第7話 最強魔王は入学試験を受ける
街に行ってから一時が経ちついに入学試験の日になった。
ワウトからは
「いいですか佐藤様今回は入学試験です。戦闘ではないので本気を出さないでくださいね。くれぐれもやりすぎないでくださいね。」
と、くぎを刺された。
まあ、わかってはいるけどこうやって言ってくれるのはありがたい限りだ。
ともあれとりあえず街に行って学校に行こう。
「それじゃあいってくるよみんな」
そういって城をでた。
そして街についた。
「とりあえず受付だな。えっと学校は」
学校の場所がおもいだせすワウトに聞いて来ればよかったなんて思いながら周りを見ていると
「あのお困りですか?」
声をかけられた気がしたので振り向き返答した。
「はい、今日行われる学校の入学試験を受けようと思っているんですがどうも学校の場所が思い出せなくて」
「入学試験に行くんですか?ちょうど私も行くところなのでよかったら一緒に行きますか?」
偶然にもその少女は同じ試験を受けるとのことこれは助かる。
「迷惑にならないのなら是非お願いしたい。」
「では、行きましょうか」
そうして一緒に試験会場まで行くことにした。
みる限り同じ歳ぐらいだろうか可愛らしい女の子のように見えるが言葉遣いと言い振る舞いと言いどこかの貴族の娘さんかもしれない
「そういえば名前を言ってませんでしたね。私の名前はフランターレ・レミリア・フレア レミリアとお呼びください。」
「レミリアさんですね。私は」
自己紹介をしようとしたとき気が付いた
俺本名いったら一発で魔王だとばれるじゃん
ここは偽名を一つ
「私はミーオ・シュガー・シルフォードです。よろしくお願いします。名前はシュガーとお呼びください」
「よろしくお願いしますね シュガーさん」
何とかごまかせたが我ながら佐藤かた砂糖でシュガーはなかなか破滅的なネーミングセンスだ。こんなとこに苦手分野があったとは。まあ日本にいるときから作文なんかは苦手だったけど
「シュガーさん付きましたよ!」
話していたとはいえ結構あっという間だったな
「ありがとうございますレミリアさん。ほんとに助かりました。」
「いえいえ試験会場につけてよかったですよ。お互い精一杯頑張りましょうね!」
「はい!」
そういって別れた後受付に向かった。
「こちらは受付であってますか?」
「はいあってんすよ。では受験票を提出ください」
そういわれたので受験票を提出した。忘れずにもって来れてよかった。
「はい受け取りましたではこちらをまっすぐ進んでいただいてまずは魔力測定の試験から受けてください」
言われたほうに進むと先生が何人か待っていた
「受験者ですね。ではこちらに」
目の前にプレートのようなものとガラスの球のようなものがあった。
「では説明しますね。こちらは魔力を測定するものです。こちらに手を触れると魔力に合わせて色が変わります」
これはワウトが言っていたものかやはり何でも知っている。ここでは紫に代わるぐらいの魔力を入れるといいと言っていた。
調整しつつ球に触ると調整通り紫になった。
「はいありがとうございます。紫ですかすごいですねこれからが楽しみです。ではこのプレートを持って次のお願いします。」
何事もなく終わった。ちなみに紫は大体五十人に一人ぐらいいるらしく毎回数人は紫なので少し驚かれるていどで済むのだ。
「ありがとうございました。」
次の部屋に行く。
「こんにちは、こちらは魔法適性を測定します。プレート預かりますね」
ここでは申請制なのでそこそこに申請しておく。
魔法適性は大体多くて二つ程度なのでとりあえず火と水にしておくか。
「はいでは魔法適性を教えてください」
「火と水です」
「二つですね。では記録しましたのでこのプレートを持って最後の実技にいてください」
「ありがとうございます」
そうして最後の試験に向かった。
「受験者の方ですね。最後の試験です。最後の試験は実技試験です。ここでは得意な魔法を使っていただきます。まわりは強化結界で守られていますねで安心して使ってくださいね。」
なるほど得意な魔法か魔法適性は火と水と申請しているから火にするとして、結界があるならある程度強くてもいいか。あとは詠唱を忘れずにして
「ファイアーボール!」
瞬間にして的に当たった。
だけならよかったけど壁もぶっ壊れていた。
あ、終わった。これは帰ってワウトから説教かな。
最後の最後でやらかしちゃったなと思いながら
試験管と受験者のみんなにどんびかれながら受験会場を出るのだった。
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