?トイレに行ったよ。でも,お腹下したみたいで,1時限目の授業はサボると思う」

 優美「そう?」


 優美は,絶対にウソだと思ったものの,青龍がまったく無傷で戻ったことに内心ホッとした。


 1時限目は英語の授業だ。青龍は言語の天才だ。すでに月本語だけでなく,英語も完璧だ。それだけでなく,フランス語,中国語もマスターしている。ちなみに,麦国は英語を話し,大国は中国語を話す。


 英語の先生は,新米の大学を卒業したての女性教師エミカだった。エミカは欠席者を確認した。勇太たち3名が欠席していたが,なんと,青龍が出席しているのに気がついた。


 エミカ「和輝君?出席しているの?ちょっとビックリね」

 青龍「先生,そんなこといいですから,授業進めてください」

 エミカ「そうね。でも,和輝君は,自宅で英語は勉強していたの?授業についてこれる?」


 この言葉に,青龍はちょっとムカついた。素直に授業していれば,茶々をいれずに済んだものを。こんなことを言われては,この新米教師をギャフンと言わせたかった。


 青龍「俺の英語レベルは,通訳レベルだ。今から英語で話す。先生も英語で答えなさい」


 青龍は,そう言って英語で話した。


 青龍【エミカ先生は,まだ,大学卒業したばかりでしょう?もしかして,いまだ恋人がいなくて,夜な夜な自慰して,寂しい思いをしているのでしょう?俺でよかったら,何時でも相手してあげますよ。だって,ぼく,経験豊富だから】


 エミカの英語レベルは,かなりのものだ。大学時代に麦国に半年ほど語学留学した経験もあり,多少のスラングもマスターしている。青龍の話した英語には,かなりスラングが用いられていた。エミカ先生は,ちょっと間を置いたものの,青龍の言っている意味をなんとか理解した。そして,顔を赤した。


 エミカは,英語で返事せずに,月本語で返事した。


 エミカ「和輝君,あなた,そんな卑猥な英語を覚えたって,意味ないわよ。中学生らしく,きちんとした英語を勉強しなさい」


 青龍は,また英語で返した。


 青龍【エミカ先生,英語で返事する能力がないようですね。中学生のバカな連中に教えるなら,エミカ先生のアホレベルの英語でちょうど引き合いますね。バカとアホ,ほんとお似合いだ。ハハハ】


 エミカは,青龍の英語の意味を即座に理解した。彼女の顔が,さらに赤くなった。


 パチーン!


 彼女は,思わず,青龍のところに来て,彼のホッペタを叩いた。青龍は,念話で和輝から,エミカ先生には手をあげてはダメと言われた。


 青龍は,椅子から立った。


 青龍【俺,こんなアホな英語の授業,受けたくありません。優美,一緒にボイコットしよう】


 優美は,小学校から英語を積極的に勉強している。青龍の最後の言葉の意味だけは理解した。でも,一緒にボイコットとは,,,


 青龍は,優美の了解を得ずに,彼女の手を引っ張って教室の後ろのドアから出ていった。


 青龍は,この状況では授業にならないとのではないかと思って,教室の前のドアに移動して,しばらく待機することにした。もしかしたら,エミコ先生が手に入るかもしれない,,,


 青龍は,念話で優美に声をかけた。


 青龍『優美,頭の中で返事して。俺,人と手を繋いでいると,頭の中で浮かべた会話を理解できるんだ』

 優美『え?それっと,ほんと?』

 青龍『ああ,ほんとうだ。何でもいいから,言葉を浮かべて見て』

 優美『じゃあ,勇太たちはどうしたの?ほんとうにトイレに行ったの?』

 青龍『そうだよ。俺がやつらを気絶させて,体育館傍のトイレに運んだ。もっとも,その時,腕から血がちょっと出たがね。下着を破って止血したけど,まだ血が少しずつ滲み出ていると思う』


 青龍は,血を吸ったという事実を隠した。まだ,秘密を明らかにするには早すぎる。


 優美『ええーー?それって,下手したら死んでしまうんじゃないの?』

 青龍『1時間くらい発見が遅れても死にやしない。でも,心配なら後で救急車を呼べばいいさ』

 優美『・・・』

 

 優美は,今,青龍に手を繋がれている。男の子に手を繋がれているって,優美にとって初めての経験だ。それに,念話も初めてだ。ほんとうに会話が成立している。これには,ほんとビックリした。


 教室の中では,エミカは激高した気持ちをなんとか抑えようとしていた。


 エミカ「和輝君のことはほっときましょう。さあ,さあ,授業始めます!」

 

 だが,授業にはならなかった。


 「さっき,和輝君は言った英語は,どんな意味ですか?」

 「そうそう,なんか『マスターベーション』とかの単語は,聞き取れたのですけど」

 「エミカ先生,和輝君の英語,翻訳してくださーい」

 「先生は,どうして和輝君を叩いたんですかー?」


 などなど,質問がどんどん出てきた。こんな質問に答える気など,エミカにはまったくない。それに,エミカの眼から涙が流れ始めた。


 エミカは,もう授業する気を失った。


 エミカ「今日は,自習です!」


 そう言って,エミカが教室のドアを開けて,教室から出てドアを閉めたその時,ドアの隣には青龍と優美がいた。


 エミカが「え?」と思った時,後頭部に強烈な痛みが走った。エミカは気絶して,青龍にもたれかかるように倒れた。


 青龍『優美,ちょっと先生を担ぐの手伝って』

 優美『いいけど,どこに連れていくの』

 青龍『用務員室がいいだろう』

 優美『わかったわ』


 青龍と優美は,エミカを用務員室に連れていった。


 そこは,教室や職員室のある建物とは別になっていて,物置や水泳用の更衣室の建物の一角にある部屋だ。非常用に寝泊まりができる部屋が2部屋もある。一部屋は用務員でもう一部屋は当直した教員用の部屋だ。もっとも,最近は,当直をなくしているので,ほとんど使っていない。


 用務員室はカギがかかっていた。用務員は午後からの出勤なのでまだ来ていなかった。錠前を支えている金具はネジ2本で木製の柱に固定されていた。今のひ弱な和輝の力でも,錠前を力いっぱいひっぱると,ネジが容易に外れた。


 ガラガラ,


 ドアを開けて,気絶したエミカを畳の部屋に運んだ。傍らには布団一式がたたんで置いてあった。それで,布団を敷いて,エミカ先生をそこに寝かせて掛け布団を被せた。


 優美「やっぱり寒いわね。ストーブを炊くわ」


 優美はストーブのスイッチを入れたとき,ふと,体育館に倒れているであろう勇太のことが気になった。


 優美「和輝君,体育館のトイレって,暖房ないよね?」

 青龍「ああ,かなり寒かった」

 優美「それ,やばいわ。気絶してると体温調節できないのよ」

 青龍「そうなのか?」


 青龍は人間の体のことなどよく理解していない。優美は用務員室にある固定電話から119番して,体育館裏のトイレに生徒が倒れていると電話した。ただし,自分の名前は言わずに電話を切った。

 消防署は,すぐに折り返し南中学校の職員室に電話して,事の真相を確認した。その結果,確かに体育館裏のトイレで3名の生徒が腕から血を流して倒れていることが判明し,救急車の出動となった。


 優美は,青龍が押し入れからもう一式の布団を取り出して敷いているのに気がついた。


 優美「和輝君,その布団,どうするの?」

 青龍「今から,優美を抱く」

 優美「・・・」


 優美は言葉が出なかった。


 青龍「俺は,今から優美とエミカ先生を抱く。でも,最初に童貞を捧げるのは優美だと決めている。優美,来なさい」

 優美「・・・」


 青龍は,すでにレイプをしたことがあるので,決して童貞ではない。でも,和輝の霊体が青龍にそう言ってほしいと訴えた。和輝の霊体は,ほんとうに優美を抱けるのか興味津々だった。和輝は青龍に,優美に対しては紳士的に振る舞ってくれとお願いした。だって,優美は片思いの女の子だった。


 優美は動かなかった。でも,逃げもしなかった。青龍は,やさしく優美の手を引っ張って布団に導いた。その行為に優美はちょといやな態度を示した。でも,青龍は,優美のそんな態度など気にしないで布団に押し倒した。そして,無理やりキスをした。


 優美は,このまま処女を失うのは,さすがに気が引けた。せめて,ひとつだけ確認したかった。


 優美「和輝君,わたしのこと好き?」


 この質問は,この状況では,まったく意味がないものだ。誰が「嫌い」だというものか!!


 青龍「俺,ほしいものはどうしても手に入れたいんだ。優美は,万難を排しても,俺がもっとも手に入れたい女性だよ」

 優美「和輝君,なんか変わったね。ほんと大人になったみたい」

 青龍「優美,俺の女になってくれ。俺の性奴隷になってくれ。俺の肉便器になってくれ」

 優美「和輝君は,いったい誰が好きなの?わたしなの?エミカ先生なの?」

 青龍「優美だよ。優美が望めば,一生,優美だけを抱く。一生だ。エミカ先生には手をださない。もう,お前は学校にだって行かなくていい。お前の家に帰る必要もない。一生,おれの傍にいいてくれ」


 こんな言葉遊びなどいくらでも言える。青龍はウソ八百を並べた。優美も,まともな判断ができるほど大人ではない。霊龍の偽りの熱い思いにほだされて,抵抗する気をなくした。


 優美「・・・」

 青龍「優美,お前は,今から俺の性奴隷だ,肉便器だ。わかったな?」

 

 優美の返事を待たずに,青龍はもう一度キスをして,優美の服を脱がしていった。優美はCカップの豊満なおっぱいをしていた。青龍は,そのおっぱいを何度も何度も揉んだ,乳首も揉んだ。さらに繰り返しキスをした。


 青龍としては,逸物を挿入して早く射精したかった。でも,和輝の霊体が,もっとおっぱいを触りたい,乳首を揉みたい,何度もキスをしたいなどと要求するので,その要望に答えた。


 長い前戯が終わって,和輝も充分に満足したので,青龍は,最後の仕上げに入った。青龍は,優美の処女膜を突き破り処女を奪った。そして,何度もピストン運動して中出しした。


 事が終わった後,青龍は,台所から果物ナイフを持ってきた。


 優美「そのナイフ,どうするの?」

 青龍「先生の腕を切る」

 優美「え?どうゆうこと?」

 青龍「信じてもらえないかもしれないけど。おれ,実は,バンパイヤなんだ」

 

 このアイデアは和輝が青龍に提案したものだ。魔法などと言っても理解困難だから,バンパイアというわかりやすい怪物を引き合いに出した。


 青龍「血を吸うだけだ。エミカ先生はバンパイアになはならない。血を吸うといっても少しだけで,健康を害すことはない」

 

 青龍は,彼女の腕の静脈部分の皮膚をカットして,そこから血を吸った。3分ほど吸ったところで止めて,静脈部分を強く抑えて止血した。血の量も500ml程度とさほど多くないレベルだ。


 青龍「優美,包帯代わりになるもの探して」


 優美は,裸のまま,かつ,股間から血が流れているにもかかわらず,救急箱を見つけて,そこから包帯を取り出した。


 青龍「この腕の部分に包帯を巻いてほしい。でも,もう血は止まったはずだけどね」

 優美「そんなに早く血が止まるの?」

 青龍「俺はバンパイアだよ。止血する技は心得ている」

 

 優美は「バンパイアだ」という言葉を信じ,止血する技のことも素直に受け入れた。今の青龍は,昨日も今日もそこそこ血を吸ったので,止血程度の回復魔法など造作もなかった。


 優美がエミカの腕に包帯を巻いている時,青龍は,優美の両側のコメカミ部分に手の平を当てた。そこから,かすかだが,魔法陣が出現した。初歩の催眠魔法陣だ。基礎レベルの魔法だ。


 気絶させるだけなら,わざわざ魔法など使わなくても,後頭部を強打すればいい。でも,和輝が優美にはいっさい怪我をさせないでくれとお願いするものだから,こんな面倒くさいことになった。


 優美は,そのまま布団に倒れた。


 青龍は一息ついた。体育館裏では,救急車が来て,応急措置をしたり,校長や教頭らが,いったいどのような状況になっているのか,各先生方に聞いたりとてんやわんやな状況だった。


 でも,ここ用務員室は,そのようなことに煩わされない空間だった。


 和輝の霊体は,青龍に感激と感謝の言葉を述べた。


 和輝『青龍,ありがとう。ほんとうに優美を抱けた。優美の処女を味わうことができた』

 青龍『フフフ,優美の場合,強引な男性が好きらしいな。こうも簡単に落ちるとは俺も思っていなかった』

 和輝『ともなく,優美を従順な性奴隷,肉便器にしてね?』

 青龍『おう,まかしとけ』

 和輝『それと,エミカ先生を犯すときは,ちゃんと合意を得てほしい。犯罪者にはなりたくない』

 青龍『それはまた面倒くさいな』

 和輝『ちょっとアイデアがある。わたしの指示で動いてくれ』

 青龍『わかった』


 そんな念話をしていると,エミカが意識を取り戻した。


 エミカ「あら?ここはどこ?和輝君?どうして裸なの?」

 青龍「ここは,用務員室です。今から,優美の体をいたずらしようと思ってました」

 エミカ「え?それって犯罪よ。少年院に送り込まれるわよ」

 青龍「相手の合意があればいいのでしょう?」

 エミカ「合意って,優美さん,意識がないでしょう?強姦罪になるわよ」

 青龍「エミカ先生は,俺に犯罪者になってほしくないのか?」

 エミカ「もちろん,そうよ。犯罪者になるのは止めてちょうだい!」

 青龍「わかった。俺,エミカ先生が一番大好きだから,先生のいうことなら,ななんでもいうこと聞く」

 エミカ「そうよ。素直な子,わたしも好きよ」


 エミカが,リップサービスでそう言ったとき,青龍は,エミカ先生に抱きついて,先生を押し倒してキスをした。


 青龍「エミカ先生!エミカ先生! 大好きだ! もっとキスさせて」

 

 エミカ先生は,血が抜かれて貧血ぎみなため,抵抗したくても抵抗する力がなかった。青龍は,これ幸いに,エミカ先生にキスをしながら,彼女のスカートをめくってパンティを脱がした。そして,右手の指を彼女の膣の中に挿入し,かつクリトリスも愛撫していった。


 エミカ先生は,なんでこんなにも体に力が入らないのか不思議だった。しまいには,上の服も脱がされブラジャーも外されて,とうとう全裸にされた。


 エミカ「ちょ,ちょっと和輝君,ダメよ!何してるの?」

 青龍「エミカ先生は,素直な子が好きなんでしょう?俺,先生の大好きな素直な子になる。だから,エッチさせて」


 青龍は,そう言って,抵抗する力のまったくないエミカ先生をなんの苦労もなく犯していった。彼女のおっぱいはDカップもあった。巨乳と言ってもいい。だから,男子生徒の憧れの的でもあった。


 エミカは処女を失った。それでも妊娠の恐れを危惧して,中出しはしないでと依頼された。でも,青龍にそんなこと聞く義理はない。霊体の和輝もエミカ先生を犯している快感に酔いしれて青龍に自制させることを忘れた。


 そして,,,エミカ先生は,青龍によって中出しされた。優美を犯すときも中出しした。それができるのも,充分に血を吸ったからだ。


 ことが終わった後,それでも,エミカ先生のDカップのおっぱいを揉みながら,青龍は彼女に声をかえた。


 青龍「エミカ先生,一生,エミカ先生と添え遂げます。だから,わたしの性奴隷になってください。肉便器になってください。エミカ先生,大好きです。愛しています。誰よりもエミカ先生が一番好きです。学校の先生なんか辞めて,ボクのところに来てください」

 

 エミカ先生は,犯されてしまったことはどうしようもない。後で,産婦人科に行って,避妊薬を飲めばいい。それよりも,和輝の対応だ。あの英語力といい,絶対に和輝君本人ではないと思った。


 エミカ「あなた,和輝君ではないでしょ。いったい誰なの? 和輝君があんなスラング混じりの英語を話すわけないわ」

 

 そう言われたものの,青龍は和輝の指示でエミカ先生のおっぱい乳首を愛撫して,ときどき,キスしながら言った。


 青龍「わたしは青龍といいます。この肉体の持ち主である和輝の了解を得て,この体を支配しています」

 エミカ「青龍?」

 青龍「この国の人間ではありませんからね。わたしのことはどうでもいいのです。エミカ先生,わたしの性奴隷になってください。学校をすぐに辞めてください。一生,わたしの傍にいてください」

 エミカ「何,バカなことを言っているのよ。どうやって,食べていくのよ」

 青龍「それはおいおい考えればいいです。それに,俺,エミコ先生を犯しました。俺の言うことを聞かないと,このことを公表します。もう学校にはエミカ先生の居場所はありません。どのみち,学校を辞めることになります。しばらく,わたしの元で,過ごしてはどうですか?試しに1週間だけでいいです。それから判断しても遅くないと思います」

 エミカ「・・・」


 ちょっと考えてからエミカ先生は言った。


 エミカ「わたし,この後すぐ警察に行って,あなたにレイプされたって言うわよ」

 青龍「それは構いません。今,この町は警察が自由に捜査できる状況ではありません。それに,わたしは,先生に無理やり童貞を奪われたというだけです。果たして,どちらの言い分が受け入れられると思いますか?」


 確かに青龍の言っているのは正しい。青龍はまだ12歳だ。とてもエミカ先生を犯せるはずはないと思われるだけだ。警察に訴えるだけ無駄だ。他に証人もいない状況ではどうしようもない。


 青龍「もう一度言います。エミカ先生は1週間以内に辞表を出してください。そして,わたしの家に来てください。決して,エミカ先生の悪いようにはしません」

 

 エミカ先生は同意せざるを得なかった。苦労して中学校の先生になったものの,1年も経たずに辞める羽目になるとは思ってもみなかった。


 エミカ「わかった。即答はできないけど,今日,仕事終わったら,あなたの家に行くことにするわ。しばらくあなたの家で過ごしましょう。それからどうするか決めるわ」

 青龍「それで結構です。わたしの家に来てもらえれば,すべてがはっきります」


 エミカ先生は,服を着て用務員室を後にした。もう,裸で寝ている優美のことなど気にするような状況ではなかった。


 ーーー

 その後,優美が意識を取り戻した。青龍は優美に今後の方針を説明した。


 青龍「優美,お前には両親や家族もいるだろう。だから,2週間ほど時間をあげよう。その間,俺と駆け落ちすることを,両親にほのめかしてくれ。1週間後に,俺がお前の両親に会って優美をもらいに行く」

 優美「和輝,それ,本気で言っているの?」

 青龍「本気だ。優美も,徐々に気持ちの整理をしてくれ。それと,お昼休みは,また,ここにひとりで来てくれ。誰にも気づかれないように」

 優美「うん」


 優美は,服を着て,股から流れた血をきれいにして,用務員室を後にした。

 

 ーーー

 救急車が体育館に来て,救急隊員が倒れていた3人の生徒の応急措置を行った。確かに,腕から血の跡はあるものの,腕からはもう血が流れていなかった。低温症の心配もあったが,気絶して30分も経っていなかったので,さほど心配する必要もなかった。


 結局,入院するまでもないという判断となり,保健室でしばらく安静にして様子を見ることになった。


 担任の教師が,どうしてこんな状況になったのか尋ねたが,彼らもまったくわからないと言うだけだった。また,和輝のことを尋ねられた。確かに,和輝と一緒に体育館の方に行ったものの,その途中で彼らはなぜか気を失ったので,和輝のことなどわかるはずもない。 結局,この事件はうやむやになってしまう。


 

 午前10時,用務員がやってきた。そこで,青龍は,勝手に錠前を壊したり,部屋を使ったり,布団を血で汚したりしたことを謝った後,肝心の要件を言った。


 青龍「用務員さん,俺にこの部屋を自由に使わせてくれたら,処女のやわかい肌をいくらでも触らせてあげよう。どう?いい条件だと思わない?」

 用務員「なに?それはほんとうか?」

 青龍「俺は,少女たちを気絶させてこの部屋に連れてきて犯していく。さらに血もすすっていく。用務員さんは,少女の体をタダで触れるようにする。さすがに俺と一緒になって犯す行為は犯罪だ。その罪は俺ひとりで背負う。用務員さんにはなんの罪もない。あっ,それと,俺が犯す行為をビデオ撮影しても構わない。後で,少女たちを脅迫するネタになるよ。どう?いい条件だと思わない?」


 用務員は,生唾を飲んだ。彼は,30歳を超えているものの,独身だ。こんな仕事している関係上,なかなかいい結婚相手がいない。それに,足が悪くびっこを引いている。都会に行って仕事を探す勇気もない。そんな彼に,青龍の提案はわたりに船だった。二つ返事でOKを出した。



 体育館裏のトイレ騒動も一段落して,通常の体制に戻った頃,青龍は少女狩りに出かけた。その場所は,まさに体育館裏の女性用トイレの近くの茂みの中だ。女生徒がひとりで歩いているときに,背後から近づいて気絶させるというものだ。


 だが,この日は,そんな都合よくひとりで歩く女生徒はいなかった。体育の授業がたまたまなかったせいもある。


 青龍は方針を変更せざるを得なかった。



 昼休みになった。


 青龍は,あれから自分の教室に顔を出していない。今後は,この用務員室が自分の居場所だ。


 用務員のお昼弁当を半分分けてもらって,それを食べた後,将棋を教えてもらい,それで遊んでいると,優美がぐるっと遠回りして,人目につかないようにして用務員室に入ってきた。しかもカバンを持っていた。早退する準備ができていた。


 青龍は,用務員の立場を説明した。少女たちの血をすすることに協力してくれることになり,この部屋を使わせてもらえると説明した。決して『少女狩り』に使うのではないと強調した。それに,優美との逢瀬にも使ってもいいことも付け加えた。ただし,用務員さんは,その行為を見る権利,ビデオで撮る権利が与えられることも伝えた。


 優美「え?カメラで撮られるの?」

 青龍「そうだよ。あとで綺麗に編集してもらって,何度でも自慰できるだろう?それに,その映像があれば,優美の両親にも説得しやすくなる。用務員さんには,決して,その映像をネットなんかでオープンにしないと約束してくれた。そんなことしたら,用務員さんを訴えればいい。そんな映像を持っているのは用務員さんしかいないからね。彼も警察には捕まりたくないはずだよ」


 処女を失った優美はすでに大胆になっていた。青龍の提案に同意した。青龍と優美の愛の行為を,用務員さんに見せることに同意した。ただし,近くで見られるとさすがに恥ずかしいので,隠れて覗き見られるならOKとした。


 一汗流した後,優美は早退して家に帰った。優美としても,ほんとうにこのまま青龍の口車に乗っていいものか,ひとりで冷静になって考えたかった。


 ーーー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る