第6話 初めての戦闘
山道はまっすぐではなく、蛇行しており、遠くを見通すことは出来なかった。出会い頭の事故を防ぐため、慎重に進んでいくと、目の前にうさぎのような動物?が現れた。
頭に小さな5cmぐらいの角がある。動物ではなく異世界転生小説でおなじみの魔物かもしれない。
私はナイフを体の前に構えると、うさぎのような魔物はこちらに気付き、走ってきた。角による突進を仕掛けようとしているのだろうか。速さは幼稚園児が走ってくるぐらいの速度であったので、タイミングを見て、スキルを使用することとした。
「スラッシュ!」
ナイフがうっすら輝き、魔物の角の下の顔の部分を、左から右へきれいに横薙ぎにした。切られた魔物はそのまま右側へと飛ばされ、ピクリとも動かなかった。
戦闘は無事に終わったようだ。
おや、体がうっすらとだが輝いた。なんだろうか。経験値が入った影響だろうか。
(ステータスオープン)
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名前:スグル
年齢:12歳
種族:人間
性別:男
レベル2
HP:30/30
MP:6/6
力:14
生命力:14
知力:51
器用さ:36
素早さ:14
運:13
スキルポイント:2
経験値:1
装備
・普通の服(上)
・普通の服(下)
・普通の靴
スキル
・異世界言語
・アイテムボックス:レベル2
・剣術 スラッシュ:レベル1
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レベルが上がっていた。今のウサギみたいな魔物を倒したことで、経験値が入り、レベルが上がったようだ。とりあえず、倒した魔物をアイテムボックスに入れてみよう。
(収納)
目の前にあった魔物の死体が消えた。
(ステータスオープン)
(スキル アイテムボックス)
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アイテムボックス(ランクA)
消費MP:0
レベル2:熟練度5
・ノート
・本 30冊(詳細省略)
・ラビットの死体 1体分
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先程の魔物の名前はラビットというらしい。見た目のままではないかというツッコミはおいておこう。魔物を倒して収納すると、名前を確認できそうだ。ただ、収納出来ればという条件付きだけど。
さて、もう少し進んでみようかな。水の流れる音は、今のところ聞こえてこない。このまま行くと生活魔法に頼らなければならなくなる。それはどうにか避けたいところだが、山道から離れると帰れなくなりそうだし。仕方ない。このまましばらく進んでみよう。
あれから30分ほど山道を歩いた。成果としてはラビット3体。現在のステータスはレベル3、スキルポイント3。ラビットとの戦闘は、順調そのものだった。角はあるものの、日本のウサギと大きさは変わらない。そこまでビビる必要はないのだ。
とはいえ、ここまで歩いてきたが水の音は聞こえない。仕方ない、生活魔法のウォーターを獲得するしかないか。そうと決まれば、急ぎ小屋まで帰ろう。
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