第5話

 がらりと場面が変わり、現在授業中。


 アタシたちは来月行われるというインターンの説明を受けていた。



「来月の頭からインターンが始まります。魔法省の傘下にあるギルドへパーティを組んでインターンを行ってもらいます。パーティはこれから配る用紙に名前が書いているので確認してください。インターンと言っても皆さんはまだ入学したばかりの卵です。オリエンテーションだと思って、あまり気負わないように」



 ハラリハラリと前から順に、魔法で紙が一枚一枚配られていく。

 不規則に飛んでいるようにも見えるそれは、確かに魔法で操られているもので、机にしゅるりと滑り込みアタシの目の前で止まる。


 どれどれ、いったいどんなパーティになっているのやら。


 紙を手に持ち、じーっと眺める。


 するとある一つの名前だけ光っていることに気付いた。アタシの名前だ。

 それを待ってましたと言わんばかりに、他の三つの名前も光り始める。


 アロア、ミーテム、ラルージュ、ラーフェ。


 これって全員ルームメイトじゃないか。

 驚いて他のパーティのメンバーを見てみると、ルームメイト関係なしに組まれている。

 

 意図的? それとも偶然?


 とちらにせよ、面倒くさいことになりそうだ。

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水魔法は癒し系って誰が決めたの? 蒼下日和 @Azure07

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