第33話 この世界のオタク
季節は7月後半になり、夏真っ盛り。
夏といえば、クライバート領では海に行っていたけど、王都から海は遠く、近くにある泉はあのトラウマ級の半魚人がいるから行きたくない。
とはいえ、今週を乗り切ったら夏休みに入るからクライバート領に戻る予定になっている。
「はい、みんな魔法の実習を始めるわよ」
相変わらずバインバインなおっぱいを見せつけるように少し胸元の開いた服を着ているアンジェリカ先生……自分の胸と見比べて舌打ちしちゃった。
※注意...エリスの主観です。
バインバインでピンクのストレートヘアなんて反則じゃない!ボクのシルバーヘアも珍しいけど...ピンクも可愛い
「今日は魔力調整の訓練よ。みんなの得意魔法を20分持続させてみてね。先生が決めてあるから、2人1組になって相手の魔力切れが起きないように見てあげること。少しでもフラ着いたら危険だからね!」
「エリスさまぁ、Cクラスだと、魔法の発動の実習だったのに、特進クラスは違いますねぇ」
「それならミレーネも退屈しちゃってたわよね。」
少し難易度の上がった実習だから、特進クラスでもそれぞれの選考に別れてたからフレアとシャルは別の実習に行ってる。
「エリスたん...一緒だねぇ。よろしくお願いするよぉ」
「あ...シュバルツ君...よろしくお願いいたしますわ...」
学校ではボクとシャルが男子の視線を集めているのだけど、その中でもアルト以上に熱視線を送ってくるのがシュバルツ君なんだけど、 前世で言う所のオタク君。なんとなく、避けてたけど、とうとう来ちゃったわね。
といっても、前世で辛い思いをしたんだもの。
処刑ルートに関わらない人には優しく接しなきゃね!
「じゃあエリスたん、2人で魔法をだすよぉ〜エリスたんは土属性が得意だよねぇ??魔力を流し続けて大きくなりすぎたら困っちゃうね...へへっ」
土属性は個体を生成するものだから、火属性や雷属性と違って1度発動すると魔力の意地は必要がない。
だから、初級魔法の基本と呼ばれている。
「わたくしは無属性のライトを発動しますわ」
シャルが使ってるのを見て覚えたんだけどね。
「じゃあ、だすよぉ〜」
「わたくしも出しますわ」
ボクはライトを展開した。
シュバルツ君は……
え?何故??
「火の精霊よ、力を貸してだぉー。ファイアーボール」
詠唱はイメージを固める言葉だし、決まってはいないんだけど。
こんなに、暑い日に何故、火属性なの!!
馬鹿なの?
発動してる人は熱を感じないけど。
スイカくらいの火の玉がボクの周りの気温を上げてる。
5分後……
「エリスたん?汗かいてるけど、大丈夫ぅ〜?」
「えぇ、なんとか……」
この灼熱は誰のせい!!
基本的にはみんな無属性なのに...
しかもめっちゃ、シュバルツ君が見てくるし...
インナー着てるから良いけど、制服も汗でびっしょり。
「仕方ないなぁ、少し小さくするよぉ」
スイカくらいのファイアーボールが野球ボールくらいの大きさに変わった。
10分後……
「シュバルツ君、その大きさでコントロール出来てるの凄いわね」
「エリスたんも同じだよぉ、すごいよぉ」
ボクは転生者の恩恵かもしれないけど、一般の学生のシュバルツ君がここまでコントロール出来るのって凄い。ミレーネもクロエだって、小さくなったり大きくなったりしてる。
他の生徒に至っては既に魔力切れを起こしてる人もいるこに。
「僕ちんはこうゆうのを作ってるからねぇ」
シュバルツ君は魔法袋から粘土のフィギュア?を取り出した。
魔法袋を持ってる時点でかなり裕福な家柄なのは分かるけど。
そのフィギュアの完成度も凄い!
って...もしかして、モデルはボク?
「こうゆうのは火の温度が重要なんだぉ?小さい頃から作ってるんだぉ。」
「なるほど...熟練されたコントロールという事なのね。それで...なんでわたくしのフィギュアなのかしら?」
「そりゃ...エリスたんは可愛くてモデルとして有能だからだぉ。他にもミレーネたんにクロエたん。フレアたんとシャルロッテたんもあるんだぉ!!」
どれもしっかりと作られていて、布で服まで作っちゃってるし、フレアの内ももにあるホクロまで再現してて凄い観察力...そしてキモイ...
「スカートの中もパンツを履かせてるよぉ」
「いや...それは……」
しかも、この前転んだ時に見られたパンツを再現してるし、フィギュアだとしても、気分は良くないわね。
「こうやって、パンツを脱がせると……」
「やめて!」
「およ?何もないだぉよ?お尻以外は平面だおよ。あとアンジェリカ先生も作ったよぉ」
アンジェリカ先生のフィギュアも上手に出来てる。
バインバインのおっぱいも……
「シャツのボタンも再現してるよぉ。ほらほら」
アンジェリカ先生のフィギュアのシャツを脱がせ始めた。
いつも見せつけるようにバインバインを強調してるから自分の劣等感から印象は悪いけど、興味が無い訳じゃないから止めることをせずに見ていた。
シュバルツ君の大きな手でフィギュアの小さなブラを外すと……
ポロッ……
「え?おっぱい取れちゃったよ?」
「グヘッ...エリスたんの口からおっぱいって単語が...」
「キモイ……あっ失礼。」
思わず本音がこぼれちゃった。
「辛辣なエリスたんも良いだぉ。あと、これはそうゆう仕組みだぉ」
「どうゆうこと?」
「アンジェリカ先生を見てみてよぉ。立ってるだけなのにおっぱいが揺れてるだぉ」
「大きいからかしら?」
「僕ちんの目は誤魔化せないだぉ。あれは2匹のスライムだぉ!」
「スライム?モンスターの??アンジェリカ先生ってテイマーなの?」
「スライムのような低級モンスターは魔力を餌に魔法士でもテイムできるだぉ。あれは偽物のおっぱいだおよ?エリスたんの方が大きいだぉ!!」
キモイ発言だけど...
そう、アンジェリカ先生は偽乳だったのね。
ふーん。偽乳ね。
なんだか先生の事が好きになったわね。
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