第2話 最強魔王は国に出る
よしこれくらいの荷物があればいいか。
こうして俺は暇を潰すために初めて国に行ってみることにした。
先程ワウト・ウィリアムズに言われた通りに浮遊魔法、透過魔法、隠蔽魔法を使う事にした。
まあ、俺は仲間からは天才魔法使いなんて言われるが正直よく分からない。まあ、簡単に言えばこれらの魔法は簡単に使えると言うわけだ。
「と、言うわけだいざ国へ出発だ!」
そう言うと俺は魔法陣を展開する準備をした。
「
これはこの世界で言う詠唱みたいなものだ。
俺は無詠唱でも使えるが緊急時以外は詠唱を使う。
何故かって?
「かっこいいからだ!」
それ以外あるかよ、詠唱なんて男のあこがれ最高じゃないか。そうして俺は魔法を展開した。
最初に浮遊魔法。
最初は驚いた。まさか異世界に来て空を飛ぶことができるとは、まあ、なんと言うか異世界ぽいと言うかだが楽しいのでよしだ!
次に隠蔽魔法自分の存在を辺りと同期するイメージで、
「
これで透過間上を展開した。
これは魔法を二重で展開している。
最後に
魔力を胸の奥にしまうイメージで、
「
これで隠蔽魔法も上乗せ完了だ!
よしこれでいける。
|
まあ、魔王城から国はそう遠くない。
勇者達だって歩いてくる。
「ここがこの大陸で最もでかい国ベルファストか!」
この国には6つの大陸がある。その中でも1番で大陸の中のさらに1番でかい国がこのベルファストなのだ!
この国は福利厚生に軍事力、更には教育レベルに置いてもどの大陸の国にも負けないシステムを構築している。
国と言っているがほぼ大陸の全ての決定権はここにある。強いて言うならば大陸の代表を決めり選挙はその大陸に住む者全員に選挙権がある。
なんて立派な国なんだ。
そんな国なもんでこの国にはあらゆる攻撃を防ぐ魔法障壁が常時展開されている。
これをどうにかしないといけないが、俺の解除魔法でなんとかなるだろうか。
そうだ、同化魔法を使おう!
これは透過魔法とは違い、その物質そのものになる。つめり俺をこの魔城障壁と同化させることでこの障壁を通過する作戦だ。
「なんと俺は天才なんだ。よし早速実践だ。」
ということで俺は同化魔法を使い難なくその魔法障壁を突破した。
「俺からの攻撃を防ぐために作られたこの魔法障壁を難なく通過してしまった。かつて俺は同化魔法をこの国の使者の前で使ったから知っているはずだが…」
まあ、そんなこと置いといてさあ、観光を楽しむぞ!
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俺は国へと降り立った。
隠蔽魔法はそのままで少しだけ変装しあとの魔法は解除した。
使いを送ってきたとは言っても顔は見られていないから大丈夫なのだ。
「しかしこの世界1の国だけあってしっかりしている。貧困に喘ぐものは居ないし文字の読み書きができないものも少ない。その上福利厚生がしっかり整っている。完璧だな。」
とりあえず俺はお腹が減ったので何かが食べることにした。近くにパン屋があったのでそのパン屋によった。
入ってまず驚いたのは匂いだ。とてもいい匂いがする。うちの城で出るパンはもちろん美味いがなんというかパンの良さを引き出せてないような気がしていた。
しかしここは違う。完璧なパン達が並んでいる。日本にいた頃よく行っていた行きつけのパン屋があったがまさにそこにパン屋は完璧なパン作りをしていた。
「よしここを俺も行きつけのパン屋にしよう。」
俺は心の中でそう決めた。
「あの店主、初めて来たんだがおすすめはあるかい?」
近くに店主がいたので聞いてみた。
「なんだ珍しいな。初めてのお客さんとは、ここらの人間はみんな来てるからな。なんだい旅人さんかい?」
「まあ、そんなところだな」
俺はいい感じに誤魔化した。
「そうかこの国を楽しんでくれ。そうだなお勧めはこのクロワッサンかな」
クロワッサン!?俺は耳を疑った。
「おい店主クロワッサンがあるのか?」
「あ、あるぞ。これだ」
どう見てもクロワッサンじゃないか!俺は一番好きなクロワッサンがこの世界で食べられるなんて、これだけでこの国に来てよかったそう思えた。
「他にはあんぱんやメロンパンなんかもおすすめだ」
あんぱんにメロンパンだと!?
ああ、神よありがとう。
「よし店主クロワッサン、メロンパン、あんぱんをそれぞれ10個づつくれ」
10個ずつは多いかもしれないが城へのお土産だ。
「毎度あり!」
こうして俺はうっきうきで店を出た。
「もうこれだけでおなかいっぱいだがもう少し探索してみるか。」
俺は街を歩いた。
学校やギルドやお店が立ち並ぶ。
そうだな暇だし今度ギルドにでも行ってみるか。
そう思いながらちょうどいい時間になったので俺は城に帰った。
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