第4話 アイテムボックス
『冒険のススメ』は異世界の基本知識が書いてあった。その情報をもとに、まずはアイテムボックスの獲得をしよう。
(ステータスオープン)
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名前:スグル
年齢:12歳
種族:人間
性別:男
レベル1
HP:25/25
MP:4/4
力:12
生命力:12
知力:51
器用さ:35
素早さ:12
運:12
スキルポイント:12
経験値:0
装備
・普通の服(上)
・普通の服(下)
・普通の靴
スキル
・異世界言語
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さて、手探りで進んでいくか。半透明のステータスボードのスキルポイントの部分を意識して見てみると、何やら選択できそうな雰囲気がある。念じてみよう。
(スキルポイント選択)
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スキルポイント:12
獲得可能なスキル
・アイテムボックス:10(通常100)
・剣術
・体術
・火魔法
・水魔法
・風魔法
・土魔法
・生活魔法
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よし、じゃあまずはアイテムボックスからだな。さきほどと同じように念じてみよう。
(アイテムボックス獲得)
『スキルポイント10消費して、アイテムボックスを獲得しました』
おぉ出来た。さっそく使ってみようと思うが、どうすればいいのだろうか。異世界転生小説で定番の方法で試してみるか。まずは、ノートに触れて・・・
(収納)
目の前にあったノートが一瞬で消えた。
逆に取り出すときは・・・
(ノート)
念じるだけで、目の前にノートが出てきた。これは便利だ。もう一度入れてみよう。
(収納)
目の前にあったノートが一瞬で消えた。
このままステータスを見るとどうなるのだろう。
(ステータスオープン)
(スキル アイテムボックス)
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アイテムボックス(ランクA)
消費MP:0
レベル1:熟練度1
・ノート 1冊
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あれ?なんかいろいろと情報があるぞ。スキルにもレベルがあるのか。これってもしかしてレベルが低いと収納できる範囲が狭いとかかな。どうしよう。机を試して見るか。目の前の机に手を触れて・・・
(収納)
『容量オーバーです』
うぉい!レベル1の容量は小さいようだ。熟練度があるから使っていけば、そのうちレベルが上がるのかな。今後に期待だな。
次は本棚を見てみるか。
本棚は日本でいう3段カラーボックスで、中には本が30冊ほどある。気になる内容もあるが、とりあえず題名を読んで、必要そうな本をアイテムボックスに入れておこう。
(収納)
(収納)
(収納)
・
・
・
『容量オーバーです』
すべての本は入らなかった。全部で30冊ほどあるが、これが入らないのは個数制限、重量制限、体積制限、どれかが原因なんだろうな。どうしたものか。持っていく本を厳選するしかないようだ。
あれでもないこれでもないとかれこれ1時間近く悩んでいる。よし、これらにするかと、厳選した本をアイテムボックスから出し入れしていると、こんな言葉が聞こえてきた。
『アイテムボックスの熟練度が貯まりました。レベルが1から2に上がりました』
・・・
(収納)
(収納)
(収納)
スキルのレベルアップ。レベルが上がったということは、アイテムボックスの容量が増えたということ。これすなわち30冊ほどの本ならすべて入ってしまうということ。
・・・
「悩んだ時間を返して!!」
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