40 ミツルのマンション管理

 虚道宗で,モモカがふたたびハマル相手に剣術の修得をしている頃,モモカの上司である獣魔族のハビル住むウィークリーマンションでは,ハビルたちがテレビやネットから,モモカに関する情報を収集していた。


 モモカの下僕で,今はハッカーの勉強をしているミツルは,腕のいい素人ハッカーを探そうとしたものの,結局,探し出すことができなかった。やむなく,自分の下手な技量で,海外のサーバーを何カ所も経由させてから,警察ネットに侵入する試みをしていた。


 素人のまぐれ当たりとは恐ろしいもので,たまたま道警ネットに侵入でき,極秘情報の入手に成功した。


 ミツルはハビルに報告した。


 ミツル「ご主人様,どうやらモモカ様は,虚道宗の敷地内に侵入して,そこで多くの門弟を死地に追いやり,そのあげくに機動隊の機関銃攻撃にあって殺されたと判断されます。ただ,奇妙なのは,モモカの遺体が警察に引き渡されなかったそうです」

 ハビル「ということは,モモカの遺体はまだそこにあるのか?」

 ミツル「そう思います。それに,わたし,どう考えても,モモカ様が死んだとは思えないのです。いくら機関銃攻撃がすごいと言っても,モモカ様ならそれを回避する方法はあるはずです」

 

 ハビルはちょっと考えた。


 ハビル「わたしもそう思う。しばらくは,警察内部の情報集取を頑張ってくれ。もし,モモカが生きているなら,いずれわれわれに連絡が来るはずだ。気長に連絡を待とう。それと,モモカに依頼した蜜香マンションの住人の管理を引き継いでほしい。定期的に各部屋を見回って,様子をみてほしい」


 その依頼は簡単そうに思えたので,ミツルは本来の仕事の合間に,蜜香マンションに訪問することになった。


 モモカは,獣魔族の一樹,二樹,そして三樹に,しばらくモモカの代わりに,定期的にここを訪問するという簡単な挨拶をした後,102号室の一美を訪問した。


 一美は,ここ最近顔色が優れなかった。というのも,あるラブホテルでモモカに客を斡旋したという罪の意識があるからだ。後から知ったことだが,一美が客を連れてきた連中は,すべてモモカによって殺されてしまったという事実だ。しかも,客が持っていた現金の一部は一美が受け取っていた。つまり一美は凶悪連続大量殺人犯の共犯者だ。


 一美は,警察が来たら,素直に正直に話すことを決めていた。 それに,モモカが殺人を犯すなんてまったく知らなかった。そうであるなら,仮に警察に捕まっても軽い罪で済むだろうと自分を慰めていた。


 ミツルから,モモカの代わりにミツルが一美たちの管理をするという話を聞いて,一美は今の気持ちを正直に彼に訴えた。

 

 一美「モモカさんには残念なことをしたと思うわ。わたし,例のラブホテルの事件で,客をモモカさんに斡旋したの。客のお金もモモカさんから受け取ったわ。わたし,自首したほうがいいと思う?」

 

 この一美の訴えに,ミツルも自分が抱えている問題を訴えた。


 ミツル「現金なら問題ないでしょう。わたしは,モモカ様から客のクレジットカードとパスワードまで受け取っています。それに,こっそりと最近まで現金を引き落としています。警察は,間違いなくモモカに共犯者がいるとみて,わたしを追っているはずです。でも,一美さんは追っていません」

 一美「どうして,そうはっきりと言えるの?」

 ミツル「警察の内部資料を盗み見したからです」

 一美「ええーー??」


 ミツルは,ハッカーの勉強をしていること,その一環として,警察が管理するサーバーに侵入することに成功して,内部資料を閲覧したことを明らかにした。


 ミツル「わたしと一美さんは,モモカ様の共犯者かもしれませんが,警察が追っているのは年齢不詳の男性であり,ATMから現金を引き落とした男です。女性の共犯者を追っている痕跡はありませんでした。安心してください」

 

 一美は,この言葉を聞いて,これまでの苦悩からかなり解放された。


 一美「ありがとう。その言葉を聞いてかなり安心したわ。ミツルさんは,もう危険なことはしないでちょうだい。決して警察につかまらないようにね?」

 ミツル「はい,十分に気をつけています。それに,奪ったカード類はすべて焼却処分しました。後は,警察のサーバーに侵入したという痕跡が残っていますが,でも,共産圏のある国の匿名サーバーを踏み台にして侵入しているので,わたしが特定される可能性は低いでしょう。それに,もともとわたしがが契約している携帯ネットも偽名ですから」

 

 この言葉を聞いて,一美はちょっとにやけた。

 

 一美「もし,その事実をわたしが警察にチクるなんて,考えないの?」

 ミツル「それは大丈夫でしょう。わたしが捕まれば,一美さんのことを正直に話すだけです」

 一美「・・・」


 一美は話題を変えた。

 

 一美「モモカさんは死んだけど,モモカさんとの約束は生きてるはずよ。その依頼は,ミツルさんが引き継ぐことでいいのね?」

 

 ミツルは少し考えてから返事した。

 

 ミツル「モモカ様と,どんな約束がなされたのかは知りませんが,でも,その前に,ほんとうにモモカ様が死んだのかどうかを確認する必要があると思っています」

 

 この言葉に一美は怪訝な顔をした。


 一美「テレビで銃撃されて死んだって,さんざん報道されていたわよ。それを疑うの?」

 ミツル「はい,銃撃といういうよりも,機関銃で一斉射撃されたようです。あとで報道ですっぱ抜かれたように,10名もの起動隊員がモモカ様によって殺されました。さらに特筆すべきは,モモカ様の遺体が警察の手に入っていないという事実です。なにか絶対に裏があります」

 

 話がここまでになると,一美はどう返事していいのか分からなかった。ミツルは話を続けた。

 

 ミツル「モモカがもし,生きていたとすれば,あと1,2週間程度ももしないうちに,わたしかわたしの上司に連絡があるはずです。その連絡の有無を待ってから,その約束の話をさせてください」

 

 そう言われては一美も同意するしかなった。ともかくも,一美にとっては,かなり憂いが晴れたので,精神的に落ち着くことができた。


 そうなると,この部屋でひとりじっとしているのはかなり苦痛になっている。それに,ミツルは一美と同年代だし,かつ,見栄えも悪くない。それに,頭も切れるようだ。話相手として悪くないと思った。


 一美は,ミツルをできるだけ引き留める口実を探した。


 一美「ミツルさん,まだ時間はあるでしょう? ちょっと,調べてほしいことがあるの」

 ミツル「簡単なことならいいですよ。でも,これからほかの部屋にも挨拶に行かないといけないから,そんなに時間はないですけどね」

 一美「ミツルさんにとっては,大したことではいと思うの。ある麻薬組織が管理しているサーバーに侵入して,やつらの犯罪の証拠を見つけてほしいの」


 一美は,そう言って,山風組の北海道支部のことを詳しく紹介した。その話が長くなりそうなので,ミツルは,一美の話を途中で遮った。


 ミツル「話を聞くに,かなり大事な内容です。ちょっとやそっとの時間では対応できない内容です。それに,一美さんに対して,そこまでしてあげる義理はありません。モモカ様の依頼ならいくらでもしますけど,,,」

 一美「どうして,モモカさんの依頼なら,なんでもしてあげるの?」


 ミツルは,ちょっと曖昧に返事した。


 ミツル「まあ,その,それなりに見返りがあるからです」

 一美「見返り?それって何?」

 ミツル「・・・」


 ミツルはもじもじしながら,正直に言うことにした。


 ミツル「何せ,モモカ様とは狭い家で一緒に住んでいますから,その,,,モモカ様の巨乳の裸体を鑑賞する権利が与えられますし。それに母乳も出るので,その張りを取り除く仕事もあるし,精子を提供する仕事も,,,」


 ミツルはそれ以上言葉を続けなかった。


 一美「・・・」


 一美は,自分の貧弱な胸を見た。彼女はAカップだ。母親はDカップもあるので,これからもっとボインになるのかもしれないが,どうも体型が父親の家系で痩せ型なので,ほとんど期待できそうもなかった。


 一美「つまり,わたしの裸を見せれば,ミツルさんは人肌脱いでくれるのですね?」

 

 この言葉に,ミツルはその言葉通りの内容で理解した。


 ミツル「すいません,正直言って,わたし巨乳好きなんです。たぶん,一美さんの裸を見ても,あまり興奮しないと思います」

 一美「・・・」


 そこまで言われてはどうしようもない。でも,ここまで話をしたからには,どうすればミツルが動いてくれるのか半分ムキになった。


 それに,もし,ほんとうに山風組の北海道支部の連中の犯罪行為の証拠を掴むことができれば,一美がやつらに娼婦として売り飛ばされるようなこともなくなり,こうやって身を隠す必要もなくなる。

 

 一美「では,どうすれば人肌脱いでくれるの?わたしの処女をあなたにあげればいいの?」


 一美は,思い切って最後の一線である処女の言葉を口にした。これには,ミツルもかなり動揺した。ミツルはモモカに童貞を捧げている。


 それが,真実に童貞を失ったということではないにしても,ミツルにとっては童貞喪失だ。


 もちろん,ミツルもあわよくば他の女性とそのような関係になりたかった。でも,始めて会った女性と,しかも,自分の好みでない体の女性と,性交するのはちょっと気が引けた。潜在的に,その行為が真の意味で童貞喪失だと理解しているのかもしれなかった。


 それよりも何よりも,一美がまだ一樹らによって,犯されていないという事実に少々驚いた。彼女らは,ここで性奴隷になる運命になるはずだ。でも,まだ処女だとは,,,


 いったい,一樹たちは何をしているのか???


 もし,ここで,一樹たちに代わってミツルが一美の処女を奪ってしまうことはできない。もし,するにしても,彼らの了解を受ける必要がある。


 そんなことを考えていると時,「ブルルル---!」とミツルの携帯が鳴った。


 表示されている電話番号は,ミツルの知らない番号だ。でも,もしかしたらモモカが誰かの電話を借りて電話したのかもしれないと思い,彼は急いでその電話に出た。


 ミツル「もしもし? 誰ですか??」

 

 そのミツルの言葉に,甘ーい,切ない女性の声が聞こえていた。それはナビレだった。


 ナビレ「あなた,ミツルさんね?モモカの下僕の?」

 

 その言葉にミツルは驚喜した。


 ミツル「え?モモカ様を知っているのですか?モモカ様は生きているのですか?!!」

 ナビレ「ふふふ。それを知りたかったら,今すぐに,わたしの指定する場所に来てちょうだい。今から2時間後に,時計台の前で待ち合わせよ。そこに着いたら1分おきに手を振り回してちょうだい」

 ミツル「わかりましたーー!!」

 ナビレ「じゃあ,よろしく」


 電話が切れた。


 ミツルは,その言葉を信じた。携帯の番号を知っていること,モモカの下僕であるという事実を知るものは,モモカやその仲間以外に知る由もないからだ。


 ミツルは,申し訳なさそうに一美に言った。


 ミツル「モモカ様に関する重要な情報が手に入りそうです。一美さん,申し訳ないけど,この続きは後でお願います」


 そう言って,ミツルはそそくさとこの部屋から出ていった。


 一美は,その部屋でまた一人っきりになってしまった。ミツルがそそくさと去ったのは,一美の体に魅力がないからだと悟った。


 一美は,この痩せた体を,もっと魅力ある体に変えるべきだと思った。ともかくも,もっと贅肉をつけるべきだ。贅肉さえつけば,その脂肪分をおっぱいに無理やり移動させればいいだけだ。そのようなマンサージ方法はネットでいくらでもある。一美は,このミツルとの面談を契機に,巨乳になる決意をした。


 ーーー


 ミツルは,一美の部屋から出たものの,電話の声の主と会う約束の時間までかなりあった。そこで,二美にちょっと会ってからにした。


 ミツルは202号室の二美と会った。ミツルが自分の自己紹介をした後,モモカと二美の間でどうのようなやりとりがあったかを二美から聞き出した。


 二美からは,正直にモモカに依頼した内容を次のように伝えた。


 二美「詳しく説明するのは控えるけど,わたし,父から性被害を受けてきたの。それで,それを止めさせることをモモカさんに依頼したのよ」


 二美は,悲しそうな顔をしてから言葉を続けた。


 二美「わたしの父は,源武朗よ。札幌市郊外の八剣山から北北西に10kmほど離れたところにある虚道宗の宗主なの。モモカさんは宗主を殺しに行くといって出ていったわ」


 この言葉を聞いて,ミツルはびっくりした。モモカが機動隊の連中に殺された場所だ。


 ミツル「じゃあ,じゃあ,モモカ様はあなたの依頼を受けて,虚道宗に出向いて,そこで多くの門弟を殺し,そして警察に殺されたということですか??」

 

 このミツルの言葉に,二美はコくっと頷いた。


 ミツルは,しばし言葉を失った。マスコミの情報からでも,警察のサーバーをハッキングしても,虚道宗の宗主が殺されたという情報はまだない。


 ミツルは,二美を恨むようにして睨んだ。でも,二美を恨んでもしょうがない。二美も父から性被害を受けてきた被害者なのだ。


 ミツルは,モモカが札幌に来てからの行動を理解した。それは,すべて,一美や二美からの依頼を遂行するための行為だった。しかも,いずれも,まだその依頼は完全に遂行されていない。


 ミツルは,鳥肌が立ってきた。もし,モモカが生きているとしたら,一美の暴力団を壊滅させるという依頼,そして,二美の虚道宗の宗主を殺すという依頼が遂行されてしまう。それはそれで,世間を騒がせる大きなニュースになってしまう。せっかく生き延びることができたモモカが再び警察に襲撃させるという憂き目に遭ってしまう。


 ミツルは,正直に二美にミツルの役割を言うことにした。


 ミツル「なぜ,われわれが,つまり,わたしやモモカ様が,あなたの依頼を引き受けたか,知っていますか? それは,あなたからの依頼を引き受けることで,あなたが安心してここでの生活を送るためです。つまり,ここでの生活とは,,,性奴隷としての生活です!」


 二美は,最初にここに住み始めてから,なんとなくそうなるだろうと思った。誰も,無料でこんな部屋に住まわせて,かつ,二美の依頼を無料で引き受けるはずもない。世の中,そんなに甘くない。


 ミツルは二美が返事をしないので,言葉を続けた。しかも,かなりキツい調子で言った。


 ミツル「もう一度言います。あなたはここで性奴隷になる生活をすることになります。でも,安心してその生活を続けれるように,あなたの依頼をモモカ様が引き受けたのです」


 ミツルは一呼吸置いて,さらに言葉を続けた。


 ミツル「今から,あなたは性奴隷としての生活を始めなさい。いやなら,ここから出ていっても構いません。出ていっても,二樹さんやわたしのボスへは,わたしから報告しておきます」


 そんなこと言われても,今の二美に他にいくところもない。


 もともと自殺しようと思って,自殺の名所に来たものの,やっぱり自殺する勇気もなく,その場でうろうろしている時に,二樹に出会った。その後,この部屋をあてがわれたけど,二樹からなんの要求もなく今日まで来た。


 二美は,自分の体を改めてみた。Bカップのかわいいおっぱいがどれだけ男どもの性欲を引き起こすのかよくわからなかった。それに,未だに処女だ。なぜ二樹がいまだに二美に手をださないのか不思議だった。


 この部屋から追い出されると,住むことがなくなる。この体を売って一晩のホテルを確保すること以外に生きるすべはない。そんな生活は性奴隷となんら変わりはない。性奴隷という言葉を娼婦と置き換えるだけの話だ。それなら性奴隷としてこの部屋にいる方がましだ。

 

 

 二美はミツルに返事した。


 二美「今,わたしの処女をあなたにあげればいいの?」

 

 この言葉にミツルは,首を横に振った。


 ミツル「あなたが処女を与える相手は二樹さんです。二樹さんに言ってください。わたしは,そのおこぼれでいいです」

 二美「おこぼれ?」


 ミツルは,恨みの顔から,少しエッチな顔になった。というのも,「出て行け」という命令に,出ていこうといないからだ。それは,性奴隷に甘んじるという意味だ。さすがに二美の処女を奪うのはまずいが,でも,二美の手と口でミツルの性処理くらいなら可能なはずだ。


 ミツル「あなたがこの部屋から出ていかない以上,今からあなたは性奴隷です。処女は二樹さんに差し上げてください。でも,わたしには,あなたの口でわたしのあそこを愛撫してください。拒否は許されません。あなたは性奴隷なのですから」


 ミツルは強気に出た。そんな強気になったのも,二美がモモカを死地に追いやったという『恨み』があるかだ。

 

 二美は,しばらく沈黙した後,コくっと頷いた。二美は覚悟を決めた。


 二美「では,どうすればいいか指示してください」


 ミツルは,まさか,こんなにうまく二美を性奴隷にできるとは思ってもみなかった。これだったら,一美にもそうずべきだったと後悔した。


 それからは,ミツルは二美を性奴隷として,次から次へと命令していった。


 「まず裸になれ」

 「そのおっぱいを握らせろ」

 「乳首を吸わせろ」

 「股を開け」

 「指を膣に入れさせろ」

 「逸物をしごけ」

 「これを口にくわえろ」

 「もっとしっかりと前後に動かせ」

 「もっとキツく舐めろ」

 「肛門にゼリーを塗れ」

 

 などなど,二美の口の中でなんども前後運動した。でも,射精することができず,やむなく肛門にゼリーを塗らせて,その穴に無理やり突っ込むことにした。事前に,逸物にローションやクリーム,さらにゼリーを亀頭に十分に塗ってバイ菌が尿道に入らないように注意した。


 二美の肛門が悲鳴をあげたものの,性奴隷としての二美に,なんら拒否する権利はない。いやなら出ていけばいいだけの話だ。


 ミツルは二美の肛門の処女を奪った。二美は,すでに覚悟を決めていたので,肛門からの痛みを甘んじて受け入れた。


 二美「これでいいですか?性奴隷として合格ですか?」

 

 今の二美は,ミツルから「出ていけ」という言葉が恐怖でしかなかった。もう,この部屋から出ていきたくない。たとえ性奴隷になっても,いや,それ以上のむごい仕打ちを受けることになってもだ。


 ミツル「わたしの命令に背かなければ合格だ。だが,俺は巨乳が好きだ。今から巨乳になりなさい」

 二美「・・・」


 そう言われても,このBカップをどうやったら巨乳にできるの?


 ミツルは,時計を見て,そろそろ約束の時間が近づいたことを知った。


 ミツルは,また後日と言い残して,二美の部屋を後にした。

 

 ミツルを見送った二美は,これが本来のここでの生活だったのねと,自分を慰めた。肛門部分がひりひりして,痛みを感じたものの,あまり性的な快楽はほとんど感じなかった。そのためか,膣から愛液はほとんど出なかった。


 二美はどうやったら管理人のミツルに満足を与えられるかを考えた。それは,巨乳になる方法を考えることだ。二美はネットで巨乳になる方法を探し始めた。管理人から捨てられないように,,,



 ーーー

 ミツルは,待ち合わせの時計台で,ナビレに会った。ミツルはいっぺんにナビレの虜になった。それは,ナビレが絶世の美女でも,Dカップのふくよかな美乳だからでもない。ナビレの体から放出される強烈な女性フェロモンのせいだ。ナビレの女性フェロモンは,特に強烈だ。あらゆる男を虜にし,その匂いを吸い過ぎると,昇天して意識までも失ってしまう。


 ミツルは,射精したすぐ後なのに,ふたたび下半身を勃起させつつ,ナビレの言いなりになった。そして,こそこそとナビレに後について,車に乗せられて,この地を後にした。


 その後,ミツルがどうなったのか,,,誰も気にするものはいなかった。ミツルをナビレに売ったモモカはもちろんのこと,ミツルに命令した獣魔族のハビルもミツルがどこに消えたのか,まったく関心がなった。


 ただ,ミツルが帰ってこないので,一美たちのマンション管理には,ハビルの愛人たちである東子たちに引き継ぐことになった。東子たちは,なんら特別な能力はないので,一美たちと世間話をするだけの関係になった。


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