第14話 友達...
ボクの下着開発は進み、今では領民たちの開発チームも出来上がり、水着まで作られるようになった。
今までは、女の子はこっそりと泉で水浴びをする程度だったのが、水着が出来たことで男女で水浴びを楽しめるようになった。
そして、今日はアーニャとフレアとミレーネと4人で海へとやって来た!
「エリスさまぁ!カニさんがいましたよっ!!」
白い水着にくびれたウエスト。
胸を上下に揺らせながらミレーネが走ってきた。
「ミレーネ?危ないわよ」
ドテッ……
「痛〜いっ……」
砂浜にボクよりも大きな胸を埋めらせて谷間を作りながら、あどけない笑顔で照れを隠すミレーネ。
この子...夢の中ではそんなに大きくなかったわよね?
ボクは自分の胸を見ると、両手で寄せなきゃしっかりとした谷間が出来ないことを確認し、ため息を吐いた。
「ミレーネは何を食べて、そんなに成長したのよ...」
「それは〜エリス様のお陰でお肉や乳製品も食べられるようになりましたから!」
食生活の違い??
なるほど。
ボクは前世の男の身体の時より食べる量が減った。
貴族の食卓は残す事を前提に多めに料理が並べられるけど、勿体ないから適量にしたんだよね。
ということは...ミレーネは食生活が豊かになり、ボクはお肉より野菜をメインに食べるようになった。
それかっ!!
巨乳だった夢の中のエリス。
現実のボクはせいぜいBカップ...
前世で憧れていたおっぱいを女の子になって、アーニャ達のを触ることは出来たけど、どうせなら自分のおっぱいも大きくなりたい。
だけど、食生活がそうならないようにしていたのね...
「エリス様。冷たい紅茶を用意しました。」
「うん、アーニャありがとう」
コップをわざわざ両手に持って胸の谷間を見せつけてくるように渡してくるアーニャ...
悪意はないんだろうけど...
2人はボクの敵だね……
「エリス様、あたしはこのような事まで出来るようになって、エリス様に従えて幸せです」
「フレアももっと楽しんでいいのよ?食べたい物を食べてね。アーニャには保護者になってもらって、ミレーネとフレアも学園に通えるようにお願いしたのだから、将来は騎士団に入る事も可能ね!」
「いえ、あたしはエリス様のお側でお仕えしたいです」
引き締まった身体のフレア。
この子は好感が持てる!
剣士として邪魔になり得るおっぱい。
ボクより少し小さめのおっぱい。
ムフッ...
「ありがとうフレア!その言葉だけで十分よ!」
フレアの手を掴んで、腕で胸を挟んで強引に谷間を作った。
アーニャとミレーネにやられた事をフレアにやっちゃう嫌味な事をしちゃった。
「エリス様!」
フレアは抱きついてきた。
細身で筋肉があるけど、やっぱり女の子。
柔らかい身体ね。
そして、耳元でフレアが囁いた。
「男の方が周りにいるのにダメです。ブラジャーが浮いて見えちゃってましたよ。」
「え?」
「男の人には見えて無いとおもいますけど、最近は王国1の美少女と呼ばれているんですから!男の方の視線を集めている事を自覚してください!!」
...うん。胸が小さいのに無理に谷間を作ろうとすると浮いちゃうのね……
「フレア...ありがとう」
「エリス様は手を掴んでくださって、そうゆう気配りも淑女として学ばせて頂いてます!」
自業自得なのに...そうゆう風には思わないみたいね。
言われて気が付いたけど...
たしかに男の人達が凄く見てくる...
水着を着ていたらアーニャやミレーネにも視線が集まってたから気にしてなかった。
フレアは...
「ねぇねぇ、一緒に遊ばない??」
何気に1番ナンパされてるのはフレアだった。
ボクは...挨拶はされてもナンパはされない...
まぁ、領主の娘って知れ渡ってるからね。
断りきれないフレアをアーニャが助けてるけど、2人いっぺんに誘われても断れるアーニャも偉い。
ミレーネの天然乙女は観賞用だね。
「みんな、そろそろ帰りますわよ。遅くなるとジョセフの小言が待ってるもの。ミレーネも親が心配するでしょ?」
そして、楽しい海水浴を終えて屋敷へと戻った。
フレアはだいぶ前から屋敷に住まわせてるし。それを羨ましがってるミレーネもたまにお泊まりに来てる。
前世では友達もいなく。
彼女もいない。親友ももちろんいない。
でも、この世界ではこの3人は心を許せる友達って思う。
アーニャはメイドだから仕方ないとしても、様付けで呼ばないで欲しい。
そんな風に思えるなんて、夢にも思わなかった。
「エリスさまぁ?今日もお泊まりに行っていいですかぁ??」
「もちろんよ、ミレーネ!」
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