第23話 フレアとシャルロッテ
前世の学校でも七不思議という物は聞いた事がある。
大抵の場合、七不思議といっても、7つ無かったり。
こじつけで7つ用意している伝統的な事もあるんだろう。
学園に入学して数日が経って気が付いた事なんだけど。
あの時、問題を起こしたネロは姿を見なくなった。
特進クラスにはいらない。
でも、学園にはとは、言っていないから他のクラスに居るものと思っていたけど、そうじゃない。
これはボクの中での学園七不思議。
学園で騎士に連れていかれた生徒は…消える。
なんて、くだらない事を言っている場合ではなく。
剣術の時間でボク達は徹底的に素振りを行わされていた。でも特進クラスなので、剣術に秀でた生徒もいる。
その中の1人がシャル。
同じ特進クラスの生徒では相手にならないくらい強い...
他のクラスにも、特進クラス並の強さを誇る生徒が発見された。そして、特進クラスの権限により、その生徒が呼ばれて、シャルと模擬戦を行うことになった。
「この度は参加させて頂きありがとうございます。Cクラスのフレアです。」
「なかなか強いらしいね、私はシャルロッテ。シャルと呼んでね。フレアさん手加減は無用よ!」
「では、両者向かい合って。。。始めっ!」
ボクが素振りをやっている近くでフレアVSシャルの模擬戦が始まった。
どっちも友達...
でも、申し訳ないけど。
ボクはフレアを応援する!
だって、結果を残せたらフレアも特進クラスに入れるじゃない?
ミレーネには悪いけど。フレアとも同じクラスになりたいもの!
それに、フレアの強さはボクが良く知ってるしね!!
見たいけど、授業だし素振りをしながら、木剣のぶつかる音を聞いていた。
「参りました……」
勝敗はすぐに着いた。
「フレ……ア??」
フレアの首に剣を突きつけるシャル……
うそ?
フレアが負けたの?
「フレアさん、あなたはほとんど独学でしょ?」
「はい...でもここ数年は領地の兵士の方にも教わっていました。」
「でも、強いわね。今後は私の稽古の相手になってくださらない?ちょっとした伝で騎士の方々から稽古も受けることができるわ。それにあなたと剣を交えるのは楽しいもの。」
フレアがボクの方をチラッと見た。
ボクの事なんて気にしなくて良いのに。
ボクは頷いて好きにするように伝えた。
「はい!あたしもシャルさんとお手合せをするのが楽しいです。よろしくお願いします!」
「ほら、エリスぼさっとしてても素振りの回数は増えないよ。」
「アルト...?あなたは素振りなんてやらなくても十分なのでは?」
「何を言ってるのかな?俺なんて全然あの2人には適わないし、もっと剣術を磨かないとね。」
夢では近々勇者認定されるはずのアルトもボクと一緒になって素振りをしていた。
力を隠してる?
ボクにはそんな風に思えていた。
「エリス、良かったら放課後に一緒に練習しないか?俺には君ももっとやれるように思えるんだけどな。」
クラスメイトとしてのお誘い?
それとも、何か他にあるのかしら?
素性を調べようと思っても平等を掲げている学園が教えてくれるとも思わないし。
アルトが一体何者なのか。ボクは調べた方が良い。そんな気がした。
「そうですわね。あまり遅くなれませんが、よろしくお願いしますわ」
「俺もレディを遅くまで連れ回す事はしないさ。」
「でも、どうしてわたくしを?」
「エリスには特別な力を感じるんだ。ちょっとした興味かな?」
え?それって力がバレそうって事??
今更断れないし……やっちゃったかも。
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