第34話 先送り
「ミウ、ただいまって…凄いね」
「えへへっ、全部お揃いにしてみたんだ、どうかな?」
此処は異世界で、此処は宿屋なのに…まるで前の世界の同棲中の恋人同士の部屋みたいになっている。
お揃いのカップに食器に…枕…凄いな。
「凄いね」
「うん…それでね」
部屋も凄いけど…もっと気になったのはミウだ。
ミウの恰好は…凄い。
スケスケのピンクの穴なきパンティに、スケスケの乳首が出ているブラ。
そしてピンクのスケスケのキャミソール。
良くこんな凄い下着売っていたな…としか思えない。
まるで前の世界でいう、セクシーランジェリーだ。
「あの…ミウ、その恰好は、そのどうしたの?」
「これはね、えへへっ『大人の下着屋』さんで買って来たんだよ。お姉さんがこれなら悩殺出来るって言っていたから…どうかな?」
どうかなって…ほぼ裸、全部見えちゃているじゃないか?
「あの…悩殺って、そういう事は3年後、成人してからって話をしたじゃないか?」
「あの…それだけど、少しお話しよう…ねぇ」
「解ったけど」
「あのね、確かに成人は15歳だけど、普通はその前に皆、経験しているよ? 裕福な商人や貴族はそれまでしないのかも知れないけど…農民や貧民はもっと早くから…そのしているから、理人がいうみたいに可笑しな話じゃないよ…」
「だけど…」
だけどミウは12歳だ。
心は兎も角、もし妊娠なんてしたら体に負担がかかるし、最悪命に係わる事になるかも知れない。
「ミウは理人から見たら幼いかも知れないけど婚約者なんだよね? 将来はお嫁さんにしてくれるんだよね?」
「ああっ、約束するよ」
好きだからこそ、負担はかけたくないんだけど…
どうすれば良いんだ。
「なら、理人…してよ…専業主婦だっけ?!理人はちゃんとミウを養ってくれているよね…それならミウも責任を果たすべきだと思う…『旦那に尽くす』夜の勤めもその一つだと思うんだ…ミウの事好きなら…その抱いて欲しい…の」
半分べそをかきながら体も震えているし…
もう受け入れるしか無いか…
「解った、ミウ…受け入れるよ、但し心の準備や他にも準備があるから明日ね…明日の夜、必ず受け入れるから1日だけ待って…頼むからね」
「グスッ…明日、今日じゃ駄目なの?」
うるうるした目で見られたら心が凄く痛い。
「ああっ、絶対に明日、ミウを受け入れるから、1日だけ待って」
「うん…ミウ解ったよ…その代り明日絶対だからね」
少し悲しそうな目をしているけど…どうやら納得してくれそうだ。
「解った」
「そう、ミウ、そっちは明日まであっちは我慢するから…そのお風呂一緒に入ろう…それ位は良いよね」
うるうるした目の上目遣いはズルいな。
これはもう断れないな。
「良いよ!一緒に入ろうか?」
「うん」
その後…一緒にお風呂に入ったんだけど…ミウはスレンダーでスタイルが良いから目のやり場に困る。
開き直って、お互いの髪を洗い背中を流しあったんだが…
「理人前も…ミウも洗ってあげるから…ね」
「それも明日な」
「ぶぅぶぅ…良いじゃないこれ位」
いや、今触られると色々と不味い。
「明日って約束したから、頼むから明日まで待って」
「うん、解ったよ…だけど、それ大丈夫なの?」
「大丈夫だから」
俺だって男だから、これで反応しない訳ないだろう。
その後、湯上りで少し赤くなったミウとスケスケの下着の組み合わせに何とか理性を保ち…耐えながら眠れない夜を過ごした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます