第2話 魔法
女性の名前はロジーナ。本当の名前は教えてくれないらしくこれは愛称らしい。
その理由は、真
「それなら私も偽名を使った方がいいですか?」
「いいえ。あなたは本当の名前を使うべきなの。なぜならあなたの契約魔法の審査はおそらく神自らが行うから。不法なことなんてしたら神罰が下ると思うわよ」
というわけで私はこの世界で佳代子と名乗ることになった。
そして説明の後には実践というのがロジーナの教育のスタイルらしい。
実際に契約書を召喚させてみると紙が1枚とインクと羽ペンが現れた。
契約書には以下のことを記入してテストとした
【・佳代子に闇魔法と生活魔法を教えること
・以上を達成した場合佳代子を街で解放すること
・契約不履行の場合。対象者の死 】
なんとも物騒な契約だがロジーナさん曰く。
「契約を破る気なんかないから不履行なんて起こらないわよ」
とのことだ。そのあとに
「あなたが何をするのかはわからないけれど、必ず契約書を作成してから行動するようにしなさい。この世界では奪われるのが当り前よ」
と注意された。そのあと、闇魔法についての説明を受ける。
「闇魔法の特徴は状態異常と重力の操作が主ね。上達すれば毒薬なんかも作れるわ。後は、透視や透過何かを使えることもあるわね。あなたは適正がずば抜けて高いからおそらく使えるわ」
「状態異常ってもっと細かくすると、どんなことができますか?」
「う~ん。体を麻痺させたり、意識を奪ったりかな。そう聞かれると思いつかないけれどとりあえず陰湿なことはできると覚えておけばいいわ」
とりあえずうなずいておいた。
「よし、次は生活魔法だけど、これは光の玉を出す、ライト。きれいにする、浄化。水を出す、ウォーター。火種を出す、ファイアの4種類よ」
じゃあということで、一つずつ試したのだが最後まで詠唱したところで私の魔力が尽きたようで倦怠感が襲ってきた。
「今日はここまでね。次はあなたの今後の展望について教えてもらえるかしら」
「私は医師という怪我などを治療する職業だったのでその関係でできることがあればいいですね」
「それは重宝されるわよ。この世界にポーションという怪我を一瞬で癒す薬があるんだけど、なぜか傷があった場所が悪化することが多くあるのよ」
私はとりあえずこの世界で医者として生活していこうと思った。そこで契約書が光って燃えた。
「これで契約完了よ。もう少し魔法について教えてあげてもいいけれどどうする?」
「よろしくお願いします」
こうしてもう少しロジーナさんのお世話になることにした。
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