毎日投稿があるのが魅力
- ★ Good!
タイトルやあらすじを見るとテイムモンスターの蜘蛛の糸で裁縫してスローライフ生産系で商売していくストーリーなのですが、早々に目標を達成して自分のお店を開いた後からはだんだん方向性が変わっていきます。
相棒の蜘蛛タラトがとうとう国1つ楽に滅ぼせる災厄モンスターに進化すると『チート級戦力モンスターを従える最強テイマー』が流されるままに貴族の依頼に振り回されながら活躍するお約束展開な話に変わってしまい、コツコツのびのびと裁縫していたスローライフ生産系なストーリーはどこかへ行ってしまうので、その点だけ注意でしょうか。
しかし、この話の敵対勢力は基本的に一目見てわかるようなえらい愉快で賑やかな方々ばかり出てきはりますので、「圧倒的戦闘力を誇る相棒タラトや主人公が相手の戦術や戦略に謀略でピンチになる!」「明らかに無能な描写をされた相手が実は有能で主人公に一矢報いてくる!」といった展開はなくサクサクと話が進み、途中からは別の蜘蛛モンスターの集団も仲間になってタラト以上に活躍してくれるのでストレスフリーで楽しめます。
1話が短く、文章も特に日本語がおかしいようなことはなく、毎日更新があるのでサラッと読みやすいのも魅力。
ただ、前述のようにこの作品においてスパイダーシルクも裁縫もあくまで物語初期か思い出した頃に出てくる程度で、相棒の蜘蛛が国家そのものより強くなった後は裁縫を頑張る描写がほぼなくなりますので、ストーリー内容は「私、蜘蛛なモンスターをテイムしたので最強蜘蛛軍団たちと商人として成り上がります!」とかそんな感じの物作りというより国作りを頑張る作品に変わります。