世界最強魔王だった俺、いい加減倒して欲しいので学園に潜り込んで最強勇者を育てたいと思います。

鈴鹿なし

第1話最強魔王は暇すぎる。

 俺は齋藤文雄さいとうふみお。俺は日本のに住んでるごく普通の一般人だった。しかしある日この異世界に転生させられた。

 異世界転生といえば世界を救ってくださいだの魔王を倒してくださいだのを女神的な誰かに頼まれるもんだ。

 しかし、俺は違った。呼び出されたのは魔王城。

 しかも四天王にだ。理由を聞けば、何やら魔王が勇者パーティーにやられたので俺を呼び出したらしい。

 なんでだよ!と思ったが別に日本に戻る理由もないので魔王をすることになった。それからは自分に挑んでくパーティーや国が送り込んできた勇者なんかと戦っていた。それはもう素晴らしかった。挑んでくるものは私を研究しあらゆる手を使って私を倒そうとしてきた。それをあえて自分の戦術を変えずに戦うのが私のスタイル。そうしてあらゆる手勇者パーティーを倒してきた。

 ただ、今は暇だ。かなりとてもめちゃくちゃ暇なのだ。何故かって、それは俺が強すぎてもう世界が私を倒すのを諦めたのだ。

 なんでこんなに強いのかは自分でも分からんただこの世界には魔法という技術がありそれを俺は無詠唱で使える。

 俺にとっちゃ普通だが相手にしてみればわけが分からないんだと。

 しかも確かに人を殺したことはある。だって魔王だもん。そういう存在だしそれは仕事だ。しかしそれは挑んできたパーティーの人間に限るのだ。別に街を壊すわけでも女子供を誘拐するでもなくただただまったり生活している。国は気づいたんだ。

「あれ?これ倒さなくても良くね?」

 とな。

 そこからは最悪だ。俺の楽しみは自分に挑んできた勇者パーティーを倒すことだけだっただった。

 ゲームがある訳でもなけりゃラノベがある訳でもない。ただただ暗いところに城がある。それだけだ。だからその倒すべきでパーティーが来ないことにはすることが無い。

「齋藤様、朝食の準備が整いました。」

「お、そうかなら食べに行こうかな、」

 こいつは四天王の1人魔法使い。ワウト・ウィリアムズ。

 元々は魔王の右腕として働いていたらしいが今じゃ俺のお手伝いさん的な感じになってる。別に戦わせてもいいが自分でやった方が早い。とわ言っても俺に魔法を教えてくれたのはワウトなので一応師匠なのだ。だからいつも手伝いをしてくれるのはありがたいが少し気が引ける。

「いや〜それにしても暇だな。てか今日の朝ごはん美味!」

「ありがとうございます。」

「魔王様はいつも暇暇言ってんな。たまには国を眺めに行って見てもいいんじゃねーか?」

 こいつも四天王の1人片手剣使いウォルド。俺の剣の師匠だ。なかなか強いやつだがやっぱり俺1人で戦った方が早いのでウォルドは俺の鍛錬相手として頑張って貰っている。とは言ってもいつもする訳でもないので魔王軍の職員に稽古をしてくれるよう頼んだのだ。だから魔王軍全体の剣の先生だな。

 ちなみに他には獣人のケロフやエルフのリーフなんかがいるが今は外室中だ。2人とも良い奴だ。

「確かにそとの景色を見に行きたいがどうやって見に行こか、普通に行くと街の兵士に囲まれちまう」

「何を言うんです齋藤様あなたは魔法の天才でしょ?浮遊魔法で空を飛びつつ透過魔法で姿を消しながら隠蔽魔法で魔力を隠せば良いでありませんか」

 確かにそうだそうすれば誰にもバレずに国を見学に行くことが出来る良案だ。

「よしワウトそれ採用だ!今から行ってくる。城の警備なんかは任せても大丈夫だよな?」

「もちろんでございます。ゆっくりと楽しんで来てくださいませ。」

「はっはっは、さすがに魔王様行動が早いな。

 いい暇つぶしが見つかるといいな。」

 うん。それじゃ行ってくる。

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