第29話 いざ!泉へ出発!!

「えぇー!泉に行きたかったんです!」


街の外に行くお誘いをするとクロエは喜んでテンションをあげていた


「そうよね、暑くなってきたし水浴びしたいものね!」


「実は、最近販売が始まった水着を買ったんです!早く着たくて♪」


「なら、私も水着を持っていこうかしら。」


金髪のロングストレートの巨乳のシャル。

金髪のロングのウェーブの掛かった巨乳のミレーネ。


ボクとクロエは顔を見合わせて自分の胸を隠した...


「ところで、街の外に出るのって大丈夫なんですか?」


クロエが言っていることは、許可を取れるかどうか。

そこはまだ解決してないんだけどね。


「ボクの知り合いに頼って許可を貰おうかと思ってますわよ」


「そんな必要はないわよ?」


「シャル?」


「私は冒険者ギルドでBランクですもの。Bランクがいたら王都の周りには出られるわよ?」


「え?シャルって冒険者登録してたの?だから魔法も剣術も使えるのね。」


「まぁ、色々と資格はあった方がいいもの。エリスも取ってみたら?」



冒険者かぁ。ラノベの定番よね?

いきなりチートになりました!とかってあるけど。


実際にボクがそうだったのかな?って思ったけど、学園に来たらシャルやアルト。

フレアやミレーネもそのうち、そうなるのかな?


全然ボクがチートとは思えないんだよね。

でも、冒険者になったら処刑ルートから外れるかしらね。



そして、その週末。

ボクとミレーネ、フレア、シャル、クロエの5人で街の外に出る事となった。


アーニャ?

シャルとクロエに遠慮した事もあるけど、Bランクがいても、街への移動じゃなく、冒険者や学園の生徒か出身者じゃないと探索だと許可が降りにくいという事もあって、アーニャは連れて来れなかった。


「エリスさまぁ、アーニャさん来れなくて残念ですねぇ」


「うん...最近は一緒にお出かけする事も減っちゃったのよね。」


「アーニャさんにも色々あるんですよ。知ってました?アーニャさんは王都出身なんですよ?」


「え?そうなの??フレアはアーニャから聞いたの?」


「はい、恋仲の幼なじみもいるようですよ」


アーニャって23歳でしたわよね。

結婚とか考える時期なのかな。

いつまでもアーニャを独占する訳にもいきませんわね。



「お待たせ。クロエともちょうど会えたから一緒に来たわよ。」


「シャル、クロエ!おはよ。じゃあ行きますわよ!」


ボクたちは門を抜けて西に広がる森へと向かった。


西の森にはモンスターが出るけど、そこまで強いモンスターは居なく、雑魚モンスターや薬草採取の冒険者も行く事がある。


気を付けなきゃ行けない事は、すごく広いから迷子になって帰ってくる事に時間がかかる事があるってだった。

最悪、モンスターや動物を狩って食料問題は解決出来るから、死者は少ない。



「そろそろ森に入るけど、気を抜かないでね。フレアは私と前衛にいましょう。エリスは後衛で援護射撃をお願いするわ。ミレーネとクロエはサポートをお願いね」


シャルが要所で指示をだしてくれて、ボクたちはスムーズに進んでいる。


「あっ、今倒したつの兎は私の亜空間魔法に入れておきますねぇ」


シャルとフレアでモンスターを倒して、クロエが収納する。


「ミレーネ、ボクたちの出番は無いわね」

「はい...なんか申し訳ないですよねぇ」


「エリス、ミレーネ!ワイルドボアが来たわよ!あなた達でお願い!!」


きっと暇そうにしてるボクたちに気を使ってシャルは教えてくれてるんだと思う。


「ミレーネ、いくわよ!」

「はいっ!」


《エアカッター!!》

《ロックボム!》



ミレーネのエアカッターで前足を切り裂いて、ボクのロックボムでトドメを指した。



「やっぱり...あなた達は規格外ね...それにエリス?ワイルドボアのお肉は柔らかいのに素材にできる所が無いくらいグチャグチャじゃない...」



敢えて大きな岩の魔法にしたのに、シャルに怒られちゃった...


そして、ボクたちは目的地の泉へとやってきた。

透明感のある泉で底の方から水が湧いているらしい。

想像よりも大きくて、深い所だと3メートルくらいあるみたい。



「みんな、水着は持ってきた?着替えるわよ!!」


ボクはシャツを脱ぎながら早く着替えるように声を変えた。


もちろん、シャツの下はこの世界でも作った透けブラ対策のキャミソール!

これも下着同様に爆発的に売れた商品だ。



「待って、エリス!!森の中とはいえ、人が居るかもしれないわよ。」


たしかに...

警戒心が薄いのは楽しくて忘れていた事と前世の男だった時の記憶からだと思うけど


「それもそうね...へへっ。《アースドーム!!》」


ボクは更衣室替わりの土のドームをつくった。


「「え???」」


「シャルさん、クロエさん。エリス様のやる事に驚いてたら疲れますよ?本人は自覚がありませんから...」


「そぉそぉ!!エリスさまはイメージだけで何でもやっちゃいますからねぇ」



「私も水魔法を使えますけど、こんなに精度の高い物は作れませんよ」

「そうね、せいぜい壁くらいよね。」


シャルとクロエはドン引きしていたけど。



《ライト!》


暗いドームの中で灯りを作ったシャルも大概だと思うのはボクだけなのかな?




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