第8話 B学園への転校と復讐履行


 ー B学園校長室 ー


 この日は,B学園の編入試験のある日だ。この日は休日だったため,門番の用務員以外は,校長室で待っている校長と教頭だけだった。


 水香は,B学園の校長室に通された。校長室には,校長と教頭がいた。校長と教頭は,水香を見ると,ニヤッと微笑んだ。


 水香は,ソファに座らされて,自己紹介をさせられた。だが,その自己紹介には,校長や教頭は満足しなかった。


 校長「水香君,その自己紹介では,ダメだね。これを見てごらん」


 校長は,携帯を取りだして,ネットで公開されている動画を流した。その動画は,水香が以前のA学園の男子寮で,寮生に輪姦されている動画だった。


 校長「正直に言いなさい。それに,われわれの言うことを素直に聞いてくれれば,いくらでもいい目を見せてあげるよ」


 水香はその意味を十分すぎるほど理解した。あの時,水香は,確かに快楽を覚え,かつ絶頂の感覚も知ることができた。

 

 でも,,,でも,,,犯されるのは,やっぱり,抵抗があった。好きでもない男に犯されるのは,やっぱり嫌だった。でも,,,メリルとの約束を果たしたいし,慈悲の心もあるので,甘んじて犯されることを受け入れた


 水香「はい。実は,その映像にあるように,輪姦されてしまい,もう,あの学園にいれなくなりました。それで,担任の先生にお願いして,ここを推薦してもらったのです」

 校長「そうそう。そのように,素直に言ってくれればいい」


 校長は,立ち上がって,水香の隣に座り直した。そして,服の上からEカップのおっぱいをさわった。


 校長「12歳なのに,大きなおっぱいだね。水香君,われわれに何をしたらいいか,わかるね?」

 

 この問いに,水香は,頭を軽く下げた。そして,水香は,制服を脱ぎ,ブラジャーを外し,そしてパンティを脱いでいった。全裸になった水香は,ソファに横になった。


 そのようにされては,校長も教頭も水香を犯さない訳にはいかない。校長は,下半身を丸出して,水香の膣の中にグイッと挿入した。


 校長「うっ!超超気持ちいい!!で,出るーー」


 校長は,挿入後,10秒もかからずに射精してしまった。教頭もそのあとで水香を犯したが,同様に10秒前後で射精してしまった。


 さすがにこれでは,ぜんぜん満足せず,校長と教頭は,水香のEカップのおっぱいを舐める囓る揉む,手や足の指でつねる,すでに萎えた逸物を舐めさせるなどの行為をさせた。


 このような面接時間は,3時間にも及んだ。だが,校長と教頭は,もう2度と勃起することはなかった。


 その後,用務員が呼ばれた。用務員は,なけなしの貯金100万円を降ろして,校長に支払った。


 用務員「校長,この金で,午後8時以降は,わたしの自由にしていいんですね?」

 校長「ああ,構わん。ただし,1ヶ月間だけだ」

 用務員「わかりやした。早速,一発5000円で,客を集めてみせます。おまけに動画撮影Okなのでしょう?すぐに客が集まりますぜ」


 まだ,事態をよく飲み込めていない水香に向かって,校長は本音で言葉を繋げた。


 校長「水香君,君の教室は,この校長室の隣にある当直室だ。朝7時から午後8までそこにいなさい。ベッドや簡易トイレもあるし,簡単な料理も作れる設備もある。あと,休日はない。つまり,毎日,同じように過ごしなさい。

 水香君は,当直室に来たら,すぐに裸になって,ベッドで横になりなさい。いろんな人が水香君を犯しに来る。水香君は,ただ,快楽に身を任せていればいい。夜の8時以降は,用務員の指示に従いなさい。泊まるところは,用務員室の隣にある控え室だ。そこで寝なさい。用務員も客を連れてくるから,快楽を引き続き味わえる。人生,楽しみなさい」


 水香は,とどのつまり,この学園で娼婦を休みなくさせられることになる。メリルは,水香に念話で伝えた。


 水香『メリル様,わたし,転校しました。ここで,朝から夜まで,娼婦になってしまいました。これでよかったのでしょうか?』


 この水香の念話に,メリルは,少し嬉しそうな声で返事した』


 メリル『それは,いいことです。すぐに,,,1000人,,,達成できます』

 水香『・・・』


 水香は,この言葉に対して返事のしようがなかった。


 水香は,用務員に連れられて,控え室に来た。そこで,用務員に犯された。というようりも,膣内に精子を放出された。やはり膣に挿入して10秒たらずで射精された。


 用務員は,なんですぐに射精してしまうのか,疑問に思った。別に,超気持ちよくて射精したようでもない。何かによって搾り取られた感じだ。でも,また,勃起すれば,また犯せると思った。しかし,,,残念ながら,もう2度と勃起することはなかった。


 男性器が,指輪に接してしまうと,そこから精気を奪ってしまう。10秒も接触すると,男性器の精力すべてを奪ってしまう。そのため,もう2度と勃起する機能は失われる。


 10秒以上接して,1分間接触すると,体力のすべてを奪ってしまい,気絶させるほどになる。1分過ぎると,今度は,寿命エネルギーを奪っていく。1分間ごとに1年分の寿命エネルギーを奪う。恐るべき指輪の能力だ。いや,正確には,指輪に封印されたメリルの肉体という方が正しい。


 水香のEカップの巨乳との体と,水香の持つそのもち肌は,何度でも何度でも犯し続けたいという要求が途切れることはない。その気持とは裏腹に,男性自身は2度と反応することはなかった。


 その気持のはけ口を,水香のEカップのおっぱいやお尻,膣,肛門,クリトリスなどへの虐待行為へと導き,水香の体は,いつも身体中青あざだらけの状態だった。


 翌日,約束通り,朝7時に校長室の隣の当直室に出向いた。ベッドが中央に置かれていて,端に簡易トイレが設置されていた。冷蔵庫も配備されて,電子レンジもある。ホテルのような部屋だった。


 この部屋で水香を犯すには,30分1万円が必要だ。2万円で1時間だ。校長や教頭は,暇さえあれば,水香を犯すつもりだったが,まったく勃起しないことに気づいた。やむなく金儲けに走った。まず,職員から金を徴収していき,生徒の父親にも,メール連絡を送った。


 客たちは,悲しいことに,射精するまで10秒前後という満足しない行為に,自分の逸物に対して腹が立った。でも,どうしようもなかった。その腹いせに,水香のEカップのおっぱいを,むちゃくちゃひっぱたくなどして,虐待する客も多くいた。


 だが,水香は,それに耐えた。水香を犯す相手は,かならず生で犯す。そうしないと水香が納得しないからだ。


 客にとっては,その行為は,なにか変だと感じつつも,水香のもちもちしたみずみずしい肌とEカップの巨乳に負けて,結局は,生で犯すことに同意した。


 水香を抱いた男どもは,1ヶ月以内に人生が終わる日を迎えることになる。


 ーーー

 B学園に来て,1週間もたたずに,100人以上の客に中出しされた。


 この時をきっかけに,メリルは,水香を最初に犯した連中への復讐をもちかけた。


 メリル『100人達成した,,,まだ10分の1,,,でも,水香の復讐,,,手伝う』


 その言葉に,水香は嬉しくなった。毎日,レイプに耐えてきたのも,いや,今では,レイプされることが,少しは快感になっててきた。でも,その快感は,10秒間の性行為からではない。その後,客からの虐待行為によって快楽を感じた。水香は,少しずつ変態になりつつあった。


 でも,そんなことは,今は言う時ではない。


 メリル『B男の家,知っている。歩いていくこと,できる』

 水香『え?どうして,そんなことがわかるの?』

 メリル『水香,,,いじめた先輩の霊魂,,,指輪の中,,,彼女が知っている』


 水香はメリルの言っている内容をすぐに理解することはできなかった。


 水香『霊魂? 彼女が知っているって,もう死んだんでしょう?』

 指輪『霊魂,死なない。 今,指輪の中,,,拷問中,,,』

 

 水香は,メリルに対して感じた疑問を投げかけた。


 水香『メリル様,あなたは,悪魔ですか?』

 指輪『悪魔? よくわからない。でも,メリルは,水香の味方』

 水香『わわかりました』


 これ以上,話を聞くと,なんか,とんでもない答えが返ってくると思ったので,それ以上,聞くのは止めることにした。

 

 水香は,メリルの指示に従って,B男の家に行くことにした。歩いて30分ほどの距離だった。


 水香は,B男の玄関のチャイムのボタンを押した。


 ピンポーン,ピンポーン 


 B男の家のドアが開いた。B男の母親が出た。


 水香「わたし,水香といいます。B男さんに,ちょっと,大事な用事があって,来ました。すいませんが,ちょっと呼んで来てくれますか?」

 母親「あら?かわいいお嬢ちゃんね。ちょっと待ってて。すぐに呼んでくるから」


 母親は,玄関先から,2階の部屋にいるであろうB男に叫んだ。


 母親「B男!水香って人があなたに会いたいんだって。すぐに来てくれる?」


 その声に,反応したのか,ドタドタドタ,ガラガラ,,,ドーーン! という音が鳴った。


 何がどうなったのか,よくわからなかった。


 母親は,何かおかしいと思って,2階に上って,B男の部屋に入った。B男は,その部屋にはいなかった。


 母親は,部屋を見渡したところ,窓が開いていた。そこで,窓から覗いてみると,B男が,中庭で倒れていた。


 母親「B男ーー!!」


 母親は,慌てて,1階にもどってから中庭に出て,B男のもとに駆け寄った。B男は,気絶しているようだった。


 母親は非常事態だと思い,すぐに携帯を取り出して,119番した。


 B男の家には,母親しかいなかった。まだ,料理の途中だし,次女がもうすぐ塾から帰ってくる時間だった。


 救急車が来たのはいいが,B男の付き添いをどうするか迷っていた。母親は家を空けるわけにはいかない。次女の帰りを待つ必要があるからだ。


 水香は自分がB男の付き添いすることを提案した。


 水香「あの,,,こんなことになってしまって,,,わたしでよければ,B男さんに付き添いましょうか? 病院が見つかれば,すぐに連絡します」

 母親「そ,そうね。悪いけど,ぜひ,そうしてくれる?」


 母親は,自分の電話番号を水香に教えた。


 救急車は移動中に,病院側といろいろとやりとりをして,入院先が決まった。


 救急車が病院に行く途中,水香はメリルの指示で,左手の指輪をB男の額に5分間ほど接触させた。その行為で,いったいどうなるのか水香にはわからなかったが,ともかくB男がいずれ死亡するだろうことは予測できた。


 救急車が病院に着いてB男が病院内に運ばれた。水香は,入院先の情報を母親に伝えてから,タクシーを拾ってB学園に戻った。


 

  数日後,,,


 B男が入院したという情報が源太の耳にも入った。


 その情報とは以下の内容だ。


 数日前,水香が直接,B男の家を訪問した。B男は,水香が復讐しに来たと思って,慌てて2階から逃げるように飛び降りた。しかし,着地に失敗し,頭の打ち所が悪く気絶してしまった。すぐに救急車で病院に運ばれたが,未だに意識が戻らない状況だ。



 源太は,ふたたび仲間を集めた。集まったは,D男,E男とF男の3人だけになった。セイジは,盗難して捕まってしまい,常習犯のためすぐに牢獄に収監された。


 源太は,この仲間3人に,200万円の収集状況を聞いた。しかし,誰も集めることができなった。すでに借金していて,さらに借金を重ねることができなった。また,一流の暗殺者の情報についても,ネットで調べて,メールでコンタクトをとってが,返事が来なかったり,依頼内容も聞かず,お金を先に送れだの,詐欺のようなものばかりのようだった。


 源太は,溜息をついた。残る方法は,,,


 源太「どうだ?思い切って,われわれが直接手を下すことにしないか?」

 D男「いったい,どうやって?」

 源太「人に依頼できないなら,こちらから攻撃を仕掛ける。例えば,手製の拳銃で水香を殺すという案だ」


 「おおおーーー!!」


 この提案に,3人の仲間は感嘆の声をあげた。


 源太「仮に,殺害が失敗したところで,警察に捕まって5年くらいくさい飯を食べるくらいだ」

 

 この提案に,仲間3人は両手を挙げて賛成した。その後,殺害方法を相談しあった。


 水香は,なにかしらの特殊能力を身に着けている,というのが彼らの共通の認識だ。そのため,水香に近寄るのは危険だ。そこで,手製の拳銃,できれば,有効射程距離の長い銃を作成することにした。作り方などはネットでいくらでも公開されているし,作成費用も1万円もあれば,そこそこのものが作れる。


 源太は,仲間に必要な材料をかき集めさせ,彼らにできそうな作業を手分けした。精巧に作る必要はない。使い捨ての銃でいい。


 源太は,3日後には試作1号機を作った。簡単に作れた。試し打ちを繰りかえして,1週間後には,改良版2号機を作った。その後,さらに1週間かけて,かなりの精度で,被写体に当てることができるようになった。だが,有効射程距離は,せいぜい10メートルだった。


 手製の銃を作るのも,狙撃するのも源太の役目だ。それは,ボスとしての役目だと源太は理解している。


 仲間の3人は,水香がB学園に転校になったことを突き止め,彼女の所在や動向を調べた。そして,とんでもないことがわかった。


 D男「源太さん,B学園に転校した水香ですが,とんでもないことが判明しました。水香は,校長室で,娼婦をしています。30分1万円です。午後8以降は,用務員が水香を監理して,客をとっています。一発5000円です。水香を犯した用務員の友人にも話を聞きましたが,水香を犯した後,水香のことが頭から抜けなくなり,仕事が手に付かなくなって,仕事を休んでいました。しかも,インポになっていました。なにか,死相が現れている感じでした」

 源太「そうか,,,それで,水香がひとりになるチャンスはあるのか?」

 E男「一番可能性があるのは,朝,7時に用務員の隣の部屋から当直室に行くため,校内を15分ほど歩きます。運動場を迂回するように歩くので,それだけ時間がかかります。そのタイミングなら,狙撃可能だと思います。その時間帯は,ほとんど人がいません。夕方の8時に,逆に当直室から用務員の隣の部屋に移動しますが,ちょくちょく人通りがあります。やはり,朝の時間帯がいいでしょう」

 源太「そうか,,,自作した銃は,射程距離が10メートルしかない。狙撃できるような場所はあるか?」

 E男「運動場を囲む高さ5メートルほどのネットの柵がありますが,高さ1メートルまでは,コンクリートブロックです。そのブロックの後ろに隠れていれば,見つかることはありません。銃口は,どこか,ブロックに穴を作って,そこから狙撃すれば,水香との距離は,7,8メートルくらいなので,いけるはずです」

 源太「よし!!早速,明日の朝,決行する」


 源太の仲間3人は,明日の決行に向けて,さらに詳細に打ち合わせした。



 そんな頃,水香は午後8時に当直室から用務員室の隣の控え室に向かっていた。メリルは水香に念話で語りかけた。メリルの月本語は,かなり流暢になっていた。


 メリル『B男の家に訪問してから,3週間が経過する。そろそろ1000人の精子を集めることができるわ。 水香,ご苦労さま』

 

 というのも,水香は,このところ,一日ひどい場合には50人もの客を相手にすることもあった。うわさがうわさを呼び,また一発の値段の安いことから,客の年齢層も学生が多かった。B学園の男子学生の3割ほどは,水香を抱いた。


 メリルにご苦労さまと言われて, 水香はなんと返事していいかわからなかった。今では,犯されることよりも,肉体を叩かれるとか,虐待を受けることに喜びを感じるようになった。痛覚神経が快感神経に変わってしまったようだ。



 メリル『そろそろ次の復讐をするわよ。誰がいい?』

 

 水香は,復讐する順番などどうでもよかった。


 水香『誰でもいいわ。好きにしてちょうだい』

 指輪『じゃあ,セイジにするわね。ここから近いし,セイジの家への道順もわかるわ。このまま,セイジのところに行くわよ』

 水香『用務員さんに声をかけなくてもいいの?』

 指輪『ほっときなさい。水香の了解も取らないで,勝手に水香を娼婦にして儲けているんだから』

 水香『それもそうね』


 水香は,全身精子まみれの臭いをそのままにして,B学園の敷地を出て,セイジの家に向かった。1時間ほどでセイジの家に着いた。


 ピンポーン,ピンポーン。


 水香は,チャイムを押した。しばらくして,ドアが開いた。ドアを開けたのは,むさ苦しいサングラスをした男だった。


 男「何の用だ?」

 水香「あの,,,わたし,セイジさんに用があってきました。セイジさんはいますか?」

 男「あいつは,もう刑務所暮らしだ。ここにはいない」

 水香「刑務所?どこの刑務所ですか?」

 男「なんでお前に教える義理がある?」


 水香は,お腹をさすりながら言った。


 水香「わたし,セイジさんの子を妊娠しているんです。それを報告しにきました。どこの刑務所か,教えてください。この子を生むか下ろすか,相談したいんです」

 

 男は,水香から精子の臭いを感じた。


 男「お前の体から精子の臭いがプンプンするぞ。娼婦でもしているのか?」


 その質問に,水香は素直に答えた。


 水香「はい。年齢をごまかして娼婦をしています。ネットでわたしのレイプシーンが公開されています。でも,それしか生きる道はありませんので,,,」


 この話は,奥のソファーに座っている2名の男たちにも聞こえた。彼らもサングラスをしていた。兄貴格風の男が声をかけた。


 兄貴「その女をここに連れて来い」


 玄関で対応している男は,「へい!」と返事して,水香をひっぱるようにしてソファーのとこに連れてこられた。


 兄貴「お前,一発いくらだ?」

 水香「短時間で終わるので,5000円です」


 この値段に,ボスだけでなく,ほかの2人の男たちも笑った。


 兄貴「そうか,そうか。やっぱり子供だな。うんうん。いいぞ,いいぞ。では,俺たち3人だから,1万5千円だな。チップも入れて2万円にしてあげよう」


 兄貴は,鞄から分厚い財布を取り出して,万札2枚を取り出した。それを水香のおっぱいでできた谷間の中に押し込んだ。


 水香「あの,,,セイジさんの刑務所,どこだか教えてもらえまんか?」


 彼らは,その情報を持っていた。この場所を突き止めれたのも,セイジが服役したおかげだ。彼らは警察からの裏取り引きによって,セイジのいる刑務所や,セイジの母親の場所を突き止めた。


 兄貴「タダでは無理だな」


 水香は,おっぱいの谷間に押し込められた2万円を,その兄貴に渡した。


 水香「このお金で教えてください」


 兄貴は,ニヤっと笑った。こんなはした金で情報は売れないが,でも,教えたところで,なんの不利益にもならない。兄貴は,セイジのいる刑務所の場所を教えうことにした。


 兄貴「これがセイジのいる刑務所だ。面会可能時間なども書いてある。お腹の子のことでも,相談するんだな」

 水香「はい,ありがとうございます」


 水香は,それを受け取って,スカートの内ポケットに入れた。


 兄貴は,水香から発散される精子の臭いに耐えきれず,先に風呂に入るように命じた。


 兄貴「わたしが,お前の体を洗ってあげよう。感謝することだな」

 水香「はい,ありがとうございます」


 兄貴は,携帯で録画しながら,水香の体を片手で器用に洗った。膣の中には,指を何本も入れて入念にシャワーをかけて洗った。おっぱいや乳首も,入念に何度も素手で揉むようにして何度も何度も洗った。兄の逸物は,すでにビンビンに勃起した。


 兄貴「お前のおっぱいは巨乳で形もいいが,青あざだらけだな。内出血がひどいぞ。虐待でも受けていたのか?」

 水香「はい。お客さんが,勃起しない時,腹いせに虐待されることがあります。お客さんが,『勃起しないのはこの巨乳のせいだ!』と怒鳴られて,おっぱいを叩かれたり,かじられたりします」

 兄貴「なるほど,,,娼婦家業も大変だな。まあいい。俺の逸物はいま,ビンビンだ。お前の口でしゃぶれ」

 

 水香は,体を洗ってもらったお礼と思い,兄貴のビンビンに膨張した逸物をしゃぶった。録画されているが,今の水香にとって,どうでもいいことだ。水香を抱くものは,いずれ死亡する。死者へのハナムケだ。 

 

 その後,兄貴はその場で水香を犯した。膣に挿入して10秒も経たずに射精した。


 兄貴「え?なんだ?この奪われるような感覚は?それに,射精したのに,ぜんぜん気持ちよくない。うっ,疲れが出てきた」


 兄貴は、強烈な脱力感を感じて,その場で座り込んでしまった。兄貴の場合,逸物だけでなく,指も膣の中に入れたので,余計に精力が奪われてしまった。


 座り込んだ兄をそのままにして,水香は,裸のまま居間に戻った。他の2人の相手をするためだ。彼は,ぶしゃぶりつくようにして,水香を犯した。彼らも10秒もたたずに射精した。気絶することはなかったが,ほとんどすべての体力を消費したような脱力感を感じた。


 水香は,必要な情報を得たので,セイジを家を後にした。


 水香がセイジのアパートから去った後,ある年配の男性が,ムスッとした表情で奥の部屋から現れた。彼は,この地域一帯を牛耳る元締めだ。簡単に言うとヤクザの親分だ。


 親分はもともと,セイジやモモカの母親に会いにこのアパートに来た。しかし,母親はすでに海外で生活していると聞いてガックリした。ところが,母親とそっくりのモモカを見つけた。しかも,母親譲りの,片方の乳房だけで1kgもの重さになるGカップもの巨乳だ。


 モモカ15歳。中学を卒業後,コンビニ等でバイトしながらセイジの身の周りの世話をしていた。勉強は好きではないし,いずれセイジに処女奪われると思った。しかし,セイジは意外にも常識派で,妹のモモカに手を出すのをずっと我慢した。その我慢は,先日,水香をレイプすることによって発散された。


 もし,モモカという存在がなければ,セイジはレイプという犯罪行為に走らなかったかもしれない。


 親分は,モモカを一目見て,モモカを自分の愛人にすることに決め,モモカの説得にかかった。月50万円の生活費を与えるという破格の条件だ。だが,モモカはそれを蹴った。モモカが出した条件は単純だ。親分の正妻にしてほしいというものだ。さすがにそれは渋った。しばらく考えてから,親分は妻と別れるので3ヶ月ほどの猶予をくれと言ってこの場を去ることにした。


 この時,親分はまだ知らなかった。セイジやモモカが自分の子供だということを。


 モモカとしては,セイジが出所したら,セイジに処女を与えることを決めていた。そして,セイジの性奴隷になるのが夢だ。兄弟なので結婚はできない。でも,セイジの子供を産んでもいいとさえ思った。そんな考えを持っているモモカにとって,親分の要求に応えるはずもない。うまく断る方法として,『正妻』という条件を出した。


 モモカの母親は,中学を卒業してすぐにホステスとして働いた。実は,中学中退なのだが,中卒とウソをついて,かつ,年齢も誤魔化して働いた。14歳の時だった。その時すでにFカップの巨乳をしてした。おまけに痩せ型だったので,ドレスを着ても,スラッとしたプロポーションに,巨乳がどんと目に飛び込んできた。おまけに愛くるしい美人顔なので,すぐにその界隈で有名になり,一世を風靡した。


 親分は,モモカの母親に一目惚れして,大金を積んで彼女をものにした。だが,親分に処女を与えたその日を境に,彼女はホステス稼業から足を洗った。


 親分は,モモカの母親の体の味が忘れられず,彼女の行方を捜した。でも,まったく不明だった。風邪の噂で,彼女は,セイジという子供を産んだことを知った。その後,セイジが刑務所に収容されているという情報を掴み,警察に裏から手を回して,セイジの情報を入手して,やっと,今,セイジのアパートを発見して訪問したという経緯だ。まさか彼女が双子を産んでいて,彼女そっくりの娘,Gカップのモモカがいるとは思ってもみなかった。


 母親は,何を思ったか1年ほど前から海外で仕事をすることにして月本国を去った。子供も自立できる年頃であり,本人としてもまだ29歳なので,一から出直したかったのかもしれない。



 ーーーー

 水香はB学園に戻った。すでに夜の11時を回っていた。用務員が水香を見つけて,駆け寄った。


 パチーン!!

 

 用務員は,平手でで水香の顔を殴った。


 用務員「どこに行っていたんだ!!客が怒って帰ってしまったぞ!!」

 水香「わたし,娼婦ですか?」

 

 パチーン!!


 用務員は,再び水香の顔を殴った。


 用務員「お前は俺のものだーー!!」

 

 彼は,そう叫んで,水香を抱きしめようとした。


 用務員「うっ!うーーー!」


 用務員は,その言葉を残して,そのまま倒れてしまった。水香は,気絶でもいたのだろうと思い,そのままにして控室である自分の部屋に戻った。



 翌朝,朝7時


 水香は久しぶりにぐっすり眠れた。客がいないからだ。それまでは,30分ごとに客が来て,一日24時間,ほぼ休みなしに客を取らされていた。性行為は10秒で終わるのだが,残りの時間は,水香の体を虐待することに使われた。中には,拳を膣の中に突っ込むという客もいた。だが,そこまでする客はかならずと言っていいほど気絶した。


 水香は,いつものように当直室に行くべく,運動場の脇道を通った。途中,用務員が相変わらず,地面に倒れていたが,寝入っているのだろと思い,そのままにした。 


 運動場の脇道が終わりかけのところを歩いている時だった。



 バーーーン!!


 銃声がなった。水香の体に激痛が走った。


 水香「え?わたし,撃たれたの?」


 腹部からどくどくどくと血が出てきた。


 バーーーン!!


 もう一度,銃声が鳴った。


 今度は,右足太ももに当たった。


 ドタ!


 水香は,腹部と右足から血をどくどくと流して地に倒れた。意識は朦朧として,意識を失っていった。


 ブロック塀の後ろで,4人の男たちが状況を確認した。D男とE男は,双眼鏡を持っていた。


 D男「一発は,腹部,もう一発は,右足太ももにヒットしました。出血がどんどん流れています。これでは,助かることはないでしょう」

 源太「よし! いったん,ここを去る。遠くから,さらに監視を続ける」


 源太たちは冷静だった。銃声が鳴っても誰も来ないことを確認した。この現場から50メートルほど離れた距離に移動し,凶器の機材は,近くの川に廃棄した。周囲に誰もいないので,自分たちが犯人だとは,ぜったいにバレるはずはないはずだった。


 指輪の亜空間に隔離されたメリルは,この状況で,何ができて,何ができないかを十分に把握できた。メリルの体はある種の結界によって阻止されて,指輪の亜空間から出ることはできない。しかし,メリルの霊体は結界を自由に通過できる。

 

 また,指輪に接触するものなら,亜空間内に取り込むことも可能だ。


 メリルは,非常事態だと悟った。


 これまで,メリルは,霊体の状態で指輪の亜空間から出て,水香の肉体を憑依した。今では,水香の体を自由に制御できる。


 水香の子宮には,これまで1000人もの精子が注入されてきて,霊力生成魔法陣によって,充分量の霊力を子宮内に蓄えている。


 水香の体に憑依したメリルがすることは,まずは,止血だ。


 メリル『まず,止血ね。破壊された血管の修復をすぐにしないといけないわ!』


 メリルは,水香の子宮に蓄えられた霊力を使って,切断された動脈を霊力の層で覆い,血液を正常に流れるようにした。比較的太い静脈も覆うことで応急措置をすることにした。この操作をすることで,応急措置ができたものと判断した。


 メリルは,近くを通る教諭に,念話で『助けて!誰かに撃たれた!運動場に来てーー!!』と叫んだ。


 頭の中で響いた声を聞いた教諭は,いったい何事かと慌てたが,すぐに運動場に駆けつけた。


 そこで見たものは,血だらけになって倒れている水香だった。その教諭は,すぐに119番に電話して,他の教諭にも応援を頼んだ。



 ーーー

 メリルには,まだすることがあった。


 『霊綾正典』に紐づけされた霊体の部下たちに,周囲のあやしい連中を探すように命じた。


 彼らの霊体は,新魔界出身だ。新魔界なら長時間浮遊することもできただろうが,この地球という環境では,5分程度が限界のようだ。


 それでも,霊体を目視できるのなら,何十体という霊体が一斉に水香の体から放たれて,四方八方に飛んでいく霊体を見ることができただろう。


 幸いにして,5分以内にあやしい連中がすぐに見つかった。


 霊体たちを束ねる霊体隊長が,メリルに報告した。


 霊体隊長『メリル様,あやしい連中は,6時の方向で50メートル先にいます。4人です。こちらの方向に,望遠鏡のようなもので監視しています』

 メリル『ありがとう,助かったわ』


 メリルは,倒れた姿勢のまま,かつ,目を閉じたまま,霊力の帯を6時の方向に展開していった。


 その帯は,10メートル,20メートルと,どんどんと伸びて言って,50メートルにまで達した。そして,そのあたりに,人体の形をした物体4体に接触することに成功した。

 


 メリル『確認できたわ。4人いるわ』

 霊体隊長『よかったです。わたしたちは,この世界の外界では,5分程度しか活動できないようです。メリル様のお役に立てなくて申し訳ありません』

 メリル『そんなことないわ。敵の居場所を発見できただけで,大助かりよ。あとはわたしに任してちょうだい』

 霊体隊長『かしこまりました。われわれは数週間は,休息が必要のようです。しばらくは活動できなくなりますこと,ご了解ください』

 メリル『じゃあ,しっかりと休息してちょうだいね。今日はご苦労さま』


 霊体隊長とその部下の霊体たちは,慣れない地球という環境での活動に,霊体エネルギーを消耗しきってしまったため,休眠状態に陥ってしまった。


 メリルは,当面,『霊綾正典』を使用することができないことを理解した。


 敵の場所が分かれば,霊力の刃を形成して敵の首を狩るだけだ。なんの困難もない,容易い行為だ。



 シュパーーーー!


 一人目の首の周囲が,30cmもの透明の霊力の刃で首を切り落とされた。


 ポトン!(首が地に落ちる音)


 彼は自分が殺されたことを理解する暇はなかった。


 二人目,,,

 シュパーーーー!

 ブシューー!!


 三人目,,,

 シュパーーーー!

 ブシューー!!


 四人目,,,

 シュパーーーー!

 ブシューー!!


 4名の連中は,無抵抗のまま首を刈り取られて,地に倒れた。



 ピーポーピーポーピーポー!!


 救急車が,運動場のところに来た。水香を救出するためだ。メリルは,憑依を解いて,指輪の亜空間に戻った。


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