皇まりあの復帰配信3
響「色んな鬱憤があったんですね……まりあ先輩はスカウトだったんですか?」
まりあ「そうそう。渋谷の駅前でダイラ(※現社長、中平雄二のこと)にスカウトされた。多分ゆきあもそうだったはず……場所は違うと思うけど」
響「おおお……ダイラさん直々に……今とはかなり違いますね」
まりあ「今はガチガチのオーディション+カリキュラムもあるからね」
コメント
:ダイラは慧眼だけはあるな
:同時期にこれほどの逸材を二人も確保するのはすごい
:ダイラに感謝
響「さっき、やめないでいてくれてありがとうってコメントがありましたよ。まりあ先輩、私も同じ気持ちです」
まりあ「いや、でも実際あと1年やって伸びなかったらやめるつもりだったよ。その時に引き留めてくれたのがゆきあだったんだよね」
響「ゆきあ先輩ナイスすぎんだろお!」
まりあ「それでまあ、色々あったんだけどもうちょっと続けようってなって、配信に力入れようとしてた時にさっき話した番組のオファーがあったと」
響「第二章の始まりですね!?」
まりあ「なんかテンション高くない?」
響「気にしないでください……!」
コメント
:響は生粋のセレナーデオタクだからなw
:響たそただのオタクになってる
:引き留めたのがゆきあなのが泣けるな...どうしてこうなった泣
まりあ「まあいいや。ゆきあはね、もう今と本当に変わんない。猪突猛進なところとか、不器用なところとか、人に心配かけさせるところとか。でも当時の私がやる気なかった分、一人で色々抱え込んでたみたいなんだよね。裏で運営と活動方針を巡って衝突してたのも知ってるし、誰よりも配信に対するこだわりっていうのはあったと思う。私なんか手も足も出ないくらい配信の才能あったしね。それこそ、初期のセレナーデはゆきあだけでもってるグループみたいなところあったわ」
響「今でもゆきあ先輩は私達の中で偉大な先輩です。もちろんまりあ先輩もですけど」
まりあ「言うて、私はゆきあメソッドでほぼ構成されてると言っても過言じゃないんだけどね。今でこそオリジナリティとか、私なりのアプローチで配信できてると思うけど当時はほとんどゆきあの真似事だったし」
コメント
:不器用すぎるのよ
:努力家なんだよなあ
:ゆきあのその姿を知ってるだけに今回のことがショックだわ
:ゆきあがまりあを作ったんだな
:目標にする相手がいるっていいね
まりあ「なんか長々と話しちゃってるけど、ただ思い出話をしたいだけじゃないんだよ。私はこれだけを言いたい。人には色んな面があるってこと。そりゃ、何もないのが理想だけど、聖人君子だけを見ていたいなら配信とかは向いてないと思う。配信者だって人間なんだから、恋人も作るし、失敗だってする。でも、それが発覚したからって全部を否定してしまうのはちょっと悲しいかな……みんなに向けた言葉とか、楽しませたいっていう気持ちとか……たった一つの失敗で全部帳消しになっちゃうの? それはあんまりなんじゃないかな……と私は思うんだ。離れるのは勝手だけど、せめていい思い出はいい思い出のまま終わりにしてあげてほしい」
響「そうですね……みんなが幸せになれたらそれが一番いいですもんね」
コメント
:アンチどもちゃんと聞いとけ
:ゆきあの頑張ってる姿を見てきたからこその言葉だね
:アンチはまじで人間じゃねえわ
:闇営業は普通にやっちゃだめだろ
:そういう話をしてるんじゃねえよバカ
:裏FPSで騒いでた人に向けた言葉かな
:泣いた
まりあ「なんかしんみりしちゃったんで多少毒づいてバランスとっとくか。いいか、配信者なんて基本、普通に生きられないやつらの集まりなんだから礼儀正しくいろっていうのも難しいんだと思うんだよ。夢を壊されたと感じられたくないんだけど、めっちゃ女好き、男好きって人もいる。それは否定しない。ちなみに私は別に男好きってわけじゃないけど生涯独身でいる気もないから。常時彼氏募集中です」
響「さっきとの落差が……」
まりあ「だから、そんな痛いやつらを見ていたいっていう向き合い方が界隈全体に広がるともっと風通しがよくなるのかなって」
コメント
:Vtuberに夢見すぎなんだよな
:ちゃっかり彼氏募集w
:俺が名乗り出るぞ!
:現実がクソなんだから夢くらい見させてくれよ
:俺が彼氏になってやろうか?非モテども
:私はまりあちゃんの意見を支持する
:それ言って大丈夫?意味ないとわかってても杞憂してしまう...
:うむ、その程度で失望するならVオタなんかやめたほうがいい
:オタ活は楽しく!合わないと思ったら何も言わず離れる!これが鉄則よ
:でも思わせぶりなことする方もいかがなものかと思うぞ
:そういう層に商売してるんだから自覚は持つべき
:バレないようにやってれば誰も文句言わんのよ
:それだったら対等に厄介リスナーも受け入れろよ
私があまりに正直すぎたのか、コメント欄は賛否両論となった。
うーん、流石に枠閉じるか……?
でも言い逃げとか言われるのも嫌だし、しばらくコメント拾う時間にしようかな。
スパチャも飛んでいるけど、スパチャ読みはまた別の機会にさせてもらおう。
こんな、下手したら火傷しかねない配信に立ち会ってくれた響には感謝しないとな。
今度会うことがあったらご飯でも奢ろう。
※次回、ついに彼女が動く……?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます